といいつつ、工作中の写真撮ってませんでした。
当店に来た時の姿は
・塗装浮き、剥がれとテンダーは酸化縞(礎が参加して斑錆浮き)
・落下痕があり、煙突曲がり、ヘッドライト紛失、デッキ折れ、デフ破損
・走行モーター紛失、ギアボックスなし
・中間連結器なし
・コンプレッサー折損
という状態でした。
・塗装剥離
・ランボード撤去と曲げ直しと再接合
・煙突調達
・ヘッドライト調達
・握り棒新設
・デフを中古パーツから調達
・テンダー上縁を線材で張り付け
・コンプレッサー調達
・スノープラウ調達
・中古モーター、中古ギアボックス調達
・総組立再塗装(弊社ブラックプライマー仕上げ)
デフの様子から北見機関区の33号機風になりましたが、
仕上がりは宮沢模型ブランドの完成品クオリティですので、見るべきところはさほどありません。
調達パーツもほぼ中古パーツや寄付パーツからのものです。
ここからはある程度復旧SL(何台復元できるかわかりませんが10台近くはあります)が溜ったら手垢止め塗装と何かのタイミングでナンバープレートを新調別注エッチングしようと思います。
歪みは何とか取れました。
パッと見荒廃車体だったとは意識しなくて済みそうです。
ヘッドライトはアダチのものを奢ってしまいまして、ここはコストがかかってしまいました。
デフはKSモデルの製品です。
当店店頭展示品であったのですが、商品として展示しているときに落下破損したものを棚卸しました。
残念ながら、曲がっていますので復元しましたが、完全平面ではありません。
プラウは寄付された中古品より流用でSL用とは限りません。
まだ復元する宮沢C58は2台、合計3台あります
右はそこそこの状態ですが、やはり落下して右デフが完全に折れて曲がり使用不能な状態。
ヘッドライト関係が取れかかり、テンダー衝突跡、痛いのがキャブとボイラに亀裂が入っていますので、やはり総組立直しと思われます。
左は、元々集煙装置が取り付けられていたものですが、手作りデフ、D51用敦賀タイプのようなものが乗っていました。
やはり破損していたので外すとざっくり切り欠いてあり、煙突は切り詰められており、テンダ台車はなぜかTR41になっており、ボイラ下回りではフレームダイキャストが折れており・・・・・。
当面は部品取りとしてパーツ供給用にしています。
下回りのダイキャストがぼっきり折れているので復元の可能性はちょっと低い状態です。
9日より中国ドンガン市に入りました。
HOマニ44を量産まで繋げる最後の闘い?です。
七転八倒しております。
マニ44がようやく最終調整に入った段階となり赴いてまいりました。
それでは成田空港から出発です。
正直ですね、ストレスでぎりぎりしておったりします。
プレッシャーは半端ではありません。
夕日を沖縄上空で眺めます。
香港まで約5時間の飛行です。
まずは香港に。
えー・・・英語はもちろん中国語も一切しゃべることが出来ません。
1人で乗り込むにはなかなか・・・。
まぁ香港は西側諸国っぽいんですけど
中国国境に行くためにバスに乗ります。
多分、これだと。
・・・・どうも最終的には良かったんですが、全く経由地が違うバスに乗っておりました。
風景的に多分ここだな?と記憶で途中下車。
結果的に行きたかった上水駅に降りたてました。
地下鉄に一駅。
中国国境の羅湖に到着。
入国もスムーズに出来、ここで玩具工場ホールディングオーナーのJ氏と「なんとそういえば一切打ち合わせしないで」会うことができ(奇跡が起きました)、
無事、ドンガン市に。
そういえば、香港の飛行機時間しか教えていませんでしたwwww
中国国境の町で一人で出ていたら、さて、どうしていたんだろうナァ。
翌朝。工場に入ります。
70人ほどの組立塗装工場が今日の陣となります。
案外涼しいです。
32度くらい。
麻痺しているかも。
早速テスト塗装が開始されていました。
先に送っていた塗装見本の色合いどおりに再現されています。
印刷フィルムです。
テールライトの赤が良くありませんでしたので、数時間掛けて繰り返し色を確認と指示をします。
実は最終的に自分が塗料を溶きました。
クリアレッドの感性がちょっと伝わらなかったので。
チーム内で「ここは絶対にこだわりたい」としていた印字の確認。
試作では思ったとおりに出ました。
量産では少し劣化するかもしれませんが・・・
いかがでしょうか・・・。
ちょっと実は白が薄い(カメラのコントラストが優秀すぎるだけでちょっと薄いです)のですが、二回印刷はずれたので、若干薄いのですがこの一回印刷といたします。
試作では、読み取りが出来ます。
量産でもこのクオリティが出ると本当に良いのですが・・・。
ホールディングオーナーと子会社社長とともに打ち合わせ。
えー・・・・彼女が印刷組立工場の「社長」です。
聡明で、今のところ信頼は置けます。
残念ながら中国製品というイメージからは最後まで信頼を置くことが難しいのは良くあることです。
ただ、印刷は結構努力を重ねてくれたり、パッケージは逆提案が多く、少し心が落ち着きます。
次に金型工場子会社社長と。
ここは正直、大幅な修正を依頼します。
かなり厳しい打ち合わせとなりました。
こちらの反省部分も無くはないのですが、日本式の流れとちょっと違うので、そこは一つ一つ課題を潰していきます。
ホールディングオーナーがちょっとエキサイトする場面も。
でも、悪い緊張感ではありません。
現状では最大限努力をする姿を見ることが出来ます。
「鉄道模型ははじめてなのでポイントがわからない部分があった。勉強したい」
ということ。
塗装がポイントになりますが、ここは来週もう一度つめます。
ちょっと今のところ「薄く吹きすぎる」んです。
これは今までの癖が出てしまうみたいで・・・。
しっかり厚く塗ってもらえるかどうか。
無塗装状態は「青成形」となることには決まりました。
厚く吹くにあたって「タレ」を防止する意味を込めて。
あとは透過度の低めるため。
黒成形をしたかったのですが、流石にちょっと抵抗が強かった。
塗装タレで歩留まりが低くなることを相当恐れられました。
そこはやむなく。
明日明後日は工場に任せます。
次はその次の水曜日。
火曜日は別の予定が入っており
日曜日と月曜日はホテルで次回作の設計作業をしていることにします。
(街歩き出来ないような、何もないド田舎なので・・・)
パクチーすら全く平気なので、飯のうまさだけは助かります。
正直、ものすごく美味しいです。