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タイの沼は海ですか?

『猫』といえば

雨が降っている。
雨が降ると心の中で歌ってしまう曲がある。

編み終えた僕のセーター
残して君が消えた
追いかける僕を濡らして
街じゅうに雨がふる

行くあてを失くして
凍えていないかと
ストライプの傘を探している
土曜日に出逢って
土曜日に出ていった
びしょ濡れな子猫のような君を


鈴木トオルさんの『猫/Never Gonna Fall In Love Again』である。(アルバム『"T"for you…』1996年)
サブタイトルにあるようにEric Carmenの『Never Gonna Fall In Love Again』(邦題『恋にノータッチ』)のカヴァー曲だ。

今『猫』と言えば、DISH//なんだろうけど、私にとっての『猫』はトオルさんのこの曲だ。

原曲の歌詞には猫は一匹も、いや一箇所も出てこない。訳詞というより只野菜摘さんによるスピンオフ的な作品だと私は思っている。原曲の何年か後…みたいな。

シチュエーションにDISH//の『猫』と重なる点もある。やはり猫ってどこかへ行ってしまう生き物なのだ。私も半野良ちゃんと仲良くしていた時期があった。それは3世代にわたる壮大なストーリーなのだけど(いつかブログに書くかも?)、その中でもある日突然消えてしまうコが何匹かいた。
今でも無意識にその姿を探す事がある。特に今日のような冷たい雨の日には。


そして、この『Never Gonna Fall In Love Again』のそのまた原曲がラフマニノフのシンフォニーなのである。
詳しく書くと『交響曲第2番 第3楽章Adagio』だ。
この件は最近知って、今Spotifyで聴きながらこれを書いている。本当にそのままのメロディーが使われている。美しい楽章だ。なんでもEric Carmen本人が、聴くたびに鳥肌が立つほどだったから、自分の曲にこのメロディーを取り入れたとか……。

しかし、便利な世の中になったと思う。70年代のポップスからクラシックまで、検索してすぐに聴けるのだから。

トオルさんの『猫』をぜひ聴いて欲しいけど、ネット上にはないようなので本家?へのリンクを貼っておく。

↓Eric Carmen『Never gonna fall in love again』



そして、ラフマニノフのシンフォニーも。

↓ラフマニノフ交響曲第2番 第3楽章



明日も雨。もしかしたら夜半に雪?
積もるのだろうか。

また引きこもりの週末だ。
せめて音楽で国も時代も超えた旅をしよう。




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