今朝ネット記事を見ていた所、荒川化学(富士工場)爆発火災事故で、負傷者発生と共に炎上中との事。
会社を離れて1年となるが、元化学会社に勤めていた者としては、心痛い所である。
ツイッターの記事を見ていると、かなり大きな爆発が起こったようであるが、操業中で、反応中の事故となると異常反応なのか、原料を仕込んでいる時の静電気などでの着火爆発なのか、現役の時代のKYが思い起こされる。
昨今、神戸製鋼に始まり今週には東レでも品質保証でのデーター改ざん事件があり、さらには自動車産業でも検査方法の逸脱など、現役を退いたものとして、QCの基本となることが出来ていない事に心が痛んでいた。
先月のブログでも、このような問題は日本の物づくりを危うくすると書いてみたが、今回の事故も、今製造現場で問題となっている『技術の継承問題』や『ナゼナゼ問答力の低下』が原因でなければいいが。
品質問題にしても安全対応にしても、製造部門に置かれている人間にとっては『日々の目配せ』が重要であり、チーム力が無いと構築はできないと思っているが、今、これが確実に実行出来ているのかもどうなのかと思う所である。
今回も事故の被災者が、社員ではなく協力会社の方との発表もあり、この点、気になるところである。
これとは別に荒川化学さんは製紙用の薬剤や印刷インキ用の樹脂を製造されており、日本の高度化された紙の製造や、印刷技術には必須であり、代替できる会社も少ないので、BCP 言う点でも緊急性があるのではと愚考する。
紙も、単にパルプだけから出来ているのではなく、機能を発揮するためには色々な薬品が使用されており、単純に同業他社の物へは置きかえれない可能性もあり、ましてや、印刷用のインクなどは、高速印刷や色合わせという点ではオーダーメイドに近いものもあり、今回の事故で供給が止まった場合、どうなるのかも至急検討が必要になるかもしれない。
昔のように大量にストックしていれば問題ないが、コスト削減で在庫を減らすことも行っており、供給先を絞り込んでいる場合など、ますます入手が難しくなる可能性もあるかと思われる。
さらには、代替品を見つけるにしてもその評価をつかさどる部門も減じている可能性もあり、どう新しいものを採用するかを決めることも、難しくなっているとも思われる。
あたりまえに供給されていたものが、突如供給されなくなる。
当然BCPで検討は進めていたかと思うが、『風や桶屋』をもう少し深く追及する必要があるかもしれない。
又、代替供給側のメーカーも、代替生産を受けるとなっても、日本の原料メーカーはどんどん縮小整理され、すぐには手に入らないものもあり、輸入で何十日という事になれば、製品の供給を受けていた工場が止まってしまう可能性もある。
荒川化学さんも、今まではローカルプロダクションを進めてこられていたが、昨今、集約傾向にあるとも聞いており、
自社内でどの程度カバーできるのかも、日本の化学会社、特に中堅の拠点をあまりたくさん持たない化学会社にとっては学ぶ事が多くなりそうである。
会社を離れて1年となるが、元化学会社に勤めていた者としては、心痛い所である。
ツイッターの記事を見ていると、かなり大きな爆発が起こったようであるが、操業中で、反応中の事故となると異常反応なのか、原料を仕込んでいる時の静電気などでの着火爆発なのか、現役の時代のKYが思い起こされる。
昨今、神戸製鋼に始まり今週には東レでも品質保証でのデーター改ざん事件があり、さらには自動車産業でも検査方法の逸脱など、現役を退いたものとして、QCの基本となることが出来ていない事に心が痛んでいた。
先月のブログでも、このような問題は日本の物づくりを危うくすると書いてみたが、今回の事故も、今製造現場で問題となっている『技術の継承問題』や『ナゼナゼ問答力の低下』が原因でなければいいが。
品質問題にしても安全対応にしても、製造部門に置かれている人間にとっては『日々の目配せ』が重要であり、チーム力が無いと構築はできないと思っているが、今、これが確実に実行出来ているのかもどうなのかと思う所である。
今回も事故の被災者が、社員ではなく協力会社の方との発表もあり、この点、気になるところである。
これとは別に荒川化学さんは製紙用の薬剤や印刷インキ用の樹脂を製造されており、日本の高度化された紙の製造や、印刷技術には必須であり、代替できる会社も少ないので、BCP 言う点でも緊急性があるのではと愚考する。
紙も、単にパルプだけから出来ているのではなく、機能を発揮するためには色々な薬品が使用されており、単純に同業他社の物へは置きかえれない可能性もあり、ましてや、印刷用のインクなどは、高速印刷や色合わせという点ではオーダーメイドに近いものもあり、今回の事故で供給が止まった場合、どうなるのかも至急検討が必要になるかもしれない。
昔のように大量にストックしていれば問題ないが、コスト削減で在庫を減らすことも行っており、供給先を絞り込んでいる場合など、ますます入手が難しくなる可能性もあるかと思われる。
さらには、代替品を見つけるにしてもその評価をつかさどる部門も減じている可能性もあり、どう新しいものを採用するかを決めることも、難しくなっているとも思われる。
あたりまえに供給されていたものが、突如供給されなくなる。
当然BCPで検討は進めていたかと思うが、『風や桶屋』をもう少し深く追及する必要があるかもしれない。
又、代替供給側のメーカーも、代替生産を受けるとなっても、日本の原料メーカーはどんどん縮小整理され、すぐには手に入らないものもあり、輸入で何十日という事になれば、製品の供給を受けていた工場が止まってしまう可能性もある。
荒川化学さんも、今まではローカルプロダクションを進めてこられていたが、昨今、集約傾向にあるとも聞いており、
自社内でどの程度カバーできるのかも、日本の化学会社、特に中堅の拠点をあまりたくさん持たない化学会社にとっては学ぶ事が多くなりそうである。