作成日:2023-08-28 更新日:2023-08-28
逆に電気代が上がる可能性も? 実は節電にならないエアコンNG使用法
真夏日、猛暑日が続いています。
エアコンの節電に工夫を凝らして励んでいる方も多いかと思いますが、間違った工夫をしている場合もあります。
運転モードも風量も全て「自動」にするのが一番
間違い1 「風量『弱』で運転する」
風量を弱の方が省エネと考えてしまいますが、現在販売されているエアコンは、インバーターを搭載しています。運転開始時にはフル回転して消費電力が上がるものの、設定温度に達すると回転数を弱めて省エネになります。
「弱」にしてしまうと、設定温度に達する時間が伸びてしまいまい、逆に消費電力が上がってしまいます。
風が弱いために快適性が損なわれるだけでなく、省エネにもつながらないため、風量は「自動」にしましょう。
間違い2 「『冷房』ではなく『除湿』運転にする」
冷房運転は「室温を下げる」のが目的で、結果的に湿度も下がります。
除湿運転は「弱冷房除湿」と呼ばれており、「湿度を下げる」のが目的で、結果的に室温を下げています。ただし、室温は冷房よりも下がりにくいため、猛暑日などの特に暑い日にはいくら運転し続けても快適にならない危険性があります。
快適さと省エネ性のバランスを取るためには、「冷房」や「除湿」を選ぶのではなく、「自動」を選ぶのが最適です。温度を設定して自動運転を選べば、エアコンが冷房と除湿から最適なモードを選び、快適性を損なわずに省エネ運転をしてくれます。結局は運転モードも風量も全て「自動」にするのが一番いいのです。
間違い3 「こまめに電源をオン・オフにする」
エアコンは運転開始時に多くの電力を消費し、設定温度に達すると消費電力が下がります。
こまめに電源をオン・オフすると、オフにした後に室温が上がってしまいます。
再度オンにした際には、またフルパワーで電力を使う可能性があるので、あまりこまめにオン・オフしない方がいいです。
ダイキン工業がおこなった「真夏に30分間隔でこまめにオン・オフを繰り返す」実験では「日中は35分まで、夜は18分までの外出ならつけっぱなしがお得」という結果になったそうです。
間違い4 「風を下に向けて部屋にいる人を直接冷やす」
風向を調節するルーバーを下に向けることで人を直接冷やせば省エネにつながりそうに思いますが、間違いです。
暖かい空気は上に、冷たい空気は下に向かうので、冷たい空気を下に向けて送ると室内の空気がうまく循環せず、温度ムラが生じてします。 そうなると、エアコンの室内機に設置された温度センサーが「室温が設定温度に達していない」感じ、パワフルに運転し続けてしまいます。
風向きは基本的に上(水平方向)に向けましょう。
参考:逆に電気代が上がる可能性も? 実は節電にならないエアコンNG使用法【家電のプロが解説】
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