■【あたりまえ経営のきょうか書】 1-0 経営 はじめに A826
■■ 1 経営トップは、このようにして変身せよ
リーマンショックやコロナショックにより、多くの経営者・管理職・ビジネスパーソンが自信をなくしてしまっています。一方で、過去の成功体験から、時代の変化に気づかずに、従来の延長線上で事業を続けている人達もいます。
激動の時代に、不況感に苛まされるのではなく、「不況」が「普況」、すなわち不況期でも健全経営ができる企業体力を持つことが、今日、求められる発想法です。すなわち、「不況が、普況で、普況を富況にする」のが、経営者の役割であり、それを支えるのが管理職や、その下で働く人達の成すべきことだと考えます。
1970年代から経営コンサルタントという職業を通して、感じ、学び、コンサルティングしてきましたので、それをご紹介します。読者の皆様に、それを感じ取っていただけますと幸いです。
◆1-0 経営 はじめに A826
一流企業とか、大企業といわれる会社も、その大半は、はじめは小さな会社から始まりました。
それらの企業と、現在中小企業としてもがいている企業と、どこが異なるのでしょうか。
私は、1970年代から経営コンサルタントに従事してきましたが、お恥ずかしながら、その違いがどこにあるのかわかりません。
しかし、長年の経験から、成長している企業に共通している、”成功の秘訣”は、わかています。
その秘訣を正しく実行すれば、零細企業といいましても90%以上の確率で成功します。
難しい経営理論は、大企業が多くの経営資源を投入しても、効果を発揮するまでには多くのエネルギーを投入し、時間をかけて進めても、なかなか成果を上げることは難しいです。基礎体力がない会社が、安易に考えて、自己流で取り入れても、消化不良を起こすだけです。
経営者・管理職が、難しい理論を勉強することは、それなりの価値はあるかもしれません。しかし、勉強しすぎて、頭でっかちになってしまいますと、企業成長はストップしたり、停滞したり、時には、マイナスの方向に企業が走り出してしまいます。
しかも、その状況に、経営者・管理職自身が気がついていない企業が多いのです。
では、小さな会社でも、成長できる”成功の秘訣”とはなんでしょうか。
その答は、「あたり前のことが、あたり前にできる」ことです。
では、その「あたり前」とは、何でしょうか。
それは、企業により、異なります。
まずは、自分の会社にぴったりの「あたり前」を創ります。
あたり前というのは、企業により異なるのですから、どこかの会社のあたり前をまねして単に「作る」というのではなく、新たに「創り出す」のです。そして、そのあたり前があたり前にできるようにしてゆくことが、企業が成長するということなのです。
そのあたり前を、次第に成長させながら、次のあたり前を作ってゆくのです。
これから、あたり前のことが、あたり前にできるようになれる企業創りについて、お話して参ります。
しかし、あたり前のことが、あたり前にできる企業というのは、そう簡単にはできません。
まずは経営者自身が、「当たり前なことがあたり前にできることが、企業経営の基本なのだ」と、信じ、自分の考え方をドラスティックに変革してこそ、企業の存続や成長があるのです。
「あたり前を莫迦にせず、経営の原点に戻って、莫迦のように、あたり前に取り組むぞ!」と決心することです。そして、雨が降ろうが、矢が飛んでこようが、あたり前に取り組むと固い約束を、自分自身にすることです。
経営トップが、この意識改革をし、管理職を通して、全社一丸となって、組織的に動ける企業創りをしながら、あたり前のことを、あたり前にできるようにすることを実行してゆかなければなりません。
自分の会社が、成長してゆかないのは、あたり前造りが間違えているか、あたり前を成長させるということに対する自分の決心が弱いか、それに対する努力がまだたりないのか、方法論が間違えているのだと、自分に言いきかせ、自分自身を叱咤激励できなければ、いくら、ここで勉強しても、あなたの会社は良くならないでしょう。
経営トップは、経営が上手に行かないことを、他人に責任転嫁できないのです。社会が悪いのだと大声を出しても、会社は良くならないのです。
それでは、経営トップは、また管理職は、どのようにしたら、意識変革ができるのでしょうか。
自分自身を変革し、時代に即した、また明るい将来が見える企業に体質変換を、どのようにしたら良いのか、地道ではありますが、着実に前進する方法を、このシリーズでご紹介します。
経営トップが、どの様に発想して、どのような意思決定を図ったらよいのか、経営コンサルタント歴40年余の実績から、アドバイスをして参ります。
■【あたりまえ経営のきょうか書】
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