KT88(実際には6550Cを使用)PP(プッシュプル)アンプも初段の初速度電流特性を考慮して、設計の見直しをしました。
このアンプの初段は12SL7によるSRPP回路になっています。
実のところ、随分前になりますが、このアンプの改造をしている時にベテランの方から初速度電流の事を教えて頂いていたのですが、その当時はその意味が充分に理解出来ずに、そのままになっていました。
6AS7Gアンプの大改造で、この初速度電流の重要性を実体験で学びましたので、そう言えばと思い出してKT88アンプも再設計しました。
再設計で、初段12SL7のバイアスを-0.74V(変更前)から-1.2V(変更後)に変更する事が出来ました。
SRPP回路の電圧設定を見直し、なんとかー1.2Vにする事が出来ました。
変更後の音を聴いてみると変更前とは劇的変化です。(大袈裟かも)
細かい音まで良く聴こえる様になっています。音数が増えて見通しも良くなっています。
やはり初速度電流の攻略は重要です!。
当然、真空管アンプ設計では他にも重要なところが沢山有りますが。
なんせアナログの世界、職人芸で設計は何通りもありますから設計次第で音質も変わるのでしょう。
これからも勉強して知識を積もうと思います。
今回の設計変更と合わせて、部品も一部交換しました。
・カソード・パスコン
Vishey BS036 220uF/25V → SAFCO 680uF/25V
この電解コンデンサは初めてです。
フランス製でレイオーディオの木下氏の推奨品らしいです。
音質的違いは、、、よく分かりません。
・初段入力カップリング・コンデンサ
ERO MKC1860 0.47uF/400V → ERO MKT1813 0.22uF/160V(ビンテージ品)
このイエローの奴は音が曇り易いとかで緑(黄金電解コンの右下辺り)に交換しました。
交換後はスッキリした音になったかな?程度です。
このKT88(6550C)PPアンプは、6AS7Gに比べると、一回りも二回りも余裕を持った雄大な音を聴かせてくれます。
そもそもパワーが違うので、6AS7G PPと比べるのが良くないかも知れません。
それでは、今日は歌姫「中森 明菜」さんのアルバムを紹介しましよう。
マスタリングは、ワーナーミュージック・マスタリングの名匠、菊地功氏が担当だそうです。
オリジナル楽曲のイメージそのままで高音質になり明菜さんの歌声が中央でハッキリと綺麗に聴き取れます。
この手の明菜さんのベスト盤は何種類も有りますが、このアルバムが音質、内容ともイチオシです!
バックの演奏もあらためて素晴らしいと思いました。今でも色褪せていません。
とにかく音質が良いです。SACD/CDのハイブリッド盤があります。
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flacとMQAで96kHz/24bitで提供されています。恐らくSACDが元になっているのでしょう。