最近なんだか調子悪いな~。何か変だな~。腰が座ってない浮ついた音。芯の無い位相が回った様な定位がハッキリしない音。こんなだったかなぁ~?何が悪いのだろう~? と暫し悩んだ。
こうした少しの音質変化でも敏感に感じるのは、損な感性の持ち主なのか?得なのか?
オーディオを永くやっていると自ずと聴覚が鍛えられますね。
「損」と言えば、お金が掛かってしょうがない。
「得」と言えば、音の変化を感じながら『弄り』を愉しむ事が出来る事、かな。
それは兎も角として本題に戻り、「もしや?」と思い、プリアンプの差動増幅段の球交換。
結果は、やはり、コイツでした。交換後は生き生きとした元気な音を取り戻しました。
これまで使っていた球:
Mullard(ムラード) 7614/CV2493
Dimpled Disc Getter/Made in Great Britain/Gold pin ECC88互換。
下部に黒化が見られます。他の回路で使い倒していたので寿命だったのかも知れません。
こんな時に真空管測定器があれば便利なのですが、持ち合わせていませんので、自分の耳で判断するしかありません。
交換後の球:
Telefunken(テレフンケン) ECC88
ダイヤマーク♢付 消えかかっていますが、製造LOTも印字有り。
10年以上前に秋葉原のク〇シック・コン〇ーネンツで購入。
高価だったので、勿体なくてあまり使っていません。
交換後の音は、流石ですね。しっかりした優等生の音です。やっぱり良いものは良いです!
見通しが良くて、芯の有る音です。音空間表現も良いです。やっぱMT管の最高峰ブランドですね。
しかし、暫く聴いてから、また勿体なく思えてきて、この球はいざと言う時のために大切に保管しておく事とし、他の元気な球に交換してしまいました。貧乏性ですね。
とは言うもの、Telefunken以外に10年以上前からどうしても聴いておきたい欧州球があって、また食指が動きそうです。