2000年ダービーを制したアグネスフライトが11日に老衰のために死んだことが分かった。
同日、JRAが発表した。
同馬は現役引退後、北海道浦河町の日高スタリオンステーションで種牡馬として供用され、種牡馬引退後は北海道千歳市の社台ファームなどで繋養されていた。
同ファームの場長である東礼治郎氏は「起立不能となり、回復の見込みが立たず安楽死の措置が取られました。
一昨年の夏に一度体調を崩した以外は健康状態に波がなく、ここまで丈夫に過ごしていました。
年が明けて起立不能な状態に陥り、スタッフ一同懸命に治療を行い、回復を願ってきましたが本日とうとう力尽きました。
26歳、最後まで立派でした」とコメントした。
キャリアのハイライトは、現調教師の河内洋元騎手にとって初制覇となったダービー。
東場長は「エアシャカールと体をぶつけ合いながらも鼻差で勝利をもぎ取ったゴールシーンは鮮明に脳裏に焼き付いています。
祖母の代から3代続けてクラシックレースを制した血のドラマに感動しました。
安らかに眠ってほしいと思います」と別れを惜しんだ。
現役時代は通算14戦4勝で、重賞は2000年ダービー、同年京都新聞杯の2勝。