雪吊り

　　　雪吊りや満天の星煌めきて　　　雲

梅月夜

　言葉無き夢に逢う亡母　梅月夜　　　雲

今朝も一段と寒くなって来ました。

歳を重ねるに連れて、寒さが身に深く沁みる感じがします。


　　　　朝寒し老いの気の細くなるばかり　　　雲

浅利舟・・・

　　浅利舟寒の海光積み戻る　　　雲

友人の死・・・

　　風花や終の看取りとなりし夜を　　雲

永患いの茶の友が家族の懇ろな介護の甲斐無く、
永遠の静かな眠りに入りました。

外の闇には風花が舞って居ました。

花時計

　　　花時計花なき園の寒刻む　　雲

良寛像

　　　　凍つる日の粗衣一鉢や良寛像　　　雲

早朝の地震

　禅堂の寒気揺るがし暁けの地震（ナイ）　　雲

日足伸ぶ

　　草稿の老いの遅筆や日足伸ぶ　　雲

沈丁華が咲き始めました。

　　我が家の春を先取りして花をつける沈丁華・・・・

　　朧月が射す庭先に匂っています。