夏祭り

　　　　祭り好き一家に嫁ぎし嫁もまた　　　雲


新婚旅行から帰ったばかりのお嫁さん・・・・

法被姿のお婿さんの後を、鉢巻を締めながら・・・・

故郷の葦原で・・・

葦笛を吹く故郷の芦原に　　　雲

久しぶりに故郷に帰って、子供のころよく遊んだ葦原に来ました。

当時は綺麗だった遊び場も今は荒れ果てて足の踏み場もありません。

独り愚痴・・・

汗を拭きふきつつ愚痴をこぼしけり　　雲

独り居の部屋で・・・・「暑い！なー・・・・」

夏木立

呼合いて母子近付く夏木立　　雲

青葉若葉の茂る夏木立・・・・

悪戯坊主が母親を離れ過ぎたのでしょう、
子が母の所在を確かめて呼べば、
母もこれに答えて「此処にいるよ―・・・」

草矢 ５

草矢うつ草の茂みに背伸びして　　雲

子供らの草の茂みを盾にして、
草矢ゴッコ・・・・

あちら、こちらから背伸びの子供の影が・・・・7

草矢 ４

馬の尾の払いのけたる草矢かな　　　雲


草原にユッタリ遊ぶ馬の尻に、狙い定めて草矢を放つと、
尻尾を一振り払いのけてしまいました。

草矢・・・・３

草矢撃つ的となりおり馬の尻　　　雲


子供らの草矢の的は繋がれている馬の尻・・・

悉く尻尾で払われいます。

草矢・・・

草や良く飛ぶ時父は見て居らず　　雲

傍に坐っているのは父親だろうか、小さな子供は「見て・・見て・・」と言いながら、
打つ草矢・・・・

草笛 ４

草笛の探る音色の繋がりぬ　　　雲


子供らが吹く草笛に合わせて、私も吹いてみましたが・・・
なかなか音色が合いません。

歳を重ねますと息が続きませぬ。

草笛 ３

草笛を吹く子吹かぬ子河に向き　　雲


草笛を吹く子ら一様にながれる川の土手に並んで坐っていました。