野火盛る・・・

野火叩く炎の小枝を打ち被り　　　雲

柿をもぐ・・・・

柿をもぐ竹竿天に突き上げて　　雲


散歩の途中で見つけた様子を句にしました。

竹竿の先を割って柿の付け根を挟み、
捻り捥ぐ・・・・うまいことを考えたものです。

月の道

返すには遠でとなりし月の道　　　雲


１４日の月影を踏んで思わず知らず、
ここまで来ましたが・・・・

雉走る・・・・

一山の景を動かし雉走る　　　雲

倒れている案山子・・・

矢を番え倒れしままの案山子かな　　　雲

鉦叩き虫

さなきだに寂しきものを鉦叩き　　　雲


独り坐禅をしていますと、何処で鳴くのか鉦叩き虫・・・・

チ～ン！・・・チ～ン！

暁闇の禅林・・・

　月残る暁の禅林露時雨　　　雲

早朝座禅

暁闇の苑の落葉の音を掃く　　　雲

秋の夜禅

わが影を敷く禅堂の秋灯下　　　雲

落ち葉・・・・

吹き転ぶ落ち葉の中に我立ちて　　　雲