霊山登頂・・・

霊山に登る鉄鎖の露しとど　　　雲

柿を盛る華足・・・・

磨きたる柿の艶盛る大華足　　雲


仏前に供えた柿の艶が淡く輝いていました。

朝坐・・・・

座禅組む堂の寒さを寄せ付けず　　雲


寒くて寒くない・・・境地・・・

夜寒・・・

触診の医師の眼窺う夜寒かな　　　雲

触

紅葉冷え

公案の迷路に迷い紅葉冷え　　雲

公案を抱いての日々・・・

公案を抱き暖めて秋暮るる　　　雲

晩秋・・・

行く秋や未到の公案抱きしまま　　　雲