堂籠り

木の芽立つ気配を四方に堂籠り　　　雲


久しぶりに３時間ばかり、堂にこもりました。

花曇・・・・

音聞こゆ渓の流れや花曇　　　雲

良寛和尚が住んだと云う庵跡・・・

荒れ果てし覚樹庵跡雉走る　　　雲


今朝友人の車で白華山に良寛和尚が住んだという庵跡訪ねました。


岩は苔む羊歯が生え放題・・・・・


この庵で悟後の修行を続けられ良寛さん・・・・・


その後越後に帰られたといいます。

春浅し

春のなお浅き想いの潮騒に　　　雲

日差しが良いので浜に出てみましたが、

打ち寄せる潮の騒ぎは、

小康の身には春浅きを想わせます

初音

機音の渓の初音を妨げず　　　　雲

杖を引き摺りながら久しぶりに、
草染めをして居られる庵近くまで、
試歩の足を伸ばしました。

その庵は渓に下る位置にあって、
今日も機織りの音が聞こえていました。

時折、鶯が機音に調子を合わすように、
啼いていました。

長閑で静寂の一時・・・・/div>

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縁側に眠る稚児・・・・・

まだ見えぬ稚児に眩しき春日かな　　雲

解けぬ公案・・・

まだ解けぬ公案抱き春寒し　　　雲

温かい日が続きましたが、今朝の寒さは冬の逆戻り・・・・
老骨の身には応えます。

初蝶・・・

初蝶の瀬戸の眺めの中に消ゆ　　　雲

春夜雨・・・・

亡き母の寝顔に出会う春夜雨　　　雲

啓蟄

這いでし蟻に春未だ定まらず　　　雲