湯豆腐
湯豆腐の崩れを掬ふ陶(すえ)の匙 清水弓月
湯どうふの半丁で足る一人の夜 松島のり子
湯豆腐や父に酌する里帰り 谷口悦子
湯豆腐や昔競ひし恋仇 渡辺慢房
日溜りに湯豆腐の旗南禅寺 花田紀美子
湯豆腐を崩すばかりや酔ひの箸 ころころ
湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 久保田万太郎
二年や獄出て湯豆腐肩ゆする 秋元不死男
湯豆腐やつやつや光る女の手 村山古郷
湯豆腐の崩れぬはなく深酔す 福永耕二
湯豆腐にめがねくもらす別れかな 木村里風子
湯豆腐や若狭へ抜ける京の雨 角川春樹
サイトから一部資料・写真お借りしています
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