柿・熟柿・渋柿・ころ柿・豆柿・富有柿
柿実る幹黒き辺にまた逢はめ 沢木欣一
柿の朱を点じたる空こはれずに 細見綾子
柿熟す馬籠の空に昼の月 栗田やすし
掌に茶碗のごとく熟柿受く 河原地英武
柿熟るる千年坐りゐる仏 栗田せつ子
虫が食む木くづこぼれて柿日和 高橋幸子
家苞に夕日まみれのあんぽ柿 武藤光晴
老いばかり残るふるさと柿熟す 玉井美智子
柿たわわ山慮へつづく石畳 磯田なつえ
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 正岡子規
渋柿に遊びごころの鵙来をり 福永耕二
お手玉も屋根より高く路地の柿 香西照雄
八珍と言ふ名を賞でし佐渡の柿 中山純子
ふるさとの四方の畑の出荷柿 阿波野青畝
柿の種うしろに吐いて闇深し 秋元不死男
サイトから一部資料・写真お借りしています
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます