[かけら」で拾ってきました。

2006-05-10 18:58:05 | Weblog
      ポピー


   一渓の葛狂ほしき青嵐        みのる
   山畑の案山子に友のなかりけり    はるを
   鰯雲牛飼牛と話しをり        ま や
   星涼し洋上三百六十度        みのる   
   鈴虫や本積み上げし長廊下      やす子
   不精髭剃って終りし盆休み      縄 文
   菊の荷の解かれて匂ふ市の雨    こころ
   天道虫逡巡として飛び立たたず    三 十
   手枕に入り来る風や盆の月      大 門
   空蝉に風の鳴るなり兵舎跡      はるを
   月の出へもやい解かれし小舟かな   志 乃
   夏痩せや舌にくずれる黒砂糖     竹 子
   時鳥鎌倉五山かけて鳴く       志 乃
   幼稚科はみなお星様聖夜劇      みのる
   妹はずっといもうと桜の実      初 凪
   桃剥いて言葉少なに別れたる     秋 乃
   故郷みな門を構へず涼しけれ 明人
   秋の草風あるごとく活けられし    初 凪
   村わかつ一水葛の花隠れ   いなみの
   蕎麦食つて師走の街にまぎれけり   東吾
   月明の露伴旧居の畳かな 東吾
   蜩や山も裾野も秋田杉       こころ  
   踏み入りてわれも飛蝗も驚きぬ   はるを
   藤東風といふべし絵馬の揺れやまず  志乃

 どうでしょうか?なんか凛としていて気持ちが和みます。

 **今日もまたありました**

 50  子のいない夫婦で食べる柏餅 (5月10日選句分)
      孫いない夫婦で食べる柏餅 (5月8日投句分) 陽子さんのお句

 皆さんはどう思いますか?今更どうしようも無いのですが、閉会やむなしです。
     
     56 孫も子もいなく独りで柏餅  (現在投句欄にある句です)
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