おはようございます!一刀貫です。「53歳一刀貫の剣道挑戦記」もいよいよ最終回!となりました。早いもので、このブログも開設から8年が経ちまして。私も46歳で剣道を始めて、あと数か月で8年が経とうとしています。最初は苦労もありましたが、今は楽しく稽古を続けています。だから私と同じように、大人になってから剣道を始めた人を、心から応援したいと思います。
そこで私が大人になってから剣道を始めて、良かったなと思う事と良くなかったなと思う事がありますので、それを紹介したいと思います。これは私だから言えることかもしれませんので、参考になれば幸甚。
そこで私が大人になってから剣道を始めて、良かったなと思う事と良くなかったなと思う事がありますので、それを紹介したいと思います。これは私だから言えることかもしれませんので、参考になれば幸甚。
●良かったこと
・理屈
剣道って、実は結構理屈っぽいと思います。理屈ではなくて理合、という言葉を使うのですが。これは話すと長くなるので割愛致しますが、ただただ「根性だ気合だ試合に勝つのだ礼儀だ作法だ!」だけ(それも大事ですけど)、では全然なくて、「体の使い方竹刀の扱い方」などを物理的に合理的に考えて悩んで剣道をすると、より上手くなるというか、理解が進みます。その「考えて悩む」のが、とても面白い。ただこれは、多分子供には分かりません。大人になって剣道を始めたからこその、面白さだと思っています。
・理屈
剣道って、実は結構理屈っぽいと思います。理屈ではなくて理合、という言葉を使うのですが。これは話すと長くなるので割愛致しますが、ただただ「根性だ気合だ試合に勝つのだ礼儀だ作法だ!」だけ(それも大事ですけど)、では全然なくて、「体の使い方竹刀の扱い方」などを物理的に合理的に考えて悩んで剣道をすると、より上手くなるというか、理解が進みます。その「考えて悩む」のが、とても面白い。ただこれは、多分子供には分かりません。大人になって剣道を始めたからこその、面白さだと思っています。
・礼節
剣道では礼節を重んじますが、大人になって剣道をすると、礼節と言う事の本当の意味が分かってくる気がします。私は礼節とは、感謝から生まれるものだと思うようになりました。ご指導くださる先生方はもちろん、試合や稽古のお相手をしてくださる人、打ってきてくれる子供達にも、とても感謝しています。「打って反省打たれて感謝」という考え方からすれば、私一人では、稽古は成り立たないからです。有難いなぁという気持ちが大きくなると、自然と誰にでも頭が下がります。
・苦しかったら休めばよい
この後書きますが、大人になってからの剣道稽古、辛いです(笑。とかく下を回って基本の稽古すると、とてもキツい(写真参照。8年前、下回ってヘバりきった私ですw。若いころに始めてれば…とシクシクしてしまうのですが。いや、まぁ本当にしんどい時は休めばいいと私は思います。学生の部活じゃないんだから、しんどくてつまらなくなるくらなら、休んでしまって良いのではと思います。
ただそこは、自分との戦いにもなります。体調が優れないときは私も稽古休みます。無理して体壊しては元も子もないから、勇気を持って休みます。でも同時に「それ本当?サボってない?大丈夫?」っていう心の声が聞こえてきます。サボりたくなる時もありますしサボれてもしまうので、自分との戦いが結構ありますね。
●良くなかったこと
・体力がなーい!
年とってから剣道始めると、何せ子供たちの体力に驚かされます。私ももちろん剣道初めてすぐは、子供たちと一緒に下を回って稽古をしました。江少剣は基本稽古を大事にしますが、子供たちと同じように、切り返しを連続10回とかそのあと掛かり稽古10回とか、出来るわけがありません。無理したら割と本当に死ねます。最初は切り返し5回もやったら息が上がるどころか、手も足も皮がむけて翌日から筋肉痛に悩まされる…てことになります(過去ブログ参照で。だから基本稽古を徹底的に反復する、っていうのは無理だと思った方がいいです。無理せず出来る限りで行って、数少ない稽古を、有効的に。
・圧倒的な基本稽古の差
結局剣道は「積み重ねた稽古の量」だと私は思いました。センス、もなくはないでしょう。でもそんなもの、積み重ねた稽古の量に比べれば、無いに等しいものだと思います。大人になって稽古を始めた私は、それが圧倒的に足りません。他の先生方と比べれば、100分の1、1000分の1もないかもしれません。ですから基礎がなってないし、苦労も足りない、何より「心の修練が出来ていない」といつも感じます。「負け慣れてない」というのもあるかも。子供のころから散々試合もやってたくさん負けていると、心が強くなります。打たれても「まぁ、そうだよね」くらいで受け止められる。それをしてない私は、どうしても「負けたくない打たれたくない」という気持ちを捨てきれません。結果、恰好悪い剣道になってしまいます。
野球なんかだと、結構クセのあるバッターとかピッチャーはいると思うのですが。剣道は、突き詰めていくとほぼ同じ美しい構え、美しい打突に繋がっていくと感じます。要らないものを全て削ぎ落してまっすぐに構えた姿は、本当に美しいものです。若いころに基本稽古を繰り返し行ってきた先生方は、やはりすっきりと綺麗に構える事が出来る。子供の頃に何も考えずただ真っすぐに稽古を繰り返すことで、おかしなクセとかが矯正されるのだと思います。それをしていない私は、やはり相当苦労しています。どんなに気を付けても、どっかしら、初々しいのです(笑。
こういう点はもう「しょうがない」と思って、でも頑張って直してみようどうしたら直るだろうと悩みましょう。結局、直らなくてもいいのだと思います。「悩む事が剣道なのだ!」と開き直ったら楽になりました(苦笑。大人剣道の皆さま、一緒に稽古続けましょう。きっと必ず、剣道面白いなぁ!と思う日が来ますから!
さて!これにて「53歳一刀貫の剣道挑戦記」は最終回!!
明日からは54歳一刀貫の剣道挑戦記が始まります!はいそうです、明日は私のバースデー!そして私の剣道挑戦は、まだまだまだまだ、続くのです!!
明日からは54歳一刀貫の剣道挑戦記が始まります!はいそうです、明日は私のバースデー!そして私の剣道挑戦は、まだまだまだまだ、続くのです!!
誕生日かかり稽古祭り!何と耳には楽し気で、想像するに地獄な言葉なのでしょう!大変残念ではありますが、東京の感染者数も増えてきていることもあり、祭りは…ちょっとーはははーはは。
剣道は相手との心のやりとり、と思います。一人稽古でシミュレーションは出来ても、やはりお相手頂かないと試せない。有難い事です。
剣道をしている以上、悩まない事ってないんだと思うんです。たとえ範士八段の先生だって、自分の剣道は完璧だ、という方はいらっしゃらないのではないでしょうか。だって剣道は、剣の理法の修練の道ですから。ずっと悩んで悩んで、道の真ん中を、元気に歩んでまいりましょう!
美しい剣道、良いですねぇ。そういう剣道を目指したいものです。日本刀のように美しくて鋭くて見てるだけでも吸い込まれ圧倒される、そんな剣道がしたいです。まぁ、一生かかっても無理なのですが、少なくともそうありたいという気持ちをもっていることが大事な気がします。
本当に剣道は1人じゃできないことを感じ、私も伊藤さんはじめ皆さんに感謝してます。チーム競技ではないし、ひとりで素振りなどできることはあります。しかし、相手との心のやりとりの経験値はひとりでは積めません。そこもまた面白い。
伊藤さんに負けないように、一歩でも先を進めるように頑張ります。よろしくお願いします。