人それぞれ美しいと思う心が違うようで実は日本人て「美」に対する感覚は
同じに思う
世界から見ると日本人の美意識は特別かもしれない
だから日本に興味を持つ
印象派の画家たちが日本の浮世絵から着物から陶器から漆器から強い影響を受けてるのも、日本人特有の美意識に衝撃をうけたからだ
では日本人の美意識ってなーーんだ
と言えば
「足し算ではなく引き算」
引いて引いてこれ以上引けないというところに、真髄の美を見る
茶道も華道も能も香道も短歌も俳句も絵画も建築も料理もしつらえ、美しいと思えるものはほとんどが引き算の美学を誇っている
派手さ華やかさの中にも、必ず計算があり基本が在る、その為派手さが明るさとなって落ち着く
けばけばしさを下品とみるのは、そこに「知」が存在していないからで、どんなことにも「素養」ということを大切に考える
素養は稽古事で身に付く、レッスンではない
美のわかる人は行動も、言語も日々の暮らし方にも「素養」「教養」がにじみ出る。教養は学問ではなく「何が美か」を理解していれば自然に美しい
本来の日本人は
始めて外国から来た人たちの目に
「ドンナに粗末な衣装を身に着けていても、人品に品がある」
と言わしめている
裕福な人だけが美意識が高いのではなく、市井の人達が自分自身の生き方に誇りを持ち、貧しさも美に替える知恵を持っていたということであろうか
武士の衣裳を見ていてつくづく思う
武士道は精神性を高めるものだが、その精神が着るものや行動にもきちんと現れているんだなあー-と
日本人の美意識はやはり武士から生まれているのかと感じている
死がすぐそばにある生活は、「美」を求めることで命が昇華できるのかもしれない。
毎朝目が覚めることに感謝