耳、目,歯、髪、これらの機能が衰えると老化
老いは誰にでも一様に来るのだから、その老いとどう付き合うかが大事なことであろう
見えるふり
聞こえるふり
歯が丈夫な振り
髪の毛白くないふり
こういうことを繰り返しながらいつかはそれを受け入れる
老いを受け入れた時からまた違う人生が始まる
老いは自然現象、それを拒むことでいろんな悩みや苦しみ妬みや自分卑下がやってきる
老いを克服するなんて野暮なことはやめたほうがいい
若さは美しい、老いは醜い
それでいい
老眼をかけた
入れ歯をした
補聴器を購入した
髪を染めた
93歳で亡くなった姉は、このすべてに世話になっていない
78歳で亡くなった姉も同じ
二人の姉の日常を思い起こせばおのずとチャ子ちゃん先生との違いが見えてくる
二人は明治生まれの母の教えを忠実に日常に生かしている
アメリカナイズした末娘はことごとくそれらに反発して成長する
その違いは老いを迎えてはじめてわかる
下の姉は家族の衣類の洗濯をし、きちんとアイロンをかけ、引き出しの整理をして、翌日静かに息を引き取った
上の姉は「ちょっと横になるね」と言ってそのままいった。しかもお弟子さんたちとランチ後美容院でシャンプーーブローをした後だ
そういえば父母も死に上手
死に上手は生き上手といわれているが、生き上手というのは「自分を信頼し自分を丁寧に扱い清潔を保つ」ということではないかなと今思う
若くなりたいと思わなければ若さが出る、老いは必ず来ることだから
昨日補聴器を手にして、こんなものを持たなかった父母や姉や兄の生き方を思いを馳せた
自らをいとおしむという日本人の家庭教育が人を幸せにする。人の目なんて、世間体なんて、肩書なんて、名誉なんてーーネ
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