沢穂希さんのきものすがた

いいですねえ
さすが、なでしこジャパン
新橋色の地色は藍色に黄色を強く混ぜた色
行動的な女性にはピッタリの色だ
昔新橋の芸者さんが好んできたので
この色の名前がついた

新橋の芸者といえば学識豊かで社交的
明治の政治家の妻になった芸者も多い
その頃の日本の女性は
外国人との社交ができる深窓の令嬢は少なかったらしく
すぐ役立つ新橋芸者が尊ばれた

姿形はもちろん美しい
しかも英語が話せ日本の歴史や文化にも造詣が深い
くわえて社交術に長けている
先ずは先ずは伊藤博文の夫人が売れっ子芸者だった

そういう賢い女たちの好んだ色がこの新橋色

沢さんが直感的にこの色を選んだとしたら
さすが！
柄は日本独特の可愛い花柄の訪問着
其処に勝負師としてより「女の子」を意識させる柔らかさがある

帯の柄は七宝
七つの宝が体を守っている
澤さんにとって宝はきっと勝負に勝つということだろう

七宝は吉祥文様で
武士は良く刀の柄（つか）にこの柄をもってきた
七宝は金・銀・瑠璃・瑪瑙・真珠・白珊瑚・水晶の七つ
七宝が世界一を更に呼び込むか

伊達衿、帯締めの色を合わせ、帯揚げの淡いピンクが
地色と帯の金の色を浮き出していて全体の調和が取れている

きものを着ても
勝負師としての風格をきものに託しているところが
沢さんらしい

チャコちゃん先生だったら
撫子の花の訪問着を作り沢さんの家紋を背に
そしてめでたい紅白の帯締めをさせたいなあ
地色はこの新橋色でいい
帯も七宝袋帯　で結構

沢さん世界にきもの姿の艶やかさを見せてくれてありがとう
感謝！