A collection of epigrams by 君塚正太

 君塚正太と申します。小説家、哲学者をしています。昨秋に刊行されました。本の題名は、「竜の小太郎 第一話」です。

勉強とは

2007年02月19日 21時49分59秒 | 思想、警句
まず人々が勉強という言葉を耳にしたときに、喚起するもの、それは種々雑多である。受験勉強、政治の勉強、医学の勉強などなど、あらゆるものに対して勉強という言葉は用いられる。有名な大学に進学したいと強く望む学生は、夜を徹して受験勉強に励むことであろう。
さて、そろそろ本題に入りたいと思うのであるが、その前にいくつかの注意点を明記しておきたい。

 第一、 私が最初に述べた勉強の亜種は本来の勉強の意味とはかけ離れている。それは勉強本来の観点から見ての洞察である。この勉強本来の意味は次項で分かる。

 第二、 まず勉強とは自己を知ることである。「汝自身を知れ」という言葉が示すとおりに本当の勉強とは自分を知る事にある。

 第三、 自己を知るという事は自己の特徴を把握する、という事である。そこに慢心があってはならない。積極的に自分の悪い部分を見つめ、それを是正する。また良い部分はすなおに良いと認め、その良い部分を伸ばしていくこと。順序から言えば、前者が先で後者が後の方が望ましい。

 第四、「いうは易(やす)し、やるは難(がた)し」と、この言葉を最初に肝に銘じておく事。実際、いくら頭が良くとも私の提唱している本当の勉強を実行できるものは少ない。なぜなら人とは本能的に自分の弱い部分を見るのを嫌がるし、それに良いところばかりを見たがる傾向がある。そのため、私の提唱した勉強を実行できる人は少ないのである。

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