当社の仲良くさせてもらってる古い法律事務所は、入りたいと希望する優秀な人材は多くても、何年も入れないというくらいに、厳しく大きな仕事ばかりを積み重ねて行ってる弁護士ばかりの事務所だけんども、先生たちが日本の未来の為にと法曹の世界で精進を積んでおられるから、不動産絡みの細かくメンドクサイ仕事は当社がお手伝いをすることにしている。
どうしようもない、テレビや映画に出て来るような安っぽい弁護士であれば、俺は首を突っ込まないし、俺が日常にやっているレベルの話。
汚れ仕事と言っても良いが、人生地べたで奮闘を続けている俺には最適とも言える。
そんな関わり合いで築70年の古いアパート群を管理していたりもするが、みな高齢の、身寄りの無い独り暮らしで、半分は生活保護受給者と言う、酷い状況のものもある。
入居者のほとんどは前科者・犯罪者の過去を持つ。
去年はその古アパート群で、一人は台所で倒れて死んでいるのを発見して、もう一人は死にそうになってたところを保護して病院のベッドで逝かせてあげたが、今年も一人は保護して施設に入れ、もう一人は死にかかってたのを入院させ、一昨日はそこに住む高齢者から・・・変な臭いがする・・・という連絡をもらって駆け付けた。
なんの利益にもならない持ち出しばかりの仕事だ。
その為に、大きなバブルを作っているような、帳尻合わせになっている。
日が暮れて出掛けた真っ暗な時間に、薄暗いアパートの崩れ落ちそうな階段をあがって、共同トイレの傍を抜け、その部屋に行くと、灯りがついていた。
幸いにも生きてはいたが、これからまた面倒なことが続きそうだ。
キリがない高齢者たちのトラブルとアクシデント、ここまで関わる不動産屋はいないだろうと、皆に言われる。
別に俺が好きでやってる自営だから、仕事の範疇には線引きはなく、自腹で出来るうちはなんでも関わり合って行くさ。
福祉事務所や包括支援センター、警察や消防署などとも頻繁に行き来して、地主や貸主の側に後見人や保佐人の弁護士がついている案件は増えて行っており、俺の仕事もそんなややこしい話が多くなって行ってる。
誰もやらないと聞くと、俺がやる。
そんなスタンスで、だから自然に法律知識も詳しくなってしまう。
パソコンをカチャカチャやって、デスクワークだけで金儲けができて、それで人間としての幸せな日常が送れるものならば、それはそれで良いのだろうが、ずっと現場で社会と関わり合っていて見ているモノは、全然違う現実。
臨機応変に患者の個性に向き合って対応を重ねる臨床医が減って、杓子定規に学問・知識だけで人間を解剖する医者が増えて来てるからこそ、難病・奇病は逆にどんどん増えて行ってる。
本末転倒とは、このことを言う。
そういえば、有利子負債がトヨタに次いでの第二位を追走して、分かれた二社を合わせるとすでにトップになっているソフトバンクの孫はこの頃、痩せて窶れて来たな~。
長く続けた世界の金融緩和、早く言えば紙幣のふしだらな印刷増刷、その紙幣は庶民の手元には届くこともなく、金融政策と経済指標の体裁つくりと取り繕いとして市場で暴れまわり、その執行はAIロボット、実体の人間が生きて居る世界のことなどお構いなしに、仮想世界を作り上げてしまった断末魔が、そろそろ聞こえている。
語呂合わせではないが、仮想通貨の世界が火の車で、仮想だけに浮ついて煙を上げて、ポンポン山の鹿のようにアッチッチ飛び跳ねている。
米英主導のインチキな植民地拡大政策は、これを持ってご破算となるのかどうか。
我が日銀・財務省は、国民の税金を円安阻止市場介入に使って喜んでいたが、放っておいても円高になってるが? どこに貢いだの?
色々と独り言はあるが、金(ゴールド)だけは、人類の最古の価値として、輝きを増して行っていることに、気がついてるのか?
金融緩和、すなわち金(ゴールド)の、価値の棄損、株や債券や為替や仮想通貨は操作できても、金(ゴールド)だけは、手痛いしっぺ返しは人類の命をも持って行くことだろう。
一家で、一社、これが人間社会の理想ではあるが、自力で生きて行ける人間が少ないことが、ネック。
利口そうで優しそうな物わかりの良さそうな能書きは反吐が出る、もうたくさんだから、自分で生きてみろよ。
理解する、解った・・・ということは、黙って自分の日常でそれを続けることを言うが、他人に認めてもらうことではない。
地球温暖化を騒いでいるのは、地球の歴史のクシャミくらいしかまだ存在していない人類の滑稽な話で、地球は寒冷化と温暖化を繰り返して、現在があることから見れば、大きな寒冷化の中での一時的な温暖化なのが正解で、人類ごとき芥子粒のせいで地球が温暖化するとか、地球の歴史が影響を受けると考えてる方が、どうかしている。
すべては利益の創造、人類だけの世界の、みみっち~争いから生じている戯け話だ。
人類の自惚れも、あんまり度が過ぎてくると、地球や宇宙は怒るでよ。
昔の東大や京大を出てる俺の爺様連中でも、そんな間抜けなことくらい解っておったが、今のエリートと呼ばれて木に登ってる猿らは、頭ばかり重くなって、足腰は貧弱衰退、なんの役にも立たない案山子になってる。
本当に温暖化してるのなら、獣たちは高い山へと棲家を移してなきゃ~おかしい。
俺の仲良し獣たちは、みな下界に降りて来てる。
去年・一昨年と続いていた当社のバブルも、今年は癌ステージ4を宣告された者の快癒までの凄まじい看病と、老いた高齢者たちの介護ばかりに時間を取られてしまって、どうにも万歳になってしまってる。
ま~、独りで出来ることには限りがあるからこそ、面白いとも言える訳で、どこまで出来るのか? その追及で俺の人生はあるようなもんだ。
繊細で、丁寧に、小さく引き締まって咲く、高山植物そのものだ。
それが良い。
俺はね、自分の日常の忙しさが、自分で種を撒いた忙しさばかりだから、生きて居るのがとても愉しいよ、だからいつも笑って動いている。
ゼニカネの為だけに自分を我慢するなんて阿呆くさいこと、自分に嘘をつくことだから、死んでも出来ないな。