団塊のしっぽが綴る ありのままの田舎暮らし

躊躇いながら近づいてくる未来と、静かに佇む過去のはざまで。

小林麻央さん、安らかに・・・。

2017-06-25 | 日々のこと。




小林麻央さんが旅立たれました。

夫である市川海老蔵さんの会見の様子をテレビで見て、
切ない気持ちになった方も多いと思います。

麻央さんのブログは、ときどき拝見していました。
実は私も、癌を経験した一人です。

ちょうど10年前の5月の始めに、大腸癌の手術をしました。
ステージはⅢb。
すでにリンパへの転移があり、それは病巣の周辺だけではなく、
肝動脈の近くにまで遠隔転移していました。

医師からは「厳しいですよ」と、言われました。
それは、そう遠くないうちに肝臓に転移し、やがて・・・
という意味だろうと解釈しました。
事実の圧倒的な重みの前に、涙も出ませんでした。

「負けるもんか!!」と、思いましたよ。
50代で人生を終わりにはしたくはありませんでしたし、何より
「両親より先に逝くわけにはいかない」と、強く心に誓いました。

医師の治療を受けながら、自分でも情報を集めて、最善を尽くしました。
とても、ここには書き切れないほどに。
お蔭で、転移も再発も無く、目安とされる5年目に
医師から「完治」を告げられました。

私には麻央さんのようにブログを綴る勇気も、
同じ病気の方のブログを見る勇気さえも、ありませんでした。
負けないと心に誓っても、怖くて怖くて堪らなかったのです。

夫以外に私の病気を知っていたのは、弟と3人の友人と、
近くに住む夫の親戚だけ。堅く口止めしました。
何よりも両親に心配を掛けたくなかったし、周りの人に同情されるのも
嫌でした。思えば、孤独な闘いでした。
でも、私にはそういう闘い方しかできなかった。

だから、麻央さんの事を知って、すごいなぁと感心しました。
ブログを拝見しながら、ずっと心の中で応援していました。
訃報を聞いて、残念で悲しいです。

同じ癌でも、できた場所によって大きな差がありますね。
運もあるでしょう。
そして、闘い方も人によって異なります。

麻央さんは、多くの人の心に大切な何かを残されたことと思います。










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