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これが、件の楓。ちょっと分かり難いかもしれませんが、真ん中辺りをスッキリさせて、
向こう側からも見えるように剪定しました。
日本の田舎の人が全部そうだとは思いませんが、少なくとも
私が住んでいる地域の人は、言うべきことを、直接相手に伝えるのが苦手なようです。
つい先日、こんな事がありました。
近くの交番のお巡りさんが、わが家を訪ねてきたのです。
用件は、
「道路に面した角地に植えてある楓の木の葉が茂り過ぎて、
角を曲がる車の視界を遮っている。ついては、枝を少し切って欲しい」
という、苦情が寄せられているとのことでした。
(枝が道路にはみ出している訳ではありません)
・・・・・・・?!
そんなこと、本人が直接言いに来ればいいと思いません?
家の前の狭い道路を日常的に使うのは、ほとんどが近所の人達なのです。
つまり、いつも顔を合わせている間柄です。
わざわざ交番に言いつけに行かなくても、自分で言いに来ればいいじゃないの。
と、私は思うのです。
人の噂話は大好きで、聞きたくないこともたくさん聞かせてくれるのに、
肝心なことは陰でコソコソ。
こういうの、ホントに不愉快です。
話は少し変わりますが、引っ越してきたばかりの頃にも、こんなことがありました。
ある日、知らないオジサンがやって来て、
「ここに書いておいてくれれば、後で取りに来るから」と言って、
紙切れを下駄箱の上に置いて行ったのです。
見ると、自民党の県会議員の後援会への申込書でした。
夫に話すと、その議員という人は夫の親戚筋に当たる人で、地元の有力者らしい。
持ってきたオジサンは、後援会のまとめ役のような人。
有力者かなにか知りませんが、私はその議員に会ったこともありません。
会ったことも無い人の後援会に入るなんて考えられないので、
後日、申込書を取りに来た時に、夫婦で丁寧にお断りしました。
それで済んだと思っておりましたら、近くに住む義姉の家に行って、
随分と文句を言ったらしいのです。
はぁ? でしょ。
言いたいことがあるなら、その時に言えばいいのに。
それに第一、知らない他人に支持政党や支持者を強制させられる覚えはない。
それって、はっきり言えば、基本的人権の侵害でしょ。
そういうこと、考えたことないのかな? 多分、ないんだろうな。
地域の方たちとは、概ね良好な関係を築いていると思っていますが、
たま~に、こういうことがあります。
何故そうなのか、社会学的に説明がつきそうだけど、
今の私の頭の中はその手の知識が空っぽなので、上手く言えません。
都会暮らしの長かった人間が、Uタ~ンして田舎で暮らしていくには
時として、理不尽な思いをさせられます。
そしてまた、相手もそう思っているかもしれないのです。
やりにくいヤツが引っ越してきたもんだ、と。