ごきげん練習帳 〜自分トリセツの作り方〜

自分と人生を楽しむための”セルフ・コーチング”ノート

怖れを取り除く方法 ~身体に聞く~

2013年07月12日 | ●セルフコーチング

 

 

暑いですね・・・

猛暑日の連続記録が樹立されそうだとか。

 

だから、というわけでもないのですが、

昨日、プールに行きました

 

昨日は泳いだ、というか、

水とお友達になるために、水の中にいた

という方がいいかもしれません。

 

 

ブレストなら、結構いつまででも泳いでいられるのですが、

クロールになると、どうもすぐに苦しくなってしまう私。

でも、クロールでずっと泳げるようになりたいと思っています。

 

そんな話をしたら、

教えてくださる方がいて、

昨日は、息を吐きながら

水底にピッタリお尻をつけて

長座体(90°の状態で、足を折らずに座る格好)でしばらく座ったり、

水底にキスする感覚でうつ伏せ状態で大の字になる、

そんな練習方法を教えていただきました。


水の底にじっとしているためには、

肺の中の空気を吐ききるように、

吐き出さなくてはなりません。

でも、水の中にいることに少しでも抵抗感があると、

うまく吐ききれないのです。

 

私の場合、その吐ききれない、まさに「あと一息」の「息」が、

のどの奥の方と、肩甲骨の間の場所との

間あたりにあるように感じました。

 

そこは、私が常々、不快な「凝り」のような塊が

存在していると感じている場所。

 

水の中で、そこにある息を吐きたいともがきながら、

「この息が吐けたら、自分はラクになるんだろうな」

そう思いました。

 

 

また、体育座りのような格好でぽっかりと水面に浮きながら、

そこから手足をほどいて蹴伸びの格好で浮かぶ、

ということもやってみました。

 

こちらは、息を吐いてしまうと浮かんでいられなくなります。

またバタバタすると、蹴伸びの格好になりきれず、

足の方が沈んだままだったりします。


コツはとにかく力を抜くこと。

まるで水が大きなビーチボールでもあるかのように、

そこに自分自身の体を預けることだと感じました。




何度かトライするうちに、

やがて水底にも数秒感、じっと座っていられるようになりました。

そのとき、

ざわざわしていた心はすっと落ち着き、

それまで聞こえていなかった水の中の音が

聞こえるようになりました。

 

それまでうるさかった頭の中のざわめきが止まると、

頭の中にいた自分が自分の体を抜け出して、

外から自分を見ているような、

そんな感覚になります。


「自分の体」、「自分が感じている感覚」を、

ただ、感じている時間。


そうなると、息が苦しいとか、

そもそも息を止めようとする、

という感覚が消えています。

 

ある方が、

海女さんは、海の中で考えると苦しくなるから考えない、

そんなことを言っていました。

「考える」ことを始めると、

酸素を食料にしている脳が、

とたんに大量の酸素を消費し始めて、

酸素が足りなくなるのだとか。

 

昨日のプールでは、まさにそれを体感していたのだと

後から気づきました。

 

 

結局、水を恐れる気持ちは、

水を怖いと考える思考から生まれているのだということが

証明されたことになりますね。




長座体で水底に座ることや、

ぽっかりと水に浮くことを何度かやったあとには、

体は何百メートルも泳いでアップしたときより

ずっと水に慣れて、軽くなっているように感じました。


その後にクロールを泳いでみると、

それまでは息継ぎでうまくブレスできずにいたのがウソのように、

ラクに泳げている自分がいました。

(とは言え、何百メートルもクロールで泳ぎ続けるのは、

まだまだハードルが高いのですが……)

 

 

 

泳ぐことなんて、日常とは何にも関係ないかのように思っていました。

でも、昨日は、

自分の人生で抱えている課題と、

泳ぐことで直面している課題とが、

一緒であることを強く感じました。

 

 

 

「知徳体」「知育、徳育、体育」と言いますが、

ともすれば、知と徳ばかりが偏重されているようにも思います。

けれど、

「思考」(頭)を止めて「感覚」(体)を働かせることが、

どんなに大事なことか

と思います。

 

人間、結局「腑に落ちる」「肚落ちする」ところまで行って、

本当に納得して動けるもの。

 

身体に聞くこと、

本当に大切だなあ、って思います。

 

 ※教えてくださった方に、心から感謝します。

 



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1 コメント

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追記 (まきまま)
2013-07-12 20:52:22
教えてくださった方に、心から感謝です。
たったの一度で、こんな深い体験をさせてくださるなんて、本当にすばらしい。
ありがとうございました。
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