ごきげん練習帳 〜自分トリセツの作り方〜

自分と人生を楽しむための”セルフ・コーチング”ノート

逝くものからのバトン

2014年04月06日 | ●日々雑感

 

 

昨夜は、高校時代の部活の先輩のお通夜に行ってきました。

 

二つ上の先輩でしたが、

高3になっても部活に顔を出してくれる

面倒見の良いかたでした。

一浪して、日本でいちばん難しい大学の医学部に進まれました。

その後、小児がんの専門家として、

病気の子どもたちのために力を尽くしていらっしゃる方でした。

 

葬儀も、本当は家族葬にされていたのだと思いますが、

ごく限られた親しい方のみ、

お参りさせていただく形でした。

今は大学教授もされているので、

普通の葬儀を行うと、どれだけたくさんの人が来るかわからず、

ほんとに大変なことになってしまうからだろうと思います。

 

 

ずっと信じられない気持ちで夢を見ている気分でしたが、

お焼香をする際に遺影に間近で向かった時、

その目が、きらりと光り、

私に語りかけてくるように感じました。

 

「オレはやりたいことをやってきたよ。

 まだやりたいことはあったけど、まあ、仕方ない。

 〇〇〇(私のニックネーム)も、

 ちゃんとやりたいことやらないとダメだよ」

 

それを感じた時、一気にたまらない気持ちがこみ上げてきました。

たぶん、お参りをした一人一人が、

そうやって、先輩からのメッセージを受け取ったのではないか

と思います。




こみ上げてくるものをそのまま表現していいのなら、

思いっきり

「〇〇さんの、バカヤロー!!!」

と叫び、その辺のものをひっくり返していたと思います。

 

友人たちも皆、同じ気持ちだと言っていました。

 

友人の一人が言いました。

「長生きするつもりだったけど、

 こうやってみんなを送るなんてたまらない。

 やっぱり、みんなより先に行きたいなあ」と。

 

すごく同感でした。

 

 

まったく、早すぎます。

生き急ぎ過ぎです。

 

大学の部活でも、

新入生の大学と学部と名前を、

一度聞いたらすべて覚えていたと言います。

本当に、記憶力抜群で、聡明な人でした。

 

「一生分、覚えちゃったんだろうね」

そんな話をしながら、

みんなで泣いて、笑いました。

 

その場にいた多くの人が高校・大学の合唱部つながりの人でした。

最後にお別れをしたあと、

人気が引いた会場で、

自然と歌い始めました。

 

夜の歌。

 

 

 

私たちは、誰もが、

「なぜなんだ」という、答えのない問いというか

怒りにも似た気持ちを消化しきれずに、

その場をあとにしました。

 

先輩のことを、改めて語り合い、泣いて、怒って、笑って、歌って、

送りたいと思いました。

 

 

 

そして、

逝くものは、残るものに

何らかのバトンを渡していくのではないか、

そんなふうに思います。

 

何を渡されたんだろう?

それを持って、どこに向かって、

どう走ればいいんだろう?

 

立ち止まっている時間は、もうないと思います。

 

 

本当は、その状態はいま始まったことじゃないのだけれど、

逝く人は、そうやって

私たちにバトンを持っていることを

思い出させてくれるのかもしれません。



 

 

 

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