ひねくれ亭日常

散歩と徘徊が日常の独り言

スポ根漫画はバカの塊だった!

2020-11-28 10:19:46 | スポーツ

スポ根漫画を御存じだろうか。

スポ根=スポーツ根性ものというジャンルが漫画の一時代を築いていたあの頃、まあ酷いもんだった。

荒唐無稽と一言で片づけられて来たが実はかなり奥深い。

恐らく日本独特の価値観で近代スポーツをエンタメ化した非常に特殊なジャンルだろう。

特に野球では魔球物が主流でその源流は確実に忍術である。

消える、増える、燃える、投手が巨大なガマに乗っていないだけで間違いなく忍者の世界なのだ。

そして魔球を編み出すまでの修行がこれまた忍者そのもので山へ籠り滝にうたれ、崖から飛び降り…いや普通に練習しろよ!!

子供の頃から忍者ものに慣れた世代だからそれを見てもさほどの違和感は感じなかった。

勿論若干の突っ込みはするが…

これが他のスポーツにもどんどん入り込む。

アマレス、バレーボール、ボーリング、柔道、特に梶原一騎が絡むと一気にとんでもない世界へ連れ込まれる。

柔道漫画の大噴火投げってなんだよ!ギャグ以外の何物でもないぞ!!

ボーリング漫画はまたしても魔球合戦になるのだが主人公が編み出そうとしているのはトルネード魔球。

もの凄い勢いで回転をしながらレーンを進み1メートルも浮き上がって全てのピンを吹き飛ばすという恐ろしい魔球なのだ。

何度投げても1メートルは浮き上がらない。

50センチ程浮き上がり全てのピンをなぎ倒すが…

「駄目だ!あと50センチ足りない!!」

膝をついて涙する主人公。

おいおいおいおい!!ストライクじゃねーか!!!

何か違うスポーツに何時の間にかなっているぞ!!

こうしてスポ根漫画は迷走し崖から転げ落ちていくのであった。

 

 


何時の間にか日本シリーズが終わっていた!

2020-11-27 11:14:20 | スポーツ

テレビで野球中継をやらなくなって久しいが昔は凄かった。

毎試合中継があった、巨人戦のみ。

50年前は兎に角巨人の全盛期、試合のみならず漫画や映画ドラマと巨人関係はまあ天下無敵。

特に少年漫画は「巨人の星」を筆頭に目白押し状態で健全な青少年は巨人は正義、対戦チームは悪玉という構図が完全に出来上がっていた。

田舎小僧はその傾向が顕著、だって巨人戦しかやっていないから。

田舎小僧は9割巨人ファンとして育つ。例外は広島や福岡近辺の子供でそれでも巨人ファンも多かった。

恐るべし、メディアの暴力的洗脳!

巨人が絶対善で絶対神で何をやっても許される時代は過ぎ、今や日テレですら巨人戦を中継しなくなった。

或る意味プロ野球の健全化だろうなあ。

いやあ、日本シリーズと言えば本当に国民的行事だったがなあ、勿論それも巨人絡みの話だが。

だからあの「江夏の21球」で有名な近鉄VS広島のシリーズは西日本シリーズだと揶揄された位だ。

対照的だったのは広岡西武と王巨人のシリーズで大盛り上がり。

あの時はベンチ裏にいたが王さんが試合終了と同時に逃げる様に球場を去ったのが印象的だった。

カメラマンや記者が探していたもんなあ。

私は何故か通路ですれ違ったけど大変だなあ巨人の監督はと感じた。

今の日本シリーズは記憶に残らない、それもつまらないなあ。