暑い夏に樹の上で鳴いている仔猫を私が拾いました。
手を差し伸べると、仔猫は鳴きながら真っ直ぐ私の方へ降りてきました。
手のひらに仔猫がのってから、狂想曲が始まりました。
我が家には3才になるラッキーという♂の猫がいました。
父がラッキーを飼う時に猛反対しました。
先に逝かれてしまうのがいやだという理由で。
父が1番優しいのかもしれません。
ラッキーの時は、母が味方になり、強行突破しました。
仔猫の時は母は味方にはなりませんでした。
ラッキーがいたからです。
ラッキーは仔猫を怖がっていました。
一緒に飼うのは難しいと思っていました。
複雑な気持ちで里親探しをしました。
知り合いはもう猫を飼っていたし、はりがみを駅やコンビニに張ってもらい、地方紙にも載せたけれど連絡はこず。
私の本心は誰にも渡したくなかった。
私はラッキーと仔猫を慣らす行動にでました。
ラッキーはすさまじかった。ケースに入れた仔猫をそっと近づけては離し、その繰り返し。
ラッキーが怒らなくなった頃、ケースから出してみる?と言ったのは母でした。
仔猫の行動に感心しました。
何をされようが低姿勢。
ラッキーは間を取りつつ、仔猫を受け入れてくれました。
ラッキーと仔猫が一緒に暮らせるとわかってから、揺れながらも母の応援が増えてきました。
要の父は黙認してくれました。
こうして、仔猫ならぬちびたは、私達の家族の一員になりました。
ちびたの本名は『チャッピー』です。
私の中では、樹から降りてきた時の手のひらサイズの仔猫のまま。
長くなりました。
これは書きたかった出来事です。
みてくださってありがとうございました。