季節が変わってきている。朝方は、軽い掛け布団がないと体が冷えてしまう。夕暮れ、暗くなるのも早くなってきている。こんな夜はふと考える。今、光の中にいて、その影に怯えている自分を。かつて闇にいた頃の泣いていた私を、忘れることなどなかったのに。かつての自分の方が、訳も分からず空に手をのばしていた。今の私は弱虫だ。縮こまって固まり、空を仰ぐだけ。ちびたの温もりを、切なく温かく感じながら。少しでも勇気を出そうと思う。のんのん