日の入りと日の出とは太陽の上辺が地平線(または水平線)と一致する時刻である(国立天文台HP「よくある質問」から)。そして、日の入り後や日の出前の空が薄明るい状態は「薄明」と呼ばれるが、マジックアワーやマジックタイムとも呼ばれるとのことである。さて、この頃は、日の入りが午後4時半頃であり、午後5時過ぎには周囲が薄明るい(薄暗い)状態になる(群馬県)。
マジックアワーやマジックタイムになると、独特の色合いの空を背景する山々のシルエットによって、低山で眺める夕景の魅力が高まる。
シルエットは八ヶ岳連峰を中心する山並みである。八ヶ岳は南北30 kmの山体であると言われている。午後5時過ぎにて。
午後5時半頃になると。右端の山は浅間山だ。市街地は桐生市、みどり市、太田市、伊勢崎市、前橋市、高崎市などである(人口、100万人強)。
八ヶ岳のクローズアップ。視点からの距離は約100 kmであるが、赤岳(最高峰、2900 m)のシルエットはくっきりとしている。
蓼科山(八ヶ岳の最北)から 浅間山までの範囲(35 km)をクローズアップしてみる。
浅間山のクローズアップ。山体のみならず、火口からの噴煙もシルエットになっている。視点からの距離は約80 kmである。
日の入り10分後。
月の近くに水星が見える日に。マジックアワーになったとき、両者が上空で輝きはじめた。月の入りは午後8時頃であったが、家人からの安否確認のメールに促されて、そのときを待たずに下山した。シカの鳴き声を聞きながら。
12月3日(三日月と水星)、10 日。桐生市にて(標高300 mの尾根)。