福寿草(フクジュソウ)をキンポウゲ科の多年草である。庭で育ててみたいが、自生地あるいは植栽地で、数多くの花を見ることも面白い。昨日(3月3日)、私達は秩父市吉田・石間沢口の自生地に向かった。秩父観光協会吉田支部のホームページで、自生地の福寿草が咲き始めたことを知ったからだ。
自生地は私有地内にある。民家の庭を通って、その地に行く(3月3日午後)。
入り口の奥にある庭では、福寿草が午後の日差しで元気に輝いていた。
「自生地にて」
庭に置いてある協力募金箱に協力の意を示し、私達は自生地へと急いだ。自生地は山の北側斜面(麓から、中腹、そして尾根までにおいて、1,000平方メートル)にある。
山麓の様子、奥のものは自生地の案内板
通路にはロープが張られている。この年は寒さで福寿草の開花が遅れているとのことであった。福寿草が生えている様子を矢印で示す。
山麓での自生地の先にも、福寿草が自生しているとの案内に誘われて、私達はかなり勾配の山道を登った。山道には、立ち入らないようとのロープが張ってある。道はよく整備されているが、靴などについては、山道を歩くつもりで準備をするほうがよいだろう。
既に、自生地が日陰になっているためか、それとも開花が遅れているためであろうか。大部分の花は閉じていた。福寿草の花は、日差しを受けると開くが、日差しがなくなると閉じる性質を持っている。ところで、福寿草の花びらは萼よりも大きい。花が閉じていると、花びらの裏側と萼の色や形などがよく分かる。萼は花びらを守るマウントのように見える。
落ち葉を払いのけて、顔を出した福寿草
花が開き切っているものにはない雰囲気、いきいきとした野生感が素晴らしい。
山腹にて、福寿草は落葉樹林内の日照があるところにに群生していた。
ロープにさげられていた手書きの呼びかけ、そして福寿草の蕾
道から離れたところにある群れを、望遠レンズで撮った(焦点距離、200 mm(35 mm換算、320 mm))。
ところで、石間沢口ではの福寿草は花弁が大きい在来種であるといわれている(吉田支部ホームページから)。
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福寿草群生地の入り口付近の山麓には節分草が群生していた。節分草は石灰岩地質を好む。
秩父地方は石灰岩の宝庫である。
ロープが張られ管理されていなくてはならないのがちょっと残念な気がしますが仕方ないのでしょうね。
フクジュソウもツクモグサと同じように陽射しがないと開かないのは知りませんでした。
同じキンポウゲ科だからでしょうか?
フクジュソウの画像は陽射しで輝いて見えます。
上手く表現できていることを感心するとともに流石だなぁと拝見しました(^^)
フクジュソウを、人が踏む込むことから守るために、仕方がないことです。
余談となりますが、花見と運動を兼ねて、山の自生地を訪ねるのは楽しいですね。
今回も、汗はかきましたが、自生地の雰囲気を堪能することができました。
フクジュソウの花が開いたり閉じたりするのは、キンポウゲ科だからと言うわけでも
ないようです。カタクリ(ユリ科)の花や他のものでも同様の現象が見られます。しかし、
本質的理由については、まだ解明されてないようです。
フクジュソウの画像についてのコメント、ありがとうございます。