昨日に続いての繁盛店視察ツアー
「旨いものさえ出していれば客は来る」なんて横柄なことが言えたのは昔のことでありまして…
お客さまに来ていただくためにあの手この手を考えるのが今の時代
決してお客さまに媚を売れと言うことではないのですが、時流を考えたり、自店の個性を出してみたりと工夫が必要なんですよね
最寄りと言える浅草橋や新御徒町、更には秋葉原と言った駅からは何れも600mほど離れたトコロにありながらも常に行列が出来る『丸山吉平』なるとんかつ屋さん
開業して3年ほどと老舗と言うブランドがあるわけでもないのだけど、ココのとんかつが食べたいと遠方からもわざわざお客さまがやって来るほどの人気店であります
その魅力は200gや250gと言った通常のお店の倍ほどのボリュームである"厚切り"であること
平日ランチに限定して販売されるリーズナブルなカツもありはするのだけど、ココへ来店されるお客さまの大半は二千数百円を払って、その厚切りを召し上がっているのであります
店内で待てるのは3人まで、そして食券を買っても店主から案内されるまではその場でじっと待つと言うのがこちらのルールでありまして…
次のお客さんが食券を買えるようにと気を利かせ、引かれた線から中に入ったりしますと店主から叱られてしまうのです
店主ひとりで調理からサービスまでをやっていますので、お客さまのワガママに応えてはいられないことはわかるのですがこのようなルールが至るところに貼られていますので要注意です
先のリブロースは珍しく白っぽい断面でありましたが、「棒ひれかつ250g」の断面は薄ピンク色
しかも肉汁が溢れようとする力でプクッと膨らんだような…
厚切りかつを提供するお店は少なくも無いのでしょうが、この絶妙な揚げ方にこだわったかつを目的に多くのお客さまがやって来ているのです
ミディアムレアだからこそのしっとりとした舌触り、そして、そこからあふれ出る肉汁
そのおいしさが忘れられずに二度三度と足を運ばれているのでしょうね
このお店こそが、正に「旨いものさえ出していれば客は来る」を、今の時代でも現実にしているお店であります
【丸山吉平】
東京都台東区浅草橋5-20-8 CSタワー107
03-5829-8290