異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

【平昌五輪】韓国各紙は小平と李相花が互いに健闘をたたえ合う姿を大きく報じた(共同)…「品格」今の僕らの国の政治家に最も欠落しているもの

2018-02-20 15:53:42 | ネトウヨ、右翼、国家主義

品格。今の僕らの国の政治家に最も欠落しているもの。

・・・私たちも、見習わなければならないと、強く思いました。小平さん、ありがとう

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小平選手が五輪新記録を出した直後、歓喜に沸く観客席の応援団に「シーッ」と人さし指を唇に当てるしぐさで、続いて滑走する李らを気遣ったことにも注目。
SBS放送が「李相花を配慮した『マナーの手』」と報じたほか「五輪王者としての品格も見せた」などの賛辞があふれた。
 
 
韓国各紙は小平と李相花が互いに健闘をたたえ合う姿を大きく報じた(共同)

 

 




 

『金』小平を韓国メディア絶賛!李相花を思いやる姿に「王者の品格」/スピード

サンスポ http://www.sanspo.com/pyeongchang2018/news/20180220/pye18022005030006-n1.html

2018.2.20 05:03

 平昌五輪のスピードスケート女子500メートルで小平奈緒(31)=相沢病院=が金メダルを獲得してから一夜明けた19日、韓国メディアは小平がレース後に見せた、銀メダルとなった韓国のライバル、李相花(イ・サンファ、28)を思いやる態度を絶賛。「(小平は)金メダル以上の価値を残した」などと紹介した。2人の友情の軌跡も注目を集めるなど、韓国で小平人気が沸騰している。

 小平が見せた友情が、五輪開催地の韓国でも感動を呼んだ。

 韓国メディアは、銀メダルに終わって涙を流す李に、小平が韓国語で「チャレッソ(よくやったね)」と声をかけて抱擁したことを詳報した。

 「スポーツ朝鮮」は「氷を溶かした李と小平の友情。これが五輪だ」との見出しで「韓日スケーターの友情は感動だった。お互いに向けた心は想像以上だった」と報道。李の「2人で走ってきた。いまは本当に終わったと思い、涙が出た」との言葉も紹介した。

 また、小平が五輪新記録を出した直後、歓喜に沸く観客席の応援団に「シーッ」と人さし指を唇に当てるしぐさで、続いて滑走する李らを気遣ったことにも注目。SBS放送が「李相花を配慮した『マナーの手』」と報じたほか「五輪王者としての品格も見せた」などの賛辞があふれた。

 2人は競技後に並んで会見した。小平は、2014年11月のソウルW杯で李に勝って優勝した直後、会場から空港へ急行する際に、李がタクシーを手配してくれたことを告白。「悔しいはずなのに助けてくれた。人としても選手としても尊敬できる」と感謝を述べた。その小平の手を握った李も「確かにタクシー代は私が払った」と泣き笑いし、会見会場は和やかな雰囲気に包まれた。

 韓国では、今大会に関して日韓の歴史問題などをめぐり「反日」感情がクローズアップされているが、小平に対しては「金メダル以上の価値を残した」と評価がうなぎ上り。小平のツイッターにも韓国人ファンが「次の五輪でも一緒に表彰台に立って」と投稿している。李を抱きかかえ寄りそった場面は、大会のハイライトとして長く記憶されることになりそうだ

 

 


<ネット右翼マンガ家・はすみとしこのヘイト発言> この様な御仁が愛国を説き、安倍政権を熱烈に支持しているのだと思うと、思いっきり寒気がします。2017.12.22

2017-12-22 14:13:48 | ネトウヨ、右翼、国家主義

たいへん辛い状態の人に向かって悪罵を投げつける人は、少なくとも人の心を失っています。

 雇止めにあったシングルマザーの派遣社員を叩く、ネット右翼マンガ家のはすみとしこ。
此のツイートを目にして、彼女は最低な御仁だと、改めて認識しました。
この様な御仁が愛国を説き、安倍政権を熱烈に支持しているのだと思うと、思いっきり寒気がします。(I・N氏コメント)

 

https://twitter.com/hasumi29430098/status/942999052236439552

画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、テキスト

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渡辺 照子さんFBより

2017.12.22 

 はすみとしこさんという「ネトウヨ」というよりは、端的に申し上げてヘイトスピーチをなさっている漫画家さん(?)の方が、私の雇い止めの映像をご覧になって「17年も派遣で勤めてバカだ。そんな親に育てられて左右される子供がかわいそうだ」みたいにツイートなさっておられるようです。

 私のような無名の人間にまでヘイトスピーチを展開されるとは、かなり時間に余裕のある活動家とお見受けしました。私の周辺は私も含め、時間も貧乏でいつもバタバタしておりますゆえ。

 「親によって子供が左右される」とは、けだし名言でございます。「親によって左右」されないような社会を目指しているのですから、はすみさまは論理的に「親によって左右される子供」を放置する安倍政権を結果的に批判なさっています。その論理の逆転現象をお気づきにならないとは、実にお気の毒だと思います。

 それにしても「バカ」と相手を「評する」ことの社会的意義は何でしょうか。それによって、多くの人が幸福になるのでしょうか。
しかし、一方では、そのヘイトツイートに誠実に反論なさり、私の擁護をして下さっている方々には深く感謝を致します。心強いです。

 

 

 

 

 


在特会の敗訴が確定へ 李信恵さんへの差別発言で 2017.11.30 HUFFPOST ~「人種差別と女性差別との複合差別に当たる」と認めた

2017-12-01 18:06:12 | ネトウヨ、右翼、国家主義

在特会の敗訴が確定へ 李信恵さんへの差別発言で賠償 最高裁が上告不受理

「人種差別と女性差別との複合差別に当たる」と認めた2審判決が確定する

2017年11月30日 14時00分 JST | 更新 17時間前
 
渡辺一樹 ハフポスト日本版 ニュースエディター  

 

在日朝鮮人のフリーライター李信恵さんが「民族差別的な発言で名誉を傷つけられた」として、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)と桜井誠・前会長に損害賠償を求めていた裁判で、最高裁が上告不受理の決定をしたことがわかった。李さんの代理人弁護士のもとに最高裁から通知が届いた。決定は11月29日付け。李さんが勝訴し、在特会側に77万円の支払いを命じた2審・大阪高裁判決が確定することになる。

 

2審・大阪高裁判決は、桜井氏が2013~14年にネット放送でした「朝鮮ババア」といった発言を「限度を超える侮辱行為」と認定し、「人種差別と女性差別との複合差別に当たる」と指摘していた。

李信恵さんは、ハフポスト日本版の取材に、次のように答えた。

「ほんまはちょっとしんどい時もあったけど、みんながいたから今日の日を迎えることができました。本当に嬉しいです。京都朝鮮学校や徳島県教組の事件で裁判で勝ちを積み重ねてきた方々、それ以前から絶え間なく続いてきた在日やマイノリティたちの闘い、カウンターや支援者のみんな、たくさんの思いが重なり、繋がったからこそ掴み取れた勝利だと思います。代理人の二人にも、心からお礼を云いたいです。みなさま、チョンマルコマッスミダ(本当にありがとうございます)」

 
 
 
 
 
 

【動画】安倍政権の下で国の形が大きく変わっているーーゲスト 鈴木邦男氏(一水会元会長)VIDEO NEWS 2017.9.23

2017-09-24 21:15:27 | ネトウヨ、右翼、国家主義

 

鈴木邦男氏:安倍政権の下で国の形が大きく変わっている【ダイジェスト】

安倍政権の下で国の形が大きく変わっている

http://www.videonews.com/marugeki-talk/859/

2017年9月23日

鈴木邦男氏(一水会元会長)
マル激トーク・オン・ディマンド 第859回(2017年9月23日)

 緊迫する北朝鮮情勢を横目に、永田町には解散風が吹き荒れている。

 北朝鮮やモリカケ問題は言うに及ばず、景気の先行きも不透明さを増す中で1か月もの政治空白を作ることには批判も多いが、日本人は得てして首相の解散権行使には寛容なようだ。メディアが「解散は首相の専権事項」との言説を当然のように垂れ流しているのは明らかな事実誤認だが、憲法7条に基づく首相の解散権については、1960年の最高裁判例が「政治と国民が決めること」とするにとどめ、判断を避けたままになっている。憲法7条以外に首相の解散権を定義する法律が存在しない以上、最高裁判決はわれわれ有権者がこの解散の正当性を判断しなければならないことを示している。この解散の是非自体が、来たる選挙の大きな争点の一つとして認識されなければならないということだ。

 とは言えいずれにしても総選挙が行われる以上、われわれはそこで何が問われているかをわれわれなりに考え、それぞれが独自の意思決定をしなければならない。

 安倍首相は25日にも記者会見を行い、解散の意向を明らかにするとともに、来たる選挙の争点を表明するとしているが、時の権力者に選挙の争点を一方的に決められては有権者はたまったものではない。無論、選挙の争点は有権者が決めるものだ。

 そこで今回は右翼団体「一水会」の元最高顧問で、最近も天皇制や憲法改正問題などで積極的に発言をしている鈴木邦男氏とともに、安倍政権の5年間を振り返り、安倍政権とは何だったのかをあらためて検証し直すことで、選挙の真の争点とは何かを考えてみた。

 安倍政権は選挙のたびにアベノミクスや消費税増税の延期といった経済政策を前面に掲げて選挙に臨み、すべての選挙で連戦連勝してきた。しかし、その後の政権の実績を見ていくと、経済選挙で勝ち取った過半数を盾に、実際は軍事や警察などの政府権限を大幅に強化する法律や制度の導入を専ら図ってきたことが目につく。具体的には政府の情報秘匿権限を拡大する特定秘密保護法や集団的自衛権の行使を可能にする安保関連法の制定、武器輸出三原則の緩和、盗聴権限や司法取引制度によって警察・検察の権限を大幅に強化する刑事訴訟法の改正、共謀罪を導入する改正組織犯罪処罰法の制定、国家安全保障会議の発足、官邸が幹部官僚の人事権を一手に掌握する内閣人事局の発足などだ。

 また、同時に3条委員会や8条委員会など本来は政府から一定の独立が保障されている行政委員会の人事も、最低でも最大野党からの同意を得るという長年の不文律を破り、与党単独で押し切ってきた。その中には、日銀の総裁や政策委員、NHKの経営委員会やNHK予算、内閣法制局長官、原子力規制委員会の委員などが含まれる。いずれも政府の政策に大きな影響を与える組織だが、安倍政権発足後、かつての不文律や慣習はことごとく破り捨てられ、安倍政権下では独立行政委員会は内閣の一部局のような位置づけになってしまった。

 憲法学者の石川健治東京大学教授はマル激に出演した際に安倍政権による一連の不文律破りを、「民主主義のセーフティネットの突破」「一種のクーデター」と表現し、その危険性に警鐘を鳴らしている。

 ことほど左様に、この5年間で日本という国の形が変わったといっても過言ではないほどの重大な政策・制度変更が行われてきたにもかかわらず、それが必ずしも選挙で問われていないと感じるのは、なぜだろうか。メディアの怠慢だろうか。政治というゲームのルールが変わっていることに、長年お任せの政治に慣れ親しんできた有権者が、とびきり鈍感なのだろうか。

 いずれにしても、安倍政権下で行われてきた選挙では毎回、景気や税といった経済政策ばかりに焦点が当たり、その裏側で着々と進められてきたより大きな変革には十分な関心が払われてこなかった。メディアも有権者も、政権側が設定した政権にとって都合のよい争点に、まんまと乗せられてきた感は否めない。

 本来は右翼活動家として憲法改正を推進し、天皇を尊崇することにかけては誰にも負けないという鈴木氏だが、安倍政権による憲法改正や自民党の憲法改正草案が謳う天皇の国家元首化に反対の立場を取る。自民党の憲法改正案に謳われている愛国や家族を支える義務は、愛国者が自から進んで行うべきものであり、「国によって押し付けられるべきものではない」との考えからだ。また、天皇を国家元首とすることについても、政治利用目的が透けて見えるという理由から、今の政権の下で行うのは危険だと感じると鈴木氏は言う。

 安倍政権が実施してきた政策の中には、一定の効果をあげているものもあるだろう。安倍政権のすべてがダメだと言うつもりはない。しかし、ここに挙げられた政策の数々は、安倍政権の体質を如実に表すと同時に、個別の政策の是非を超えた、政権が変わってからも永続的に日本の針路に影響を与える法律や制度ばかりだ。目先のニンジンに釣られていると、国家100年の計を見誤る可能性があるのではないか。

 衆議院選挙は政権選択選挙と言われる。衆院の議席配分が事実上日本の首相を決定することになるからだ。であるならば、この選挙は単に目先の政策が問われているのではなく、国の行く末が問われていると考える必要がある。

 愛国者の立場から長年日本の政治と関わってきた鈴木氏とともに、この選挙が何を問うているかについて、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。

 
鈴木 邦男(すずき くにお)
一水会元会長、作家
1943年福島県生まれ。67年早稲田大学政治経済学部卒業。70年早稲田大学大学院政治学専攻修士課程中退。同年産経新聞社入社。73年同社を退社後、右翼団体「一水会」を創設し会長に就任。99年顧問。2015年顧問を退任。著書に『言論の覚悟 脱右翼篇』、『天皇陛下の味方です』、『憲法が危ない』など。  
 
 
 
 
 

 


ナチス・ヒトラー礼賛が絶対ダメなわけ サンドラ・ヘフェリン 〔japan-indepth.jp〕 2017.9.1

2017-09-06 23:35:18 | ネトウヨ、右翼、国家主義

 http://japan-indepth.jp/?p=35864&=1より転載

 投稿日:2017/9/1

ナチス・ヒトラー礼賛が絶対ダメなわけ

サンドラ・ヘフェリン

【まとめ】

・日本人の中には、ナチスを称賛する人がいたり、ナチスを連想させる「グッズ」を使用する人がいることに驚く。

・「ドイツ刑法典130条」の民衆扇動罪は、ヒトラーやナチスドイツを礼賛したり讃美したりする言動や、ナチス式の敬礼やナチスのシンボルを見せることを禁止している。

・唯一の被爆国である日本は国際社会の一部であり、人種差別撤廃条約に加盟している。ヒトラー礼賛が如何に多くの人を傷つけるかわかるはずだ。

 

筆者はよく「日本に来てビックリしたことは何ですか」と聞かれます。そこで観光客風に「ウォッシュレットにびっくりした!」とか「コンビニが24時間あいていることにビックリした!」とか「ニッポン女子のメイクにビックリした!」・・・などと言いたいところですが、実は筆者が20年前に来日して以来今に至るまで定期的にビックリしていること。
 それは日本では堂々とナチスを称賛する人がいたり、全面的に称賛はしないまでも「ナチスは○○がよかった」という風に部分的に褒めたりナチスを連想させる「グッズ」を使用してしまう人が定期的に登場することです。

実際に昨年10月にはナチスの軍服に似た衣装を着ながら歌ったり踊ったりしていた日本の女性アイドルグループ問題になりました。その後もヒトラーの顔がプリントされたTシャツを着てテレビに出る著名人がいたり(もっともこのTシャツに関しては横に“No War”の文字があり、本人はジョークだと理解して着ていたのだと思われます)、「ナチス政権下のドイツ医学の発展は目覚ましいものだった。」(※1)、「ナチスはがんばる女性の支援に積極的でした。」(※2)、そして極めつきは「南京もアウシュヴィッツも捏造だと思う。」(※3)と公の場でつぶやく医師まで出てきてしまいました。麻生太郎副総理兼財務相の「ナチス発言」については回数が増し、もはや「定期的なもの」となってしまっています。

ドイツ国内においては、これらの発言は「ドイツ刑法典130条」民衆扇動罪で禁止されています。ヒトラーやナチスドイツを礼賛したり讃美したりする言動が禁止されているのはもちろん、ナチス式の敬礼やナチスのシンボルを見せることも禁止です。

ドイツではこのような法律があるのに対し、日本にはナチスやヒトラーを称えてはいけないという法律はないため、ことヒトラーやナチスがテーマとなると「ドイツと日本」の間にはかなりの「温度差」があります。しかしそんな日本でもナチスを褒めたり称賛しないほうが良い理由を「身近な例」を挙げながらご紹介したいと思います。あえて人間関係的なものを中心とした「感覚的」なお話をさせていただきます。

 

その1)被害者が近くにいるかもしれないから

発言を聞いて周りに傷つく人がいるかもしれません。「日本にナチスの当時の被害者やその関係者はいないのではないか」というのは間違いです。実際にドイツ出身の筆者は時にドキッとするシチュエーションに日本国内で出くわしています。

何年か前、ある民放のバラエティー番組に「その他外国人大勢」の枠で出演したところ、待ち時間が非常に長く、外国人同士で控室で色々とおしゃべりをしていました。そんな中、ある人が、私に「僕はドイツのナチスの制服が大好きなんですよ」と言ったところ、その場にいたギャル風の女の子が「うちのおじいちゃんがね、スパイ容疑でナチスにつかまって、強制収容所に入っていたんだ・・・」と言うではありませんか。その後、色々と話を聞かせてもらったのですが、当然ながらそれは悲惨な内容でした。

ちなみにその時、控室にいた外国人はせいぜい20人ぐらい。その中にも家族や親族に被害者がいるのですから、「ナチスの○○が好き」「ナチスのココは素晴らしかった」というような発言に関しては、たとえ日本国内であっても、いつどこで身近な話として傷つく人がいるか分かりません。

先日も日本で長年付き合いのあるヨーロッパ某国出身の人から、ふとした会話の中で、その人の家系がユダヤ系だということを知らされました。その人も日本生活が長いので、当然日本人の知人・友達・仕事仲間が大勢いるわけです。誰かが「軽い気持ち」で「ナチスの○○が好き」と言ってしまったとしたら、それは大変なことです。

ちなみに日本人の一部には、ドイツ人と交流する際に社交辞令を言おうとして「次はイタリア無しで日独で戦争をしましょう」だとか「自分はヒトラーが好き」などと言い出す人をたびたび見かけますが、目の前のドイツ人がユダヤ系だったらどうするつもりなのでしょうか。

 

その2)広島と長崎で被爆した人々の気持ちを考えてみる

 いうまでもなく第二次世界大戦中に広島と長崎に落とされた原爆によって家族や親族を失った人、自身が被爆した人の苦悩は計り知れません。

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写真 広島 原爆ドーム

日本ではアウシュヴィッツは捏造だと主張する人が定期的にあらわれますが(1995年の「マルコポーロ事件」しかり、冒頭で紹介した2年前の医師の発言しかり)、これは「広島と長崎に原爆が落とされたというのは捏造だ。」と発言するのと同じぐらい被害者及びその関係者が負う傷は深いと考えてよいでしょう。

記事の冒頭にヒトラーの顔が描かれたTシャツを着たままテレビに出た著名人のことを書きましたが、もしも誰かが原爆投下時のキノコ雲のTシャツを「キノコの形がかわいいから」というような理由で着ていたら、どう思うでしょうか。さらには「原爆投下は結果的には科学の進歩に役立った」というような発言をしたら、どう思うでしょうか。

原爆投下により多くの人が理不尽な死を遂げた以上、そして多くの人が長年後遺症に悩まされている以上「原爆投下は結果的には科学の進歩に役立った」などとは絶対に言ってはいけませんし、同様に、ナチスの人体実験で多くの人が命を落とした以上「ナチス政権下のドイツ医学の発展は目覚ましいものだった。」というようなことは絶対に言ってはならないものです。

 

その3)日本も国際社会の一部である

最後は単純すぎる話かもしれませんが、日本も国際社会の一部であるということに尽きます。人種差別撤廃条約に日本も加盟していますし、文明を誇る先進国である以上、そして何よりも二度と戦争を起こさないと誓った国としては、戦争を起こした張本人であるヒトラー及びナチ党を褒め称えたり「ここが良かった」と発言したりすること、その全てが大変よろしくないことです。

ベルリンでは先月8月上旬にナチス式の敬礼をした中国人観光客二名が現地の警察に逮捕されるという事件がありました。中国も日本もドイツからは地理的に遠い国です。地理的に遠い国の歴史というものに対して、妙な憧れのような気持ちを持つ人が一部にいます。まずはそこから自覚してみるのもよいかもしれません。

最後に。日本には戦争の悲惨さをこの目で見ることのできる広島平和記念資料館があるように、ドイツにはダッハウ強制収容所ブーヘンヴァルト強制収容などがあり、そしてポーランドにはアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容があります。「ナチスのココがよかった」と発言する人々は一度は現地の強制収容所に足を運び、そこでじっくりナチスがやってきたことについて目に焼き付けてみるとよいでしょう。

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▲写真 アウシュヴィッツ強制収容所入り口。「ARBEIT MACHT FREI (働けば自由になります)」のサインがある。

 

※1

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※2

JB170901sandra04

※3

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参考)

http://blogos.com/article/241844/

http://masterlow.net/?p=3073

http://www.from-estonia-with-love.net/entry/takasu-remarks

トップ画像:「死の門」・アウシュヴィッツ第二強制収容所(ビルケナウ)の鉄道引込線  2004年夏 Photo by C.Puisney

 (この記事には複数の写真、リンクが含まれています。サイトによって見れないことがあります。その場合はhttp://japan-indepth.jp/?p=35864で記事をお読みください)