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安倍首相「沖縄の方々の気持ちに寄り添う」の大嘘 ~名護市長選に影響必至「それで何人死んだんだ」は政権の共通認識 2018.1.29 ニュースサイトハンター

2018-01-30 22:53:39 | 沖縄

@hunter_invstgtより

ヤジを飛ばした松本文明は更迭されたが、あのヤジは #凶人安倍幕府 の本音だ!

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政治・行政の調査報道サイト|HUNTER(ハンター)

http://hunter-investigate.jp/news/2018/01/-28-22.html

2018年1月29日 08:10

DSC05137--5.jpg 米軍普天間基地所属の軍用ヘリが相次いで事故を起こす中、自民党の松本文明内閣府副大臣が、国会で沖縄問題を取り上げた志位和夫日本共産党委員長の質問中に「それで何人死んだんだ」とヤジを飛ばした。

 松本氏は、沖縄・北方担当副大臣の経験者。沖縄県民の命を軽んずる与党幹部の暴言に批判が集中し、翌日辞任という事態に追い込まれた。官邸の意向が働いたとされ、事実上の更迭だ。


 政府・与党が素早く動いたのは、普天間飛行場の名護市辺野古への移設を争点とする名護市長選挙の告示を28日に控えていたため。選挙戦に突入した名護市では、自民・公明・維新が推す元市議の新人と翁長雄志知事率いる「オール沖縄」が推す現職がデットヒートを展開しており、松本氏の軽率なヤジが、選挙結果に大きな影響を及ぼすものとみられている。

■沖縄県民の命をヤジのネタにした松本文明
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 松本文明氏(右の写真)の「それで何人死んだんだ」は、沖縄県民が死ななければ基地問題の議論はできないという自民党的思考の裏返し。“一人二人の命では足りない”と言わんばかりの表現には、思わず耳を疑ってしまった。松本氏は、平成27年10月から昨年8月まで沖縄・北方担当副大臣を務めていた人物。しかも、現在は政府の要である内閣府の副大臣が、基地問題をめぐる沖縄県民の苦衷をあざ笑うかのような暴言を吐いたということだ。政治家である前に人として最低であり、この程度の議員が政務三役の一人として国政を動かしていることは、この国の悲劇と言うしかない。

 根底にあるのは、安倍晋三首相をはじめ自民党の政治家に共通する沖縄蔑視。“本土から離れた沖縄なら犠牲にしても良い”が本音の政府・与党は、基地問題をめぐる沖縄県民の苦衷には目もくれず、米国の意向に沿うことのみに汲々としてきた。その証拠に、首相が任命した歴代の沖縄・北方担当大臣は、とんでもない政治家ばかりだ。

■予算を盾に圧力をかけた沖縄選出の島尻安伊子
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 平成27年10月から~28年8月まで沖縄・北方相を務めていたのが、島尻安伊子元参議院議員(現・内閣府大臣補佐官。右の写真が島尻氏)。同氏は大臣在任中、閣議後の記者会見において、“歯舞”が読めずに「千島、はぼ、ええっと、なんだっけ」――。別の会見では、普天間飛行場の辺野古移設に反対する翁長雄志知事の政治姿勢が、沖縄振興予算確保に影響するという考えを示して圧力をかけていた。この時の、記者団とのやり取りの記録が残っている。

記者:また何度も同じ質問で恐縮なんですけれども、基地問題をめぐって裁判に今なっています。そういう翁長知事のスタンスと、あとこの振興予算というのは、影響があるとお考えでしょうか。
島尻:全くないとは考えていません。

記者:先ほど翁長知事の姿勢と振興予算は全く関係ないとは考えていないというふうにおっしゃったんですが、それはこれまでの振興と基地問題はリンクしないという部分とどう整合性を?
島尻:基地問題とリンクはしないと、沖縄振興はですね。これは揺るがないというか、これはきちっと言えることでありますが、この空気感というのでしょうか、そういう意味では、私の中で予算確保について全く影響がないというものではないなと、私自身が感じているというところで、所感といいますか、感じたところをお話しさせていただいたということです。

 

 沖縄選出でありながら、予算を盾に首長を締め上げるという自民党の議員らしい汚い脅し。放送法違反が疑われるラジオ番組の中では、「平和」や「基地反対」の声を“向こう側”と揶揄する意見に同調していたほどで、大臣だった島尻氏は沖縄県民の反発をくらい、平成28年の参院選であえなく落選している。

■沖縄を植民地とみなした鶴保庸介
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 平成28年8月に、島尻氏の後任として沖縄・北方相に就任したのが鶴保庸介参院議員(右の写真)。鶴保氏は在任中、“敵意”を剥き出しに沖縄と向き合った。下に問題発言をまとめたが、警察官の土人発言を擁護する一方で、島尻氏と同じように予算削減をチラつかせて沖縄をねじ伏せようと図っていた。鶴保氏にとって、沖縄は「国内」ではなく「植民地」。28年には沖縄に自身の後援会を発足させ、県内から政治資金を吸い上げる仕組みまで作っていたことが分かっている。

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■「沖縄の素人」を自認する江崎鉄磨

 
 昨年8月の内閣改造で、鶴保氏の後を受けて沖縄・北方相に選ばれたのが衆院議員。国会での対応方針を問われた同氏は「沖縄に関しては素人」「しっかりお役所の原稿を読ませていただく。答弁書を朗読かな」と発言し、批判を浴びた。素人を自認する政治家をあてがわれた沖縄は、たまったものではあるまい。

■「沖縄の方々の気持ちに寄り添う」の大嘘
 
安倍首相は今月22日の施政方針演説で、次のように述べている。

 先月末、沖縄の米軍北部訓練場四千ヘクタールが、戦後、七十年余りの時を経て、土地所有者の皆様の手元へ戻りました。本土復帰後最大の返還です。地位協定についても、初めて、環境と軍属に関する二つの補足協定を締結しました。  これからも、日米同盟の抑止力を維持しながら、沖縄の方々の気持ちに寄り添い、基地負担の軽減に全力を尽くします。米軍機の飛行には、安全の確保が大前提であることは言うまでもありません。米国に対し、安全面に最大限配慮するとともに、地域住民に与える影響を最小限にとどめるよう、引き続き、強く求めていきます。  学校や住宅に囲まれ、世界で最も危険と言われる普天間飛行場の全面返還を一日も早く成し遂げなければなりません。最高裁判所の判決に従い、名護市辺野古沖への移設工事を進めます。移設は、三つの基地機能のうち一つに限定するとともに、飛行経路が海上となることで安全性が格段に向上し、普天間では一万数千戸必要であった住宅防音がゼロとなります。安倍内閣は、米国との信頼関係の下、沖縄の基地負担軽減に一つひとつ結果を出してまいります。

 演説中の『沖縄の方々の気持ちに寄り添い、基地負担の軽減に全力を尽くす』は、沖縄問題について発言する時に出てくる首相の常套句。国会で、記者会見で、辺野古移設を語るときは必ずこのフレーズを使ってきた。しかし、実際の政府の動きはまったく逆。首相の言葉を信じる沖縄県民は少数にとどまるだろう。「沖縄の方々の気持ちに寄り添」う首相が選んだ歴代の沖縄担当大臣が、前述したような愚かなマネをするはずがない。「沖縄の方々の気持ちに寄り添い」という首相の決まり文句は、強権政治を糊塗するため、沖縄ではなく本土の国民に向けたポーズ。真っ赤な嘘と言うべきだろう。

 4年前の平成26年に行われた名護市長選とそれに続く名護市議選、同じ年の沖縄県知事選挙と総選挙、28年の参院選と、「辺野古移設反対」を掲げた候補が全勝した。昨年の総選挙では、沖縄4区を除く3選挙区で自民党が敗北している。民意が「辺野古移設反対」であることは明らかだが、安倍政権はこれを無視して移設工事を強行してきた。「沖縄に民主主義はないのか」という声が上がるのは当然のことだ。沖縄を軽んじる政権の姿勢が、同県と本土の距離を離す結果となっている。

■相次ぐ米軍ヘリの事故―異常事態の普天間基地

 下の表に示した通り、米軍普天間基地所属機が起こした事故は、一昨年12月から今月までの約1年間に13件。そのうち10件は沖縄県内で発生している。

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 27日には北谷町のホテルで、普天間基地所属の海兵隊員が従業員に暴行を加え逮捕されるという事件も起きた。繰り返される米兵による暴力・暴行事件。普天間基地の異常事態は、収まる気配さえない。

 沖縄は太平洋戦争末期に本土の捨て石にされ、国内唯一の地上戦で県民の4人に1人が犠牲になった。戦後は米軍の「銃剣とブルドーザー」に県土の大半の土地を奪われ、米軍基地に「占領」されたままだ。国土の 0.6%に過ぎない沖縄に、国内米軍基地の72%が集中するという現実。県土の2割近くを米軍基地が占める自治体など、沖縄以外にはどこにもない。戦前・戦中、そして現在も本土の日本人は沖縄に冷淡だ。その象徴が、松本前副大臣の「それで何人死んだんだ」ではないのだろうか。名護市長選で苦戦が伝えられる自民系候補にとって、とどめの一撃になる可能性がある。 


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「普天間」で育った記者が、全国のママ、パパに伝えたいこと 2017.12.13 琉球新報Style

2018-01-29 00:35:46 | 沖縄

「普天間」で育った記者が、全国のママ、パパに伝えたいこと

 
 


米軍ヘリからの落下物かそうでないのか―。現段階で真相は分からないが、子どもたちが通う保育園の頭上をヘリが飛んでいるという日常と、これまで沖縄では墜落、落下など米軍機による事故が多発してきたことは事実だ。


トタン屋根の上に米軍ヘリの部品が落ちていた1歳児クラス=沖縄県宜野湾市野嵩

私の実家と緑ヶ丘保育園は直線距離で約50メートルしか離れていない。徒歩2分。一番近い保育園だ。私には5歳の娘がいる。職場近くの保育園に入れるため那覇市に引っ越したが、そのまま実家で暮らしていれば、娘が緑ヶ丘保育園に通っていた可能性は高い。事故の一報を聞いたとき、涙があふれ、体が震えた。事故後の週末、保育園を訪ねた。

楽しく過ごすはずの保育園が…


対応を話し合う緑ヶ丘保育園の保護者たち=10日、沖縄県宜野湾市野嵩

事故から3日たった日曜午後。緑ヶ丘保育園には次々と保護者がやってきた。今回の事故について宜野湾市や沖縄県、防衛省などに嘆願書を出すことについて話しあうためだ。在園児の保護者だけでなく、卒園児の保護者、地域の人など約50人が集まった。「楽しく過ごすはずの保育園が命の危険と隣り合わせだった。基地がある限り、どこでも誰にでも起こりうること。子どもたちを守るために何ができるでしょうか」。最初にあいさつした父母会長(48)は語気を強めた。

「基地があるから危ないとは分かっていたけど…」


練習する少年野球チームの上空を通過するCH53大型輸送ヘリ=2012年7月、宜野湾市立普天間第二小学校

保護者たちが事故を知ったのは、保育園からのメール、父母会LINEだった。

Aさん(45)はメールを見てショックで震えた。子どもたちが全員無事であることはそのメールに記されていたが、夕方お迎えに行き、娘の顔を見た瞬間、ほっとして涙が出た。「今回無事だったからいいさ~じゃない。何か動き出さないと」

Aさん自身は基地に隣接する普天間第二小学校出身だ。

小学生の頃、基地内にヘリが墜落したことを覚えている。「普天間の危険性」は身近に感じていたはずだが、毎日爆音に接するうちに「慣れてしまっていた」という。

これまで抗議活動や何らかの運動に関わったことはない。「基地反対を強く思ったこともない。でも子どものために声を上げないと」。父母会の役員たちに声をかけ、何らかのアクションを起こすことを提案した。

「子どもを安心して育てるという『当たり前』ができていない環境なんです。沖縄の子どもたちの置かれた状況を全国の人に知ってほしい」


親子二代で…変わらない「現実」


2004年8月には宜野湾市にある沖縄国際大学に米軍の大型ヘリが墜落している。


沖縄国際大学に墜落したCH53=2004年8月

2歳の娘が通うBさん(31)は沖国大の卒業生だ。事故当時は高校3年生で、沖国大への願書を書いているちょうどその時だった。事故を知り、志望校を変えようと思ったが、そのまま沖国大を受験した。入試の面接でも事故のことを聞かれた。

娘は今春から緑ヶ丘保育園に通っている。「アットホームな雰囲気、外で思いっきり遊ばせてくれるところ」が気に入っている。しかし、事故が起きた。自身の母校、子どもの保育園が米軍がらみの事故の現場となった。

「世代を越えても何も変わっていない。危険と隣り合わせという現実を突きつけられた」


「遺憾」で済ませていいの?


「これまで犠牲者が出ても米軍や政府は『遺憾の意』を述べるだけ。『再発防止に努める』と言うだけ。何も変わってない」と指摘したのはCさん(32)。「今回はけが人もいないし、そんな言葉さえなく、何事もなかったかのようにされてしまうのではないか」と懸念している。

実際、今回の事故は米軍と園側の言い分に違いがあり、真相はうやむやになってしまう可能性もある。事件、事故が起きても米軍には日本の捜査権が及ばない。米軍関係の事件、事故の真相究明は米軍の裁量にゆだねられているのが現状だ。

Cさんは願う。「国のトップの人たちには『自分の子どもが通う保育園だったら』『自分の孫が通う保育園だったら』という想像力を働かせてほしい」

SNSで飛び交う心ない言葉

事故直後からSNS上では「危ないならヘリが飛ばない場所に引っ越せばいい」「基地ができた後に保育園ができたんでしょ」という言葉が飛び交っていた。米軍機の墜落などの事故が起きると必ず出てくる「危険への接近論」だ。

ここで、緑ヶ丘保育園について説明したい。
緑ヶ丘保育園は1964年設立。普天間バプテスト教会が運営する認可外保育園で、1歳児から5歳児クラスまで60人の園児が通っている。


園庭にある小さなブランコ

この木陰で子どもたちは歌を歌う

毎年運動会を開催するほどの広い園庭には、倒木を利用したベンチや、手作りのブランコ、ウサギ小屋もある。晴れた日の午前中には木陰のベンチに子どもたちが腰掛けて、歌を歌ったり、保育士が絵本の読み聞かせをしたりしている。

普天間飛行場から300メートルの場所にあり、滑走路の直線上にある。保育園の向かいには野嵩一区公民館(=自治会事務所)があり、保育園の隣の広場では毎年夏、区の祭り「ちなひちもうい」が開かれ、多くの区民が訪れる。


緑ヶ丘保育園の隣の広場で毎年開かれる区の祭り=2014年8月

沖縄戦で亡くなった野嵩の人たちの名前を刻んだ慰霊塔

沖縄戦で亡くなった野嵩の人たちの名前を刻んだ慰霊塔もあり、毎年6月には区の慰霊祭が執り行われる。
つまり、地域活動の中心地にある保育園だ。


米統治のひずみは「保育」にも

設立当時から働く保育士(78)は開園当時のことをこう振り返る。

「その頃、この辺では小さな子どもたちがあちこちたむろしていた。まちやぐぁー(=商店)の前に座っていたりね。それでは危ない、子育ての拠点が必要だという話になったんです。私は保育士資格を持っていたので、もう1人の保育士と2人で始めたんです。最初は2歳から5歳まで11人の園児でスタートしました」


 

緑ヶ丘保育園のような設立経緯は沖縄の保育園の典型的な例だ。

1947年の児童福祉法の制定で認可保育所が整備された本土に対し、沖縄は米統治の影響で適用が6年遅れ、整備も立ち遅れた。見るに見かねた関係者が、働く親にかわって地域の子どもたちを預かる託児所が各地にできた。

その後も全国一高い出生率の反面、認可園の整備が追いつかない状況を埋めるように認可外ができた。県内には現在、認可外保育園が343園あり、約1万7千人が通っている。


宜野湾市の4分の1は普天間基地


SNS上には「ヘリが飛ばない場所に住めばいい」という書き込みもあった。次の図を見てほしい。


 

宜野湾市の上空でヘリが飛ばない場所なんてほとんどない。9万8千人の市民が住む宜野湾市は市のほぼ中心に普天間飛行場があり、市面積の4分の1を占める。基地周辺には学校、市役所など公共施設が120カ所ある。

ヘリやオスプレイなど米軍機は宜野湾市の上空だけを飛んでいるのではない。狭い沖縄。米軍機が飛ばない場所の方が少ない。

繰り返されてきた「落下」


 

プラスチック製の筒が落ちた真下の部屋にいた職員(39)は「ヘリの音がした直後に『ドン』という音がした。すぐに『ヘリからだ』と思った」と振り返る。なぜ沖縄県民が「落下物=米軍のもの」と考えるのか―。それは繰り返されてきた「落下物」と「落下物の恐怖」という沖縄の現状と歴史が関係する。

沖縄の日本復帰から今年11月末に発生した米軍機からの落下物は67件。11月30日にも最新鋭ステルス戦闘機F35Aが飛行訓練中に約450グラムのアクセスパネルを海上に落下させたばかりだ。

1965年には読谷村の旧読谷飛行場で行われていた訓練で投下された重さ2トンのトレーラーが落下。小学校5年生の女児が下敷きになって死亡した。

名護に移せばいい?

「普天間の危険性除去」のため、政府は名護市辺野古へ新たな基地を造り、普天間基地を移設しようとしている。緑ヶ丘保育園のお母さんたちに「普天間の危険性をなくすために、辺野古に移せばいいですか」と聞いてみた。「辺野古に移ってほしいわけじゃない。ただ普通に暮らしたい」、「名護に持っていっても名護の子どもたちが危険にさらされるだけ。狭い沖縄から基地を撤去してほしい」などの答えが返ってきた。

声を上げ始めた保護者たちは、これまで基地の近くに住みながらも声を上げてこなかった人がほとんどだ。彼女たちを突き動かすものは「何の心配もなく遊ばせたい」「子どもを安全な環境で育てたい」という子を持つ親なら誰でも思う、いたって当たり前の願いだ。


~ 取材後記 ~

物心ついたころから普天間飛行場はあり、ヘリは頭上を飛んでいた。フェンスのある風景、ヘリの爆音は日常の一コマに過ぎない。市内の大学にヘリが墜落して13年がたったが、相変わらずヘリは飛んでいるし、さらに危険なオスプレイも飛ぶようになった。「危ないとは思っていたけど、何を言っても変わらないのかな」。保護者たちが口にした諦めは、宜野湾市で生まれ育った私も少なからず感じてきた。

もう一つは慣れだ。ヘリのおなかが見えるほどの低空飛行も、耳をつんざくような爆音も、最初は驚いたり、怖がったりしても住んでいるうちに慣れてしまう。いや、慣れないと生活できない。

基地の街に住む人たちにも日々の暮らしがある。仕事、育児、人間関係。抱える悩みはさまざまだが、それは本土の人たちとさほど変わらないだろう。ただ一つ異なるのはそこに基地に派生する問題がつきまとうことだ。考え始めると袋小路に陥ってしまう。保護者の中には「米軍関係者の友人もいる。今回のことと別問題ではあるけど、考えだすと複雑。もうこんな複雑な思いはしたくない」と吐露する人もいた。

宜野湾で育った人間として、子育て中の母として、記者として、全国のみなさんに基地と共存することを強いられている私たちの日常を知ってほしい。「自分の子どもが通う保育園で、同じような事故が起きたら」と想像してもらいたい―との思いで今回の記事をまとめました。

 


 ~ この記事を書いた人 ~

 

 

 玉城江梨子(たまき・えりこ) 琉球新報Style編集部。新聞記者として約15年沖縄各地を取材。沖縄の本当の良さを全国の人に届けたいと思っています。

 

 

 

 


【2/4沖縄・名護市長選】 稲嶺ススム市長”必勝”総決起大会 2018.1.24 ブログ「海鳴りの島から」

2018-01-24 18:08:36 | 沖縄

  【沖縄・名護市長選
 稲嶺市長の三選を阻むために、安倍政権は全力を注いでくる。官房機密費もすでに裏で使われているだろう。辺野古新基地建設を阻止するためには、稲嶺市長を何としても当選させなければならない。
同時に安次富さんの当選も勝ち取りましょう。名護、ヤンバル、沖縄の将来のために、日本政府の暴圧をはね返しましょう!

  

稲嶺ススム市長”必勝”総決起大会

海鳴りの島から http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/af143eb90088a2e9a510c26cbbd42188
2018-01-24 00:54:24

 

 23日は午後6時半から名護市の21世紀の森屋内運動場で「稲嶺ススム市長”必勝”総決起大会」が開かれたので参加した。主催者発表で3850人が集まったが、計測しきれない人もいたとのことで、会場は2階まで市民であふれていた。

  

 

 

 翁長雄志知事や南城市長選挙に勝利したばかりの瑞慶覧長敏さんなど、支援のあいさつに呼応する拍手が鳴り響いた。南城市長選挙の勝利は、今日の総決起大会に勢いを与えていた。過去2回の総決起大会に比べても熱気があった。青年代表のあいさつも歯切れがよくて、聴いていて気持ちよかった。

 稲嶺市長は現在も毎朝、子どもたちの通学時に交通安全のボランティアをしている。こういうことは簡単にできることではない。市役所にも自宅から自転車で通っている。そういう人柄と新基地建設反対を貫く揺るぎない姿勢が市民の信頼を得ている。

 同時に、再編交付金に頼らなくても市の財政を豊かにできる方策を実践してきた。市長のあいさつの中で、公開討論の呼びかけに対して、相手の方がことごとく断っていることが述べられていた。最大の争点である辺野古新基地建設問題についても、相手は態度を曖昧にしてごまかしを続けている。名護市のリーダーになろうというのなら、堂々と稲嶺市長と公開討論に応じるべきだ。

 総決起大会の中で、市長選挙と同時に行われる市議会議員補欠選挙に、ヘリ基地反対協議会共同代表の安次富浩さんが立候補を予定していることが発表され、本人の決意表明があった。市長選挙の相手が新基地建設問題で争点ぼかしをたくらんでいるなか、それを許さずに争点として鮮明にする意思が述べられていた。

 稲嶺市長の三選を阻むために、安倍政権は全力を注いでくる。官房機密費もすでに裏で使われているだろう。辺野古新基地建設を阻止するためには、稲嶺市長を何としても当選させなければならない。同時に安次富さんの当選も勝ち取りましょう。名護、ヤンバル、沖縄の将来のために、日本政府の暴圧をはね返しましょう!


 

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第37回 地方の時代優秀賞を受賞~【動画】MBSドキュメンタリー「映像’17 沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~」

2017-12-31 06:55:53 | 沖縄

ーー第 37 回「地方の時代」映像祭2017  放送局部門で優秀賞を受賞

MBSドキュメンタリー「映像’17 沖縄 さまよう木霊~基地反対運動の素顔~」


                               放送日 2017年1月29日(日)24時50分-25時50分

 

 □番組内容

2016年夏。沖縄県北部にある東村高江地区での動きが全国ニュースで伝えられました。

 米軍の新たなヘリの離着陸帯(ヘリパッド)の建設工事が進む中、それに反対する地元住民など県民たちが連日座り込みを続けていたゲートの前に大量の機動隊員が投入され、住民たちが強制排除されたのです。工事用ダンプの進入を阻止するため、住民たちがとった手段が座り込みでしたが、この日以来機動隊との緊張関係が一気に高まっていきました。

沖縄の小さなこの村に全国の府県警から機動隊員の派遣が続く中、フェンス越しに抗議していた県民にむけて、一人の大阪府警機動隊員が「ボケ、土人が」と発言。

沖縄県民を辱めるものとして県内外から大きな批判を浴びましたが、一方で「そもそも住民側の暴言が原因だ」として機動隊側を擁護する声が広まりました。それに呼応するかのようにヘリパッドに反対して抗議行動をする人々を「沖縄県民はいない」「過激な暴力集団」、はては「テロリスト」呼ばわりする言葉がインターネットを中心に拡散していきました。反対派住民が「患者搬送中の救急車を止めた」という架空の話がSNS上で広げられたことが、「無法な暴力的集団」とのイメージづくりに大きな役割を果たし、東京のローカル局はそうした「風説」に沿うかたちでこの1月に番組を放送、メディアがお墨付きを与える情況になっています。

 

 いま沖縄の新基地反対運動に対して投げかけられる、様々なことばとレッテル。
 
 沖縄のやんばるの森で展開される運動を覆うこれらの「風説」は、虚と実がないまぜにされ、まるで木霊のように反響し、拡散されていきます。わたしたちは昨秋から沖縄・高江地区に入って住民たちの話を聞きました。「過激派」とレッテルを貼られた人に会い、「反対派住民が救急車を止めた」とSNSに発信した人物を訪ねました。そうして、さまよう「風説」の真偽を確かめて歩きました。そして見えてきたのは…

安倍政権が今国会で重要視している「テロ等準備罪」。
過去3度も廃案になった「共謀罪」が形を変え、市民の権利が制限されかねないと危惧される「テロ等準備罪」法案提出の動きが、いま沖縄を覆っている言説の背後に潜んでいるのではないだろうか…

                                   

 

 

 

 


沖縄が悪質なデマ、『沖縄ヘイト』の標的になっている!~【米軍ヘリ窓落下 】 「文句言うな…」被害小学校に続く中傷 2017.12.25 毎日新聞

2017-12-25 12:56:38 | 沖縄
「沖縄が悪質なデマ、『沖縄ヘイト』の標的になっている」 (ジャーナリスト 安田浩一氏)
 
 

「文句言うな…」被害小学校に続く中傷

「やらせだ」や「自作自演」まで のぞく沖縄差別

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に隣接する市立普天間第二小学校への米軍ヘリの窓落下事故で、同校などに「学校を後から建てたくせに文句を言うな」といった抗議電話が続いている。第二小の歴史を踏まえ、差別意識ものぞく抗議の背景を考えた。【遠藤孝康、中村かさね】

 第二小は1969年、児童の増えた普天間小から分かれて開校した。飛行場は市域の4分の1を占め、市は「他に場所がなかった」と説明する。そもそも飛行場は沖縄戦のさなか、米軍が住民を収容所に拘束しつつ造ったもの。以前は役場や学校、多数の集落があった。終戦後、住民は周辺に住まざるを得なかった。

 米海兵隊は50年代に本土から沖縄に移転を始めたが、当初、飛行場は静かだった。60年代に飛行場で働いた崎浜秀松さん(81)は、「ベトナム戦争(73年和平協定調印)中はがら空きだった」と証言する。その後、様相は一変する。

 沖縄国際大の野添文彬准教授(日本外交史)によると、70年代後半、普天間には米軍岩国基地(山口県)などから新たに海兵隊部隊が移転し、軍用機が激しく飛び交うようになった。野添氏は「本土の基地縮小の結果、沖縄への米軍の集中や普天間の機能強化が進んだ」と話す。

 市は80年代、第二小PTAの移転要望を受け、約30億円の用地取得費補助などを政府に求めたが、実現しなかった。元PTA会長の藤井登良徳(とらのり)さん(68)は「政府は現状を全く分かってくれなかった」と振り返る。

 学校側への抗議電話は30件を超え、「やらせだ」など根拠のない誹謗(ひぼう)中傷も多い。翁長雄志知事は21日、「目の前で落ちたものまで『自作自演』だと来る。それ自体が今までにない社会現象だ」と語った。

 中傷の背景に何があるのか。沖縄国際大の佐藤学教授(政治学)は「基地集中を中国の脅威で正当化する誤った正義感がある。一度デマが広がると、事実を提示しても届かない」と話す。ジャーナリストの江川紹子氏も「政権に一体感を覚える人には、飛行反対は現政権にたてつく行為と映るのだろう」と指摘する。

 2013年、東京・銀座でのオスプレイ反対デモは「非国民」との罵声を浴び、昨年には沖縄県東村でヘリパッド移設に反対する住民に大阪府警の機動隊員が「土人」と言い放った。差別問題に詳しいジャーナリストの安田浩一氏は「沖縄が悪質なデマ、『沖縄ヘイト』の標的になっている。それを日本社会全体の問題として議論すべきだ」と語った。

 

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ニュース女子の依田啓示氏、保育園落下事件を「捏造事件」と主張し、牧師 ...

 

uyouyomuseum.hatenadiary.jp/entry/2017/12/27/024106
依田デマ ⑥ 「身内からの批判を招き、ついには信徒からの批判 ... に移動 - 依田のような心無い「自作自演」デマと保育園牧師への中傷に対して。 ... いったい何の話だ??? 何処から情報なのか、完全に妄想世界だな。 依田デマ ⑤ 牧師先生が「いつも反撃(反抗)してこない相手を一方的に殴ったり、汚い言葉で罵ったり、脅したりしてる」??? ← バカ (笑) ! どれだけ皆に尊敬されている謙虚でも ... ニュース女子依田啓示氏保育園落下事件を「捏造事件」と主張し牧師二人対してあきれるほど恐ろしいウソ話紡ぎだす

 

     ・・・・・・・

依田 啓示 - 本日は、沖縄県保守派の一部に苦言を言わせて頂きます。

12月12日 7:56

本日は、沖縄県保守派の一部に苦言を言わせて頂きます。

今回の「落下物捏造事件」については、当事者から「完全なる否定」がなされた (依田デマ①) し、「デマ発信源」どころか「デマ製造元」だと確定した #日本基督教団#バプテスト連盟 の2名の牧師 (依田デマ②) も、記事を削除し、(依田デマ③) その後のインタビューをすべて断って (依田デマ④) 、メディアを翻弄しています。

おまけに、日本基督教団とバプテスト連盟の間で罪をなすりつけあっています。(依田デマ⑤)
「自称落下物」が落ちた場所は、バプテストの建物。メディアに大拡散したのは、そこから1時間以上離れた日本基督教団佐敷教会(南城市)の牧師、僕から見たら、どちらも同罪ですが、当人達にとっては、「酒席の会話を表に出すなんて!」レベルなのかもしれません。(ここまでウソ話を作れるなど、ある意味すごいな !)