TPP 参院できょうから本格的論戦へ
11月14日 4時03分
TPP=環太平洋パートナーシップ協定の国会承認を求める議案と関連法案は、14日から参議院の特別委員会で本格的な論戦が始まり、アメリカの次期大統領に選ばれたトランプ氏が協定からの離脱に言及していることなどを踏まえた質疑が行われます。
TPP協定の国会承認を求める議案と関連法案は、先週の11日に参議院で審議入りし、アメリカの次期大統領に選ばれたトランプ氏が選挙期間中、協定からの離脱に言及するなど、保護主義的な主張を繰り返してきたことをめぐって質問が相次ぎました。
これに対し、安倍総理大臣は「TPP協定を承認し、自由で公正な貿易投資ルールをけん引する意志を示せば、保護主義のまん延を食い止める力になる。日本が主導することで、早期発効に向けた機運を高めていく」と述べたうえで、アメリカなどに国内手続きを終えるよう働きかけていく考えを示しました。
14日は参議院の特別委員会で、安倍総理大臣の出席を求め、総括的質疑が行われることになっていて、参議院での本格的な論戦が始まります。この中では、オバマ政権がトランプ氏や共和党の反対を踏まえ、来年1月までの残りの任期中に議会で関連する法案の承認を得ることを断念したと、アメリカの複数のメディアが伝えたことなどを受け、政府の対応をめぐって質疑が行われます。
また、安倍総理大臣が今週の17日に調整されているトランプ氏との会談でTPPをめぐりどのような意見交換を行いたいと考えているのかなどについても、論戦が交わされる見通しです。