暴行被害訴えた伊藤詩織さんが外国特派員協会で会見 | 2017年10月24日
「ホテルへ引きずられていく映像が検察審査会に出されたのかさえ非公開」〜伊藤詩織さんが手記『Black Box』を出版――尻込みしたメディアにも要求「『不起訴』が正しい判断だったのだったのかという視点を持って報じて」

元TBS記者でジャーナリストの男性から準強姦被害にあったと訴えていたジャーナリストの伊藤詩織さんが10月24日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開いた。この会見の質疑応答で、元TBS記者・ディレクターの金平茂紀さんが、「元同僚・部下が詩織さんにとった行動に、理解できないくらい非常に怒りを覚えている」と見解を述べた。
伊藤さんは2015年4月、元TBS記者でジャーナリストの山口敬之さんと就職の相談で面会。そのあと、ホテルで意識のない状態で性的暴行を受けたと訴えていた。高輪署に被害届を出していたが、検察は嫌疑不十分のため不起訴処分とした。
伊藤さんは今年5月29日、不起訴処分を不服として検察審査会に審査を申し立てたが、検察審査会は9月、不起訴相当の議決をした。現在、伊藤さんは東京地裁に民事訴訟を起こしているほか、10月には手記『Black Box』(文藝春秋)を出版して、刑事司法制度の問題点を指摘している。一方、山口さんは一貫して性的暴行を否定している。
この日の会見の質疑応答で、「報道特集」のキャスターで知られる金平さんは、「質問しようか迷った。私はTBSの元ワシントン支局長」と切り出し、「就職話に絡んでああいうことをやる状況が私には理解できない。支局で働く人間を選ぶときにあんなことやるのは私は想像できないし、ましてや犯罪行為がもしあったならば、1人の人間のモラルとして恥ずべきことだと、個人的に思う」と話した。
伊藤さんは会見で、著書の中で一番述べたかったこととして、「捜査や司法のシステムの改正に加えて、社会の意識をかえていくこと、そしてレイプ被害を受けた人の救済システムの整備が必要だということ」と強調していた。
==========================
【関連画像】
安倍総理と昵懇の山口敬之は、なぜ逮捕されないのか?
レイプ被害者・伊藤詩織さん、手記『Black Box』出版
安倍総理と昵懇の山口敬之がしたレイプ事件がうやむやになりそうになっている。
被害者・伊藤詩織さんが文藝春秋社より、手記『Black Box』を出版し、外国特派員協会で記者会見を開いた。
ホテルのカメラ、DNAの検査結果、そしてタクシーの運転手やホテル従業員の証言などでレイプ被害であることは明らか。
捜査員の努力により捜査も終り、裁判所から逮捕状も出た。
しかし、成田空港で捜査員が山口敬之を逮捕しようとしたとき、上からの命令で止められた。
当時、刑事部長だった中村格が捜査員に逮捕をやめるよう命令を下したのである。
安倍総理の友人というだけで、レイプ犯罪もなかったことにできるとは。こんな理不尽なことがまかり通っていいのだろうか。(M・U氏)
【関連記事】(引用元 http://健康法.jp/archives/35588)