http://ryukyushimpo.jp/news/entry-194249.htmlより転載
国交相決定取り消し要求 辺野古周辺住民21人が提訴
2015年12月25日 05:01
米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設をめぐり、名護市辺野古の埋め立て承認取り消しを一時的に無効化するため国土交通相が行った執行停止決定の取り消しを求めて辺野古区や周辺の住民21人が24日、那覇地裁に提訴した。埋め立て関連工事を早急に止めるため、執行停止決定の一時的な無効化も申し立てた。
国交相の執行停止で翁長雄志知事による承認取り消しの効力が失われ、工事が進んでいることから提訴に踏み切った。原告らは埋め立てやその後の新基地建設で大浦湾から享受している恩恵がなくなり、騒音被害が発生すると訴えている。
騒音被害では全国の米軍基地関連訴訟の判決で、米軍運用に日本の法支配が及ばないとする「第三者行為論」によって米軍機の飛行差し止めが退けられているなどと指摘。「(基地使用が開始されると)司法的救済を得ることが事実上できない」として「重大な損害を避けるため緊急の必要」がある執行停止決定を一時的に無効化するための要件を満たすとした。
行政不服審査法に基づく審査請求・執行停止申し立ては「私人の権利利益を迅速簡易に公正に救済するため」の制度と強調。今回の埋め立ては「私人」は実施できないとして、執行停止決定は違法だと主張した。
原告団の東恩納琢磨団長は「説明がつかないことを国はしている。騒音被害が広がるのも明らかだ。なぜ辺野古なのか裁判を通じて考えてほしい」と語った。
池宮城紀夫弁護団長は「県と国の裁判を座して見るわけにはいかないという思いで提訴した」と述べた。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151225/k10010352361000.htmlより転載
普天間基地移設巡り 沖縄県がきょうにも国を提訴へ
12月25日 4時54分
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アメリカ軍普天間基地の移設計画を巡り、沖縄県の翁長知事は、名護市辺野古で進められている移設工事を早急に止めるため、25日にも国を相手に裁判を起こす方針です。移設計画を巡り、国と沖縄県が互いに相手を訴える異例の事態となります。
アメリカ軍普天間基地の移設計画を巡っては、沖縄県の翁長知事が名護市辺野古沖の埋め立て承認を取り消したのに対して、国土交通省は沖縄防衛局の申し立てを認めて取り消しを一時停止し、移設工事が進められています。
翁長知事は国土交通省の決定を不服とし、工事を早急に止めるには、国を相手に裁判を起こす必要があるとして、県議会の議決を得るとともに弁護士らと検討を進めてきました。その結果、準備が整ったとして、国土交通省の決定の取り消しを求める訴えを、25日にも那覇地方裁判所に起こす方針を固めました。また、裁判が行われる間、工事を中断させる申し立てもあわせて行うことにしています。
普天間基地の移設計画を巡っては、埋め立て承認の取り消しを放置すれば著しく公益を害するなどとして、国が知事に代わって埋め立て承認の取り消しを撤回する「代執行」を求め、裁判を起こしていて、国と沖縄県が互いに相手を訴える異例の事態になります。