相変わらずぶらぶらしている（９）

　今回は和歌山県の最東端、新宮に行ってきた。県庁所在地の和歌山市からでも普通乗車切符で5時間近くかかる。行きは時間をロスするので紀伊田辺から特急「くろしお」に乗った。注意しなければならないのはこの「くろしお」は全席指定席なので事前にみどりの窓口で切符を買うとスムーズにいく。

　駅を降り、まず向かったのは新宮城跡。熊野川に面した小高い丘の上にたたずむ石垣が残っている。場所を考えると海や河川を利用した交易を意識してのものと推測される。右に曲がって坂を降りると阿須賀神社ある。その後今回の旅行の目的地である熊野速玉大社にむかった。

　熊野速玉大社は熊野三山の一つである。朱塗りの欄干が旅人を迎えてくれる。中に入ると左手に「梛の大樹」が見える。拝殿も朱塗り、天気が良かったので空の青と朱のコントラストが素晴らしい。

　浮島の森を見た後、神倉神社に行った。さっきの速玉大社の摂社にあたり、世界遺産の一部。御神体の巨岩・ゴトビキ岩があるらしいのだが、私は長い階段を上ることを遠慮し、下からお参りした。