スリの一番の稼ぎ場所といえば、混雑している電車の中。
電車の揺れに合わせて乗客が押し合いへし合いしている時が、最も狙われやすいという事になる。
こんな時、財布を背広のポケットに入れておくのは危険だ。
特に前ボタンを外していると、近くにスリがいれば、まず抜き取られるのは間違いない。
ご婦人方が、デパートのバーゲンセールに夢中になっている時も危ない。
混雑した会場は満員電車と同じ様な状態であり、例えば財布をバッグに入れておいても、バッグの入口の方であれば、スリはいとも簡単に抜き取ってしまう。
また、酔って前後不覚になったオジさんも、スリの格好のターゲットになる。
いわゆる「抱きつきスリ」と呼ばれるもので、酔った人を介護すると見せかけて近づき、財布だけを頂くという寸法でなのだ。
いずれにせよ、街中を歩いていて不自然なぶつかり方をされた時は、すぐに財布が有るかどうかを確認する事。
男性であれば抜かれてすぐに、取り押さえる事も可能だが、女性ならば「ドロボウ」と大声で叫び、回りに協力を仰ごう。
逃げられたら、警察だけでなく、ただちにカード会社などにも連絡を急ごう、被害を最小限に留める為に。
現金はまず返って来ないが、カードの悪用だけは避けられる。
ただし、こんなドタバタ劇を避ける為にも、日頃から細心の注意を払い、頭の片隅に小さな危機感だけは抱いておこう。