幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
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哲学をしなくなった子どもたち

2024年10月28日 21時44分44秒 | 日記・エッセイ・コラム
スマホが登場してから10年余り、その便利さはいうまでもありませんが、その弊害についてもいろいろといわれるようになってきました。
一番多いのは依存の問題。
気が付けばずっとスマホを見ている。
そんな中学生が多くなってきたのは周知のとおりだと思います。
その結果、いろんなことが言われるようになってきましたが、私が塾という現場で実際に中学生を見ていて特に強く思うのは、「子どもたちが哲学をしなくなった」ということです。

スマホが登場する以前のころ、中学生は家に帰れば、基本的には他人と接することはありませんでした。自宅では家族との時間、また自室に戻れば自分だけの時間が流れ、他人との接触は基本的にはありませんでした。
この他人と接触しない一人で過ごす時間、実はこの時間が大切で、この間に子どもたちは「哲学」をしていたのだと思います。

「志望校、どこにしようかな?」
「これから先、どうなっていくんだろう?」
「将来、どんな仕事に就こうか」
もちろん常にいつも、こんなに具体的に考えていたわけではないと思いますが、ふと一人になった瞬間に、自分の心の声が聞こえてきて、意識的か無意識的かは別として、これに近いようなことを考えるための時間の”隙間”があったのではないかなと思います。



それが現在はどうでしょうか。
家に帰っても家族以外の他人が当たり前のように”侵入”してきます。
侵入されれば、どうしてもそれに答えざるを得ず、家族との時間はもちろん、一人の時間をも奪っていきます
また動画やゲームなども一人の時間を奪います。
常に外からの刺激に反応をし続ける時間が続けば、自分の心の声などを聴く、そんな時間はどんどん奪われていきます。

自分の今を見つめ過去を振り返り、将来を考えていく。
そんな「哲学」をする時間が少なくなった結果、
自分の現状を把握し、将来をどうするか、そういうことに対して考えることなく受験を迎えてしまうことも多いのではないでしょうか。

将来の夢が決まらない
場当たり的に志望校を選んでしまう
「受けたいところ」よりも「受かるところ」
もしかしたら、そんな子どもたちが増えてきたように思えるのは、「哲学」をする時間が減ってきたからということなのかもしれません。

もちろんいつの時代にでも、なかなか先が見通せない、そんな子どもたちはたくさんいましたが、今の子どもたちとも違うようにも思えます。
塾の講師を始めて30年、これまでたくさんの子どもたちを見てきましたが、塾の内外を広く見まわしてみても、今の子どもたちはどこか幼く思えます。
もしかしたらそれは、「哲学」をする時間が減ったからなのかも知れません。

これからいよいよ進路を本格的に決めていく時期。
「哲学をしようぜ!」
そんな心意気で、生徒の皆さんと接していきたいと思います。

※本記事の写真はすべてイメージです

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