こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『神様の御用人6』浅葉なつ

2016-08-31 19:32:22 | 読書感想
今回の良彦は、昔なじみで大主神社の権禰宜(ごんねぎ)孝太郎による交通費・宿泊費のオゴリで東京にやってきた。

タダより怖いものは無いわけで、それには裏もあったわけですが、それだけでなくここでも神の御用はやってきます。

一柱では初っ端から祟りの手伝いをしろとは、ずいぶん物騒な願いでしたが、人間のシスコン兄貴とからむことで、いくらかコメディタッチの面白い話となりました。

二柱は、主従関係にある二柱の神々の話で、こちらでも一柱で出てきた人の兄妹の物語がからんで、楽しく読めました。

一番面白かったのが、三柱。
やはり宗像大社という福岡にからむ話だったせいでしょうか?
それとも、三人の女神様方の切ない人の子への思いのせいでしょうか?
とても心が温まり、神々への親しみがわきました。

ただ良彦には、今後災難が待ち受けていそうな気配があるので、心配でもあり、楽しみでもあります。

素敵な物語です。
コメント
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