こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

火星縦断(ネタバレ)

2006-10-25 00:00:00 | 未分類
ジェフリー・A・ランディス『火星縦断』を読みました。

昨日まで『イリアム』を読んでいたせいか、楽~ぅ。とは言っても五百ページはあるわけで、
翻訳慣れしていない身には大変でした。愚痴はともかく、あらすじと感想に行きましょう。

2028年、第三次有人火星探査隊は赤い惑星に降り立った。着陸も成功。
順調に思えたミッションだったが、着陸早々事故により酸素供給バルブが破損、帰還船が使えなくなり、
隊員の1人が命を落とした。
地球への帰還のため、先人の残した帰還船を目指して、北極までの火星縦断の旅が始まった。

苦難に満ちた火星縦断の旅が描かれる一方、隊員それぞれのこれまでの人生が語られます。
街のちんぴらでしかなかったものを大学にいかせるように援助・アドヴァイスしつづけた兄の話。
先に有人火星探査に乗り出しながら命を落とした恋人の後を追うように参加した者。
困難にチャレンジし続けるのを信条に、学業に励み仕事に勤しんでいるうちにここまでたどり着いた者。
双子の兄弟の身代わりとして、皆を騙して参加した者。
小学生の頃からロケット作りを始め、それに凝るうちに学業を修め、宇宙飛行士になった者。

困難を極める火星縦断と並行して語られる人生は、それぞれに重みがあり、
それだけに最後の決断はどうなるのか、はらはらしながら読み進んでいきました。
あることの真相も気になりましたしね。
ところで、火星から地球まで宇宙船で時間はどれくらいかかるのですか?ちょっと背筋が寒くなったのですが。

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イリアム

2006-10-24 00:00:00 | 未分類
ダン・シモンズ『イリアム』を読みました。

はるか未来、火星は地球化され、なぜかギリシャ神話の神々や英雄たちが戦争をくりかえしていた。

地球では、わずかに生き残った人類が、衣食住のあらゆることを自動機械の下僕に任せ、
享楽的な生活を送っていた。その上、ほとんどの人が文盲だった。

また、木星の衛星エウロペに住む半生物機械モラヴェックのマーンムートは、イオのオルフらとともに、
火星探検隊の一員として火星へ向かった。

このギリシャの神々は不死身ではなく、人間に刺されて死ぬ事もあるようです。
更に、神々が持つように思えない人工的な様々な玩具。地球人と同じような再生槽。
地球人は、二十年紀ごとに再生槽で蘇生するのですが、そこもある種の危機を迎えています。
マーンムートとイオのオルフも生命の危機を乗り越え、オルフは失明までします。

これら3つの出来事が交差し、頭の中でつじつまをあわせていくのが大変です。
ギリシャの神々や英雄の伝説が、その通りに進んでいくのかも疑問ですし、
過去の人類が、どういう意図でこのような世界を創りあげたのかも、解りません。
こんなに分厚い本でありながら、物事は一切解決していないというダン・シモンズらしいのかな?
壮大な物語です。どのくらいのボリュームのシリーズになるのか、考えるのも怖いです。

確かに面白いけれど、疲れた!いい加減にしてという気分でもあります。

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翻訳ものは時間がかかる

2006-10-23 00:00:00 | 未分類
空いた時間があれば読書を頑張っているのですが、あと百ページで時間切れ、ここに書き込みしております。
明日には読み終えて感想を書き込む予定にしているのですが、この調子だと、あと2冊の翻訳本を
返却期限まで読み終えられるのか、疑問です。延長させてもらえるといいなぁ。

気分転換に、4kmウォーキングをしたらさすがに疲れました。
運動もほどほどに(^^;)

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のだめカンタービレ16

2006-10-22 00:00:00 | 未分類
二ノ宮知子さんのコミックス『のだめカンタービレ』16巻を読みました。

のだめの変態ぶりは相変わらずなのですが、千秋の俺様度は軽くなって(?)ます・・・多分。
マルレオケのオーディションの苦闘ぶりも見ものですが、その後の常任デビューがどうなるか、
楽しみであり、心配でもあります。

TVドラマにもなっていますが、半分見て飽きたので今後見続けるかは疑問です。
なぜでしょうね。原作はこんなに面白いのに。

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甘栗と金貨とエルム

2006-10-21 00:00:00 | 未分類
太田忠司さん『甘栗と金貨とエルム』を読みました。

甘栗晃は高校生・・・だった。
探偵だった親父が交通事故で亡くなり、事務所の後始末をしていると依頼人だという
女子小学生・淑子がやってきた。
見つからない金貨と引き換えに、母親探しを引き受ける晃だったが・・・。

高校生が一人称を私で表現すると、大人びて見えます。
だから、母親探しを引き受けても違和感がないのですが、経済面の心配などに言及されると
「あ、そうなんだ。高校生だった」と思い、探偵する姿に寂しさを感じます。
でも、やまやのおやじさんや、藤森涼子などの思いやり深い大人たちに恵まれ、
柴田直哉のような友人もいて、幸せだとも思います。

それとは逆に、大人たちの思惑だけで蚊帳の外に追いやられ、不安を抱えている淑子。
できれば、複雑な人間関係の渦中にある淑子を、大人たちが思いやってくれるように願います。
こんなにややこしい展開になるとは思いませんでした。

今後も、甘栗晃の探偵物語が続いてほしいと思います。
どのように成長していくのか、知りたいです。

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