銀の船と青い海

萩尾望都さんの『銀の船と青い海』を読みました。

萩尾さんの詩とイラストとエッセイと短編小説が、詰め込まれています。

とても透明で、真っ直ぐで、子どもの視線を忘れず、不思議の世界で溢れています。

子どもの頃に忘れてきた大事なものを、再び渡してもらった気分です。

信州・高原列車殺人号

辻真先さんの『信州・高原列車殺人号』を読みました。

家族旅行で訪れた信州の高原のプチホテルで、またしても出くわした二度の殺人事件。
トラベルライターの瓜生慎は、今回も探偵役を引き受けることになった。

犯人が意外だったこと以上に、被害者の人物像がもっと意外でした。

そして今はだれも

青井夏海さんの『そして今はだれも』を読みました。

名門朋友学園の女生徒が、ある特定の家庭教師に弱みを握られ恐喝されたあげく、
自主退学に追い込まれた。

犯人Ｘは、まだ第二職員室にいる。

最後の被害者が残したメッセージから割り出せる犯人像は？

元名門女学校であるがゆえに生み出された歪み。
読んでいて痛々しさを感じました。