レミゼラブルの勧め 恋愛編
前回は骨太なレミゼの世界を紹介したので、今回は恋愛編
レミゼの大きな魅力の一つです。
登場人物は、マリウス・エポニーヌ・コゼットの三人。
というわけで3回に分けて書きます。
まず簡単な紹介を。
マリウス:由緒正しい家に生まれたが、貧困に苦しむ街の人々を見て革命に加わることを決意する青年。アンジョルラスと共に学生軍の中心人物。エポニーヌに好かれているが全く気づかない鈍感な男。コゼットに一目惚れをしてからは、恋と革命の間で揺れる。
エポニーヌ:コゼットが幼少期を過ごした意地悪な宿屋夫妻の娘。親の悪事を手伝わされているが気丈に生きている強い女性。マリウスに片想いをしているが全然気づかれず、挙げ句の果てにコゼットとのキューピットを頼まれてしまう。
コゼット:母ファンティーヌの死後、バルジャンに引き取られ養子として育てられた少女。バルジャンを本当の父のように慕っている。裕福な生活をしているが逃げ隠れする暮らしのため(ここはまた別記事で)友達がおらず孤独。マリウスに一目惚れする。
では、本日はレミゼのプリンス、マリウスのお話から。
マリウスは本当に真っ直ぐな青年です。革命に参加するのもただ打ち倒したいみたいな気持ちでは無く、あくまで民衆を思っての決断。
舞台上でも、民衆に気遣うマリウスの姿がとても印象深く残っています。
でも、マリウスって「ミュージカル界3大ヘタレ男子」にも数えられることがあるんです。(ちなみに他二人は、ミス・サイゴンのクリス、そしてオペラ座の怪人のラウルです)
その理由の大きな部分を占めているのが、マリウスの鈍感さです
マリウスは昔からエポニーヌに想いを寄せられています。
結構エポニーヌは大胆にアピールするんですが、本当に気づかない。
その二人が舞台上での初絡みする歌唱シーンがこちら
(マリウス:緑 エポニーヌ:オレンジ)
エポニーヌ 元気か?どこに隠れてた
探してくれたの?
サツも探してた
(マリウスが持っていた本を奪うエポニーヌ)
大した本だね あたしも読めるわ
見くびらないでよ 何でも知ってるわ
(エポニーヌから本を取り返すマリウス)
この本は君の知らないことばかり
(エポニーヌがマリウスの髪に触れようと手を伸ばす)
その髪好きだわ
(驚いて避けるマリウス)
何だよ ふざけて
わかってないのね
エポニーヌはマリウスの気を引こうと本を奪ってじゃれついたり、髪も触ろうとしてるんですよね。それをおふざけだと思うマリウス。二人の関係性がよく表れています。
映画では歌詞がちょっと違います
マリウスはエポニーヌこと全然嫌ってないんです。本当に友人として信頼している。
髪を触られそうになって避けているので、エポニーヌを女性として扱っていることは確かなんですが、自分は彼女を引き止める時に平気で腕をつかんじゃう。そんなこと気のない女にするなよ!と見てる側はなるわけですが…
好きな男がそんなボディタッチしてきたらそりゃ嫌いになんてなれないよねえ…。
あと話す時にエポニーヌの目をしっかり見つめるところもずるい。
しかしこのあと、エポニーヌの目の前でコゼットに一目惚れします。
コゼットとぶつかった瞬間、二人の恋が始まるのです。
(最近、Love so sweetをかけたら何でも恋の始まりになるみたいなの流行ってますが、このシーンはまさにそれ。目があった瞬間に音楽が鳴り響きスポットライトが二人を照らします)
その場ではコゼットを見失ってしまいますが、マリウスの頭は彼女のことでいっぱいになります。どんだけ純粋なんだよマリウス。
そして彼はコゼットに再会したいあまり、驚きの行動に出ます。
エポニーヌに、コゼットの居場所を探るよう頼むんです。
私の大好きなシーン
まず、何がやばいって「do this for me」
前回は骨太なレミゼの世界を紹介したので、今回は恋愛編
レミゼの大きな魅力の一つです。
登場人物は、マリウス・エポニーヌ・コゼットの三人。
というわけで3回に分けて書きます。
まず簡単な紹介を。
マリウス:由緒正しい家に生まれたが、貧困に苦しむ街の人々を見て革命に加わることを決意する青年。アンジョルラスと共に学生軍の中心人物。エポニーヌに好かれているが全く気づかない鈍感な男。コゼットに一目惚れをしてからは、恋と革命の間で揺れる。
エポニーヌ:コゼットが幼少期を過ごした意地悪な宿屋夫妻の娘。親の悪事を手伝わされているが気丈に生きている強い女性。マリウスに片想いをしているが全然気づかれず、挙げ句の果てにコゼットとのキューピットを頼まれてしまう。
コゼット:母ファンティーヌの死後、バルジャンに引き取られ養子として育てられた少女。バルジャンを本当の父のように慕っている。裕福な生活をしているが逃げ隠れする暮らしのため(ここはまた別記事で)友達がおらず孤独。マリウスに一目惚れする。
では、本日はレミゼのプリンス、マリウスのお話から。
マリウスは本当に真っ直ぐな青年です。革命に参加するのもただ打ち倒したいみたいな気持ちでは無く、あくまで民衆を思っての決断。
舞台上でも、民衆に気遣うマリウスの姿がとても印象深く残っています。
でも、マリウスって「ミュージカル界3大ヘタレ男子」にも数えられることがあるんです。(ちなみに他二人は、ミス・サイゴンのクリス、そしてオペラ座の怪人のラウルです)
その理由の大きな部分を占めているのが、マリウスの鈍感さです
マリウスは昔からエポニーヌに想いを寄せられています。
結構エポニーヌは大胆にアピールするんですが、本当に気づかない。
その二人が舞台上での初絡みする歌唱シーンがこちら
(マリウス:緑 エポニーヌ:オレンジ)
エポニーヌ 元気か?どこに隠れてた
探してくれたの?
サツも探してた
(マリウスが持っていた本を奪うエポニーヌ)
大した本だね あたしも読めるわ
見くびらないでよ 何でも知ってるわ
(エポニーヌから本を取り返すマリウス)
この本は君の知らないことばかり
(エポニーヌがマリウスの髪に触れようと手を伸ばす)
その髪好きだわ
(驚いて避けるマリウス)
何だよ ふざけて
わかってないのね
エポニーヌはマリウスの気を引こうと本を奪ってじゃれついたり、髪も触ろうとしてるんですよね。それをおふざけだと思うマリウス。二人の関係性がよく表れています。
映画では歌詞がちょっと違います
参考までに
マリウス 元気?国王を倒すって?
まだ貧乏人のふり?
おじいさんはお金持ち
仕送りは受けてない
家族とは縁を切った
あなたの話し方が好き
いつも僕をからかうね
分かってないのね
舞台よりもエポニーヌの皮肉が聞いてますね。マリウスがお金持ちっていう説明を舞台よりきちんとしている感じでしょうか。
(舞台版ではあまり触れられてないので)
マリウスはエポニーヌこと全然嫌ってないんです。本当に友人として信頼している。
髪を触られそうになって避けているので、エポニーヌを女性として扱っていることは確かなんですが、自分は彼女を引き止める時に平気で腕をつかんじゃう。そんなこと気のない女にするなよ!と見てる側はなるわけですが…
好きな男がそんなボディタッチしてきたらそりゃ嫌いになんてなれないよねえ…。
あと話す時にエポニーヌの目をしっかり見つめるところもずるい。
しかしこのあと、エポニーヌの目の前でコゼットに一目惚れします。
コゼットとぶつかった瞬間、二人の恋が始まるのです。
(最近、Love so sweetをかけたら何でも恋の始まりになるみたいなの流行ってますが、このシーンはまさにそれ。目があった瞬間に音楽が鳴り響きスポットライトが二人を照らします)
その場ではコゼットを見失ってしまいますが、マリウスの頭は彼女のことでいっぱいになります。どんだけ純粋なんだよマリウス。
そして彼はコゼットに再会したいあまり、驚きの行動に出ます。
エポニーヌに、コゼットの居場所を探るよう頼むんです。
私の大好きなシーン
『エポニーヌの使い走り』
(タイトルがもうすごい)
あの子は誰さ?
金持ちの小娘
探してくれよ
何くれる?
何でも
どこがいいのかね夢中ねあんた
(マリウスがお金を渡そうとする)
ムッシュ金など もらいたくないわ
(背を向けたエポニーヌの腕を掴む)
エポニーヌ 必ず見つけ出して
気をつけてな 会いたいのさ
ポニーヌ 狂いそうさ
(ご機嫌に去るマリウス)
こんなもんよ あたしの恋
笑っちゃうわね ほんと
このシーン、マリウスは浮かれ気分で心ここに在らず。
しかも金出せば行ってくれると思っちゃうあたりほんと、わかってない。
なのにエポニーヌの腕を掴んでからは近距離でじっと見つめるんです。
そりゃ断れないよーーーー!
しかもポニーヌ、なんて愛称で呼んでるし。
よく考えればエポニーヌはマリウスの頼みに首を縦に振ってないんですが
「気をつけてな」って勝手に行くことにしてる。
マリウスの天然が爆発してるシーン、みんなエポニーヌの気持ちになるとうわあって頭抱えます笑
これ、英語詞を聞いていると更に頭を抱えることになりました。
あの子は誰さ?
金持ちの小娘
探してくれよ
何くれる?
何でも
どこがいいのかね夢中ねあんた
(マリウスがお金を渡そうとする)
ムッシュ金など もらいたくないわ
(背を向けたエポニーヌの腕を掴む)
エポニーヌ 必ず見つけ出して
気をつけてな 会いたいのさ
ポニーヌ 狂いそうさ
(ご機嫌に去るマリウス)
こんなもんよ あたしの恋
笑っちゃうわね ほんと
このシーン、マリウスは浮かれ気分で心ここに在らず。
しかも金出せば行ってくれると思っちゃうあたりほんと、わかってない。
なのにエポニーヌの腕を掴んでからは近距離でじっと見つめるんです。
そりゃ断れないよーーーー!
しかもポニーヌ、なんて愛称で呼んでるし。
よく考えればエポニーヌはマリウスの頼みに首を縦に振ってないんですが
「気をつけてな」って勝手に行くことにしてる。
マリウスの天然が爆発してるシーン、みんなエポニーヌの気持ちになるとうわあって頭抱えます笑
これ、英語詞を聞いていると更に頭を抱えることになりました。
「エポニーヌ 必ず見つけだして」の所からの原詞
Eponine,do this for me
Discover where she lives
But carefull how you go
Don't let your father know
Ponine! I'm lost until she found
まず、何がやばいって「do this for me」
ですよね。
これは僕のためなんだよって言っちゃう。
それを言われたらエポニーヌも逆らえなくなりますよねぇ。
しかも、「気をつけて」の意味は
君の父に知られるとまずい、
というなんとも自己中な理由。
彼女を見つけるまで僕は迷子だよ〜
なんてエポニーヌに言うんじゃない!って感じですが、この喜びを誰かと共有したくていっぱいなんでしょう…
それに対するエポニーヌ。
(上記の「こんなもんよ」からの部分)
去ろうとするマリウスの背中に向かってこう歌います。
You see, I told you so
There's lots of things I know
(マリウス、立ち去る)
Ponine, she knows her way,around
日本語版と違い、前半2行はマリウスに向かって「私は色々知ってるって言ったでしょ?」=「コゼットの居場所もわかるわ」と言っています。
これは僕のためなんだと言われて、
つい引き受けちゃったんですね。。
マリウスが立ち去った後にこぼす、
最後の一文がとても切ない。
マリウスに呼ばれた"Ponine"という相性で語るところもなんだか切なさ増してます
こういうところ見てると、やっぱ鈍感すぎるだろお前!なんてやつだ!ってなっちゃうのもわかっていただけるかと…
そして、学生軍の基地に戻ったマリウス
異変を感じ取った仲間から事情を聞かれると、彼らに言い返します。
君が今夜居合わせたら
異変を感じ取った仲間から事情を聞かれると、彼らに言い返します。
君が今夜居合わせたら
僕のこの想いがわかるだろう
息も止まる喜びだ
ただ一筋 その光で
世界までが変わるだろう
革命に燃える仲間にキラキラした目で恋の喜びを語るマリウス、なかなか空気読めてなくて面白い笑
もうどこまでもピュア貫いてます。全然悪くないんですけどね、、
で、いよいよコゼットのもとへ向かうわけですが
思いの外長くなったのでまた次回。
世界までが変わるだろう
革命に燃える仲間にキラキラした目で恋の喜びを語るマリウス、なかなか空気読めてなくて面白い笑
もうどこまでもピュア貫いてます。全然悪くないんですけどね、、
で、いよいよコゼットのもとへ向かうわけですが
思いの外長くなったのでまた次回。
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