【別れの挨拶】
幼い時に親からこんな言い伝えを聞きました。
至ってシンプルではありますが「男が死ぬと家の玄関で物音が鳴る。女が死ぬと台所で物音が鳴る」過去にこんな事をお寺で聞いたらしく、小学生のボクに教えました。
つまりは玄関先と言うと、男は仕事から帰ってくるから?又、女は台所が職場みたいなモノだからかな?と語源を解釈してます。
この言い伝えを聞いて、そんなに月日が経ってないある日の事、祖母から電話があり入院中だった祖父が危篤という知らせがありました。
どうやら祖父が死ぬ前にボクら(兄も)に会いたいと言っていたらしく、最後を看取りに来れないか?との事でした。
入院先は電車で1時間ほどの距離でしたが、小学生には充分遠出です。父親は外出中で家には居なく、母親が引率では様々な事情が絡み合って不可能でした。
それならボクらだけでも来れないか?の要望もあったのですが時間は遅く、常識で考えて子供だけでは行く事はできません。
今考えても道順や地理も曖昧だったのでおそらく迷子になってただろうと確信してます。
そんなこんなでお互いに何かシコリを残したまま、電話を終えました。
残念だけど後日のお通夜に行きますという事にしてね。
ドタバタしてたので夕飯の時間も過ぎてしまいましたが、何とか食卓に着き遅い夕飯を食べてた矢先に・・・・・、
ピンポ~~~ン・・・
とチャイムが鳴りました。
夜の来客はほとんど居なかったと記憶してます。なので「こんな時間に誰だろう?」と思い、インターホンに席が一番近かった妹が受話器を取りました。
「はーい?」と応答しましたが返事がしなかったそうです。
「イタズラかな~?」と誰かがつぶやきましたが、ボクは父親じゃないかと思い玄関まで行きドアを開けました。
ホラー映画ならね、ココでバーンっと怖い物体が出るとは思いますが、それはなかったです(^^;)
その代わりに目についたのは不思議な光景でした。
まず軽く説明すると当時の実家は各階ワンフロアー型のビルなので同じ階層に二人の住人は居ません。
外に出るにはエレベーター1基か外階段のみ。普通か・・・。
ま、つまりはピンポンダッシュなどの類では無いと言う事。
詳しく言うと、エレベーターはボクの家の階層で停止、外階段へのドアは内側から施錠済み。
インターホン押した誰かが、絶対に存在するハズなのにも関わらず誰も居なかったんですね。念のためエレベーターを開けて見ると誰も居ません。省エネの為15分くらい無稼動だと電気が切れるように設定してたんで、ドアが開きながら電気がつきました。
とりあえず、良く分からんまま食卓に戻りご飯を食べ始めると玄関でガターン!という音がしました。
木の箱みたいのを倒した様な音。
今度こそ父親が帰ってきたと思い玄関へのドアを開けてみましたが誰も居ません。
その時、「男が死ぬと・・・・・」の話しを思い出しました。
「もう、あの電話が着た時にはお爺さん死んでたんだろうね」とボソッと母親が言いました。
不思議と怖さは無かったですね。
かなり強く会いたがってたと通夜で聞いたので、祖母に出来事を話すと「よほど会いたかったんだろうね、間違いなくお爺ちゃんだね」と言っていました。
幽霊の存在が否定されてる世の中ではありますが、時として不思議な体験もあるものですね。
The kitchen ghost
【関連記事】
心霊回顧録・・・その1
心霊回顧録・・・その3
心霊回顧録・・・その4
心霊回顧録・・・その5
幼い時に親からこんな言い伝えを聞きました。
至ってシンプルではありますが「男が死ぬと家の玄関で物音が鳴る。女が死ぬと台所で物音が鳴る」過去にこんな事をお寺で聞いたらしく、小学生のボクに教えました。
つまりは玄関先と言うと、男は仕事から帰ってくるから?又、女は台所が職場みたいなモノだからかな?と語源を解釈してます。
この言い伝えを聞いて、そんなに月日が経ってないある日の事、祖母から電話があり入院中だった祖父が危篤という知らせがありました。
どうやら祖父が死ぬ前にボクら(兄も)に会いたいと言っていたらしく、最後を看取りに来れないか?との事でした。
入院先は電車で1時間ほどの距離でしたが、小学生には充分遠出です。父親は外出中で家には居なく、母親が引率では様々な事情が絡み合って不可能でした。
それならボクらだけでも来れないか?の要望もあったのですが時間は遅く、常識で考えて子供だけでは行く事はできません。
今考えても道順や地理も曖昧だったのでおそらく迷子になってただろうと確信してます。
そんなこんなでお互いに何かシコリを残したまま、電話を終えました。
残念だけど後日のお通夜に行きますという事にしてね。
ドタバタしてたので夕飯の時間も過ぎてしまいましたが、何とか食卓に着き遅い夕飯を食べてた矢先に・・・・・、
ピンポ~~~ン・・・
とチャイムが鳴りました。
夜の来客はほとんど居なかったと記憶してます。なので「こんな時間に誰だろう?」と思い、インターホンに席が一番近かった妹が受話器を取りました。
「はーい?」と応答しましたが返事がしなかったそうです。
「イタズラかな~?」と誰かがつぶやきましたが、ボクは父親じゃないかと思い玄関まで行きドアを開けました。
ホラー映画ならね、ココでバーンっと怖い物体が出るとは思いますが、それはなかったです(^^;)
その代わりに目についたのは不思議な光景でした。
まず軽く説明すると当時の実家は各階ワンフロアー型のビルなので同じ階層に二人の住人は居ません。
外に出るにはエレベーター1基か外階段のみ。普通か・・・。
ま、つまりはピンポンダッシュなどの類では無いと言う事。
詳しく言うと、エレベーターはボクの家の階層で停止、外階段へのドアは内側から施錠済み。
インターホン押した誰かが、絶対に存在するハズなのにも関わらず誰も居なかったんですね。念のためエレベーターを開けて見ると誰も居ません。省エネの為15分くらい無稼動だと電気が切れるように設定してたんで、ドアが開きながら電気がつきました。
とりあえず、良く分からんまま食卓に戻りご飯を食べ始めると玄関でガターン!という音がしました。
木の箱みたいのを倒した様な音。
今度こそ父親が帰ってきたと思い玄関へのドアを開けてみましたが誰も居ません。
その時、「男が死ぬと・・・・・」の話しを思い出しました。
「もう、あの電話が着た時にはお爺さん死んでたんだろうね」とボソッと母親が言いました。
不思議と怖さは無かったですね。
かなり強く会いたがってたと通夜で聞いたので、祖母に出来事を話すと「よほど会いたかったんだろうね、間違いなくお爺ちゃんだね」と言っていました。
幽霊の存在が否定されてる世の中ではありますが、時として不思議な体験もあるものですね。
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