数週間前に西側の通路に移動した多肉植物について、この場所でいいのかどうか悶々とする日々を送っていた。
何故なら同じ時間の東側通路と比べても、どうも暗い…。
もっと明るいかなーくらいに楽観的に構えていたのだが、呑気過ぎた。
夏の間は光量がちょうどよくて多肉植物が傷むことなく育ってくれた東側の通路は、冬の間 風が強い…。
それに冬に奥には光量もどう考えても足りない。
冬に一番いいのは、やはり南の庭。
だが、畑のために通路も狭くて置き場所の想像がつかないな…。
なら、畑を縮小しよう!
昔のように茄子などの実のなる野菜を植えたりしないので、収穫するものと言えば、紫蘇やミョウガだけ。
思い切って形を変えてみよう。
この大きな庭石を見ていると心が折れそうになるが、自分を奮い立たせて作業開始である。
ここを広くとって裏庭自体を歩きやすいエリアにしよう。
まずは狭い通路に張り巡らせていた薄い板を掘り返しすべて外してゆく。
高さを持たせている土を掘り返し、奥に山盛りにしてから庭の至る所に点在する庭石を持ってきたり、置いてある大きな庭石をずらしたりしてゆく。
これが、重くて!
伴侶はおらず一人で動かすにはどう考えても限界があるので、てこの原理で間に棒を突っ込んだり、転がしたりしながらひたすら地道に動かしてゆく。
まるでピラミッドを作る古代ローマの方々のように、それはもう地道に…。
土を掘ったり意思を転がしたり、と格闘すること5時間余り。
何とか広く通路を採ることが出来た。
もう、本当に疲れた…。
と、ここで手前の植物下に埋められた重たいコンクリートの事を思い出した。
地中深くに埋められているコンクリートは、おじいちゃんが中に鉄板か鉄棒を仕込んで作った特注でそれは重たい…。
スコップで掘り、てこの原理で持ち上げ、ともう必死。
で…出た…。
当時 野菜やハーブの根が出て行って周りを侵食しないように、と念のため埋めたのだ。
もう、大変!
これを今度はこちらに移動。
強力なハーブたちの根が出て行かないようにこちらをガードするために利用することにした。
今は地上部が枯れているハーブ類だが、夏になるとものすごい勢いで回り根が伸びてくるので、これでも防げるのか不安を覚えるほどである。
ハーブの力、舐めていた。
何とか埋めた…。
斜めだけど、まぁ、気にしないことにしよう。
もう細かいことにこだわれる気力も労力も限界を迎えていた私である。
これで何とか鉢をもってウロウロしてもスムーズに移動できそうである。
ヘロヘロになりながら何とか鉢を持ち上げて最後の力を振り絞る。
何故多肉植物の事になると、ここまで必死になれるのだろうか。
我ながら異常に思う。
西側の通路にあった多肉植物を南側に移動。
本来の目的完遂である。
一日では無理かと思ったが、夕方ごろにようやく移動作業も完了。
朝11時頃から作業を始めて4時頃までかかってしまったが、何とか暗くな前に作業を終えられてホッとした。
コーナリングも中々スムーズ♬
多肉植物もコンパクトにまとまって、管理がしやすそうになった。
これで水やりも一括管理。
今までよりもさらにまめに観察できそうである。
畑もコンパクトになって、何か植えてみたい気分になってきた。
小さな庭ではあるけれど、色々考えながら手を加えていくのはやはり楽しい。
通路やベランダまで利用しながら試行錯誤て、多肉植物ライフをこれからも楽しみたいものである。