Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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新しいご希望が・・・これも結構ハードかも・・・。

2013-03-29 20:42:11 | Bluebird 1933
昨日、制作中に何だか大きな荷物が送られて来ました。
フィーリングのドロゴかな??と思って箱を開けてみますと、見慣れないミニカーが2つ・・・??
アレ~?と思って送り状を確かめるとKさんからでした。
何やら新しい物を作って欲しいと言う事らしい、希望はferrari SA aperta1/18をフル開閉で作って欲しいと言う事らしい・・・、どれをどの様にすれば出来るのか難しい所なのですが・・・(笑)一応ざっとですが見積もりをして金額をお伝えしておきました。
何でもご依頼者の方はこの車を購入されるらしくて、実車は4月の中旬に来るらしいのです。
まだ『制作のご相談のキットたち』に入れる程では無いのでこちらで少しご紹介しておきます。
話が前に進みそうならカテゴリーを変えて新たにご紹介致します。



そして本日最初の仕事はブルーバードを納める為のケースの見積もり依頼です。
私が使っている展示ベース/カバーは1/43の普通の車を基本にしておりますので、ブルーバードには小さ過ぎます。
なのでカバー/ベース/布/外箱と全て特注になります。
一番最初に作るのはカバーなのです。

カバーの後は友人のNさんの所で展示ベースを作ってもらって布を準備して・・・今回は外箱が困るのです。
普通は紙の折り箱なのですが作品が大きいので紙では少し弱いかもしれませんね~。
今の所は桐の箱を特注しようと思っています。
完成後にこれらを手配すると時間も余分にかかってしまいますので今から準備をしておく訳です。

エンジンの組立ても進めてゆきます。
エンジンのVバンクの中央にあるインテークマニホールドを取り付けました、と書くとすぐ付きそうでしょ?実はそうじゃなくこんな場合にも少しずつ削り合わせをしないと良い位置に取り付ける事が出来ないのです。

カムカバーの前側にオイルの給油口らしき物が有ります、プラモデルではモールドとして処理をしてありますが余りにもシャープでない・・・
なので一旦削り取ってしまいオイルキャップは自家製のエッチングを取り付けてやります。
しかし、ただエッチングを貼っただけじゃあ臨場感が無いと言うもの・・・(笑)
まずは金属リングを1個取り付けておいてキャップとカムカバーの間に少し隙間を空けてやります、実際にキャップはカムカバーから少し離れている事が多いですね。

そしてキャップを取り付けます・・・アレ?キャップにクロームメッキをしてあるので光ってしまいその存在が良く見えませんね~。

次は冷却水のパイプを取り付けてみました・・・
少しずつでは有りますがプラグコードが見え難くなって来ましたね。


ここで外注に出すメッキ部品を準備しておきましょう。
今までも何度か書きましたがメッキの工程はさすがにここでする訳にはいかないので外注に出します。
出す時にはしておかないといけない作業が有りまして、それが部品表面の研磨です、奇麗に研磨した物は奇麗なメッキが付きます。
仮組用の瞬間接着剤を完全に溶かす為にアセトンに付けておりましたので、アセトンから引き上げてウェスの上に広げます。
クロームメッキの部品はこれだけになります。

一つずつリューターでバフを掛けて酸化した皮膜を取り除いておきます。

ホイールリムの表側の部分もメッキしたいので一緒に磨いておきます。

次に持ち手を付けます。
塗装でもメッキでも同じですが持ち手の部分にメッキなり塗料なりが付き難くなりますのでメッキが無くても良い所に銅線をハンダ付けしておきますとこの銅線に電極を付けてメッキをかけて頂けます。
メッキをかける方はその部品のどこが大切でどこが大切じゃないのかわかりませんのでこの様に銅線を付けておいてあげるとトラブルを防ぐ事が出来ます。