Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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フリクションダンパーを作る

2015-01-16 21:14:03 | Benz Tropfenwagen
トロップフェンワーゲンは最後の部品の製作になりましたよ。
長かった様で短かったですね~。
さて最後の部品はフロントサスペンションのフリクションダンパーなんですがダンパーの部品はエッチングで以前作っていたもの・・・正確に言えばお客様から頂いていたものと同じ物を作っておいたものですね。
有ると助かります・・・無いと・・・大変です(笑)
さてそのカラーリングですがボディカラーかメッキなんですが・・・メッキを試してみる事にしました。
銅線に通しておきます。

ダンパーの部品が隣の部品と引っ付いてしまいますとメッキがのらない可能性が有りますので途中の銅線を丸めて動かない様に固定します。

こちらがマッハ模型のニッケルメッキセットです。
比較的簡単にメッキが出来るらしいですよ・・・

カップにメッキ液を入れましてニッケル板を(+)側にしてセットします。
右斜め下に見える銅線の先には部品がぶら下がっています・・・。

途中で少し引き上げてみましてメッキの状態を確認しながら完了のタイミングを決めます・・・もうちょっとかな~!?

あれから2分くらいですがもう大丈夫そうですね~。
この辺りで完了としておきます。

銅線を切って部品をバラバラに致します・・・
案外奇麗に出来ていますね~。
この色を見ていて・・・ちょっと考えました。
この車のフリクションダンパーは中央部の丸い減衰力を調整する部分の縁が金属色(恐らくメッキか?)で仕上げられていますのでアーダンパーのアームの部分等はメッキでない方がメリハリが効く訳です。
ここはボディカラーの方が自然な感じに見えるのではないかと・・・と言う事でこのメッキの上に塗装をする事に致しました。
やっぱりボディカラーですね!!

中央部の減衰力を調整するプレートを旋盤で削り出しました、中央部は1.5mmのエンドミルで0.1mmほどさらっておきまして凹みの部分には塗装を施しておきます。

フリクションダンパーの組み立てを行なっております、0.5mmの洋白線を立てておいて部品を重ねてゆきます。

接着剤で組み立てて木の台から外しますとこんな感じでダンパーの完成です。
なかなか良い感じになりましたよ。

2つのダンパーが完成致しましたのでボディに取り付けて・・・これで完成かな??
忘れ物は無いでしょうか??

完成が見えてきました!

2015-01-16 17:46:13 | Benz Tropfenwagen
今日は曇りの予報でしたが意外や意外!穏やかな天気でしたね~。
気温は結構低かった様ですが外での作業はそう辛くはないですね~。

昨日は私のアトリエで午前中TV番組の取材が有りまして10時位から2時近くまで撮影をしておりました、放送は山陰中央テレビで明日AM9:55からの30分番組の中の3分程度らしいのですが・・・ネタバレをするといけないので余分な事は何も書きませんが山陰地方にお住まいの方々はご覧頂ければと思います。
よくわかりませんが職人さんを紹介する番組の様ですよ・・・(笑)

次は少し残念なお知らせです。
Zmodelさんと言えば1/43を趣味とされている方ならだいたいご存知かと思いますが、オンラインショップが1月31日をもって閉店される様です。
エッチング板やデカール、挽き物、ディティールアップパーツなどその商品は多岐にわたっていましてシートベルトなどは多分一度はお使いになった事が有るのではないかと思います。
もしも必要なパーツが有りましたら今の内に注文をしておいた方が良いですね。



さてトロップフェンワーゲンはいよいよ完成が近くなりましたね。
今日も制作を開始致しましょう。
今日はライトの制作から・・・
ライト本体は凹みを掘っただけになっていますのでここにお椀の様な反射板を作りました、方法はいつもの様にアルミ板を矢坊主でプレスする方法ですね。
ライトのバルブはスチールボールですね。
製作中の画像を撮り忘れていましたのでいきなり取り付け後の画像です(笑)

そしてライトのレンズを作ります。
ライトのリムは仮組時に作ってありましたのでレンズです、素材はアニメセルをつかいます。

ライトレンズは4.0mmのポンチを使って切り出します。
ここでレンズカットはどうするのか大変興味の有る部分なのですが、トロップフェンワーゲンの実車画像を見てみますとどうもレンズカットが無い様子なんですね。
つまりレンズでは無く丸いガラスという事なのですね~。
まだこの時代はレンズカットで配光を考えるのでは無くバルブの後ろの反射板で取り敢えず前方を明るく照らす事だけを考えていたんですね。

このライトリムにはレンズを4.0mmの直径にした場合にきちんと嵌る様にリムの内側を旋盤で削ってあります。
この部分が接着代になる訳ですね。

ポンチで抜いたアニメセルが奇麗にリムに収まりますね。
良い感じになってきました・・・ここは予定通りの展開に大変満足ですね~。

先ほど作ったライトリムを車体に取付けてみます。
このライトリムは左右に止めネジが付いていますので独特の雰囲気が有りますね。
このリムを単純な丸にしてしまいますと雰囲気が全く違ってくるのでは無いでしょうか?

左右共にライトリムを取付けましたが、このビス止めのステーが付いている事で雰囲気がかなり良くなりますね・・・独特の顔つきと言いましょうか・・・!
良い雰囲気を醸し出しています。

次はウインドスクリーンですね。
まずはウインドスクリーンのフレームを接着しますが、仮組がしてありますので何の問題も無く取付けられます。
ただバフがけをしましたので若干歪みを修整する必要が有りました。

ウインドスクリーン自体はまだこの時代には曲面に成形する技術が無かったのか平板を2枚組み合わせた単純な物ですね、しかしながら空気抵抗が少なくなる様に最低限の高さにしてV型に組み合わせています。

こうなりますとライトの間に有るエンブレムも取付けてみたくなりますね~これが付くとほぼ顔つきが決まってきますからね~。
エンブレムはステンレスのエッチングですがバフをかけて磨いておきゴム板の上で矢坊主でプレスして3次曲面にしておきますと接着した時に収まりがいいですね。


いよいよ完成は目前になりました・・・
後残っているのはフロントのフリクションダンパーの組立てと取り付けくらいでしょうかね~。
これを明日作れば完成になります。
完成画像を撮影して展示ベースに取付ければメイクアップさんに向けて発送となります。
そうそう展示ベースは木製台を使用するのかお客様に確認して頂く事になっていますからその返事が来てからの作業になりますね。