本日の山陰は大変天気が良くて春らしい一日になりましたね。
お陰で花粉が飛んでいるらしくて朝からクシャミと鼻水が酷くてね〜
今までほとんど大丈夫だったのにやっぱり病院でアレグラを処方してもらわないとダメかな〜
でも不思議と鼻つまりは無いんですよね〜。
本日は午後から安来市文化協会の県展の展示の受付の為に出掛けてきましたので午後からは制作が出来ませんでした
しかし
受付が暇な時には先日買った本を読んで勉強中です
アトリエで作業している時はなかなか本を読む時間も余裕も無いのです
自宅に帰ってからは夕食、お風呂、そしてブログの更新でなかなか時間が無くてね〜
まあ仕事ついでに本を読む時間をもらったと思えば受付もまた楽しいですよね。
さて昨日のブログのエントリーにご質問を頂きました
RYOさんからのご質問は下記の通りです
タイヤをホイールにはめる際、タイヤはゴムですからちょっと力を入れてはめますよね?複製したレジンタイヤは当然伸縮性がありませんから伸びません。複製する際には伸縮率を計算に入れなくても構わないのでしょうか?又、レジンを流す前にカラーで色付けしてともおっしゃっていましたが、カラーは染料を使用するのでしょうか?普通にアクリルやエナメルでも構わないのでしょうか?
そして回答編です(笑)
収縮をするという現象が起きる時はいつだと思いますか?
原型をシリコンに埋めてシリコンが固まると時に最初の収縮。
シリコン型から原型を抜いてレジンでキャストした物が収縮
主にこの2回ではないでしょうか・・・?
あくまでも私感ですが・・・
まずホイールとタイヤは同じ時に混ぜたシリコンと硬化剤を2つに分けて使います。
厳しく計量してシリコンを混ぜますがこの量による収縮の違いが出ない様にする為にホイールとタイヤを同じ物を使います。
そして温度ですが・・・硬化までなるべく加温しません。
加温した状態で固まると比較的大きな状態で固まってしまう可能性が有りますので常温に戻した場合小さくなる可能性が有ります。
そしてキャストですがこの時も同時に混ぜた同じレジンを使っていますこれもまた主剤と硬化剤の比率の違いを避ける為です。
収縮が変わってしまう恐れが有るからです。
しかも今度はホイールとタイヤのシリコン型を乾燥機で暖めてから使います。
暖める事でシリコン型を少しでも大きくして収縮の影響を受け難くしたいのです。
ホイールとタイヤのシリコンとレジンの条件を揃える事で収縮のバラツキをなるべく押さえようと言う考え方ですね・・・
しかしそれでも収縮は同じにはならないでしょう
なぜなら厚みや形状によって収縮が違う場合が有るからです・・・1/24の車のレジンモデルでフロントとリアが反り上がる様に変形した物をご覧になった事は有りませんか?
アレがそれなんです、厚みや形状で収縮が違ってくるので反り上がる様に変形してしまいます、この場合一体のボディなのでレジンは同じ物でしょうしね。
結論ですが・・・
最終的にはレジンのホイールにレジンのタイヤをはめる場合は旋盤やリューターでタイヤの内側を修正してやる必要が出てくると思います
私の場合ですが今日の制作にも有りますが、タイヤを硬化しない樹脂で作ります
エポキシ樹脂に軟化剤を混ぜてやりますとゴムの様な樹脂になりますのでそれを使っています、これなら多少収縮しても普通のタイヤと同じ様に使えます。
この場合タイヤの原型の内径をホイールの外径よりも0.5mm程小さく作って置きましてホイールに嵌め込みます。
(この場合外径は変えないで下さい外形を大きくする必要は有りません)
そしてエポキシ樹脂を染める物ですが専用品を使います
なぜならプロにはやり直しを避けなければならないからです
失敗して余計に時間がかかった物をお客様に請求する訳にはいかないからです、つまり裏付けの無い物は使わないという事です。
余計な物を混ぜて硬化不良になってしまうとシリコン型もダメになってしまいます、収縮も耐久性もどの程度になるのかわかりませんしね・・・不確かな物は避ける方が良いかと思います。
RYOさんこれでお答えになったでしょうか?
本日はこの御質問を頂きましたので予定を変更してタイヤの原型を制作する内容とさせて頂きました。
参考になるかどうかはわかりませんが上記の回答をお読みになられて下の制作の部分を見て頂きますと参考になる様な気がします・・・(笑)
前置きが長かったですがここからは本日の制作ですね
本日は午前中しか制作の時間が無かったのでなかなか大変なんですが・・・(笑)
本日タイヤ製作のために用意したトレッドパターンは
CR48(R6)と呼ばれるタイプのトレッドのエッチングです
ダンロップのG5が欲しかったのですがもう無かった・・・でも当時のレース用のタイヤのパターンですからあながち間違いではないと思います
希望のタイヤサイズは直径が10.5mmです
トレッドパターンのエッチングが0.2mmの厚みがありますからタイヤの外径は10.1mm
ホイールの外径は6,3mmタイヤの素材は硬いレジンではなくゴムの様に柔らかめの素材を使いますから
タイヤの内径は0.5mm小さめの5.8mm位に設定しておきます。
この時点では内径は5.5mmと小さめ。
外径はトレッドパターンとタイヤの原型の間にわずかな隙間ができますから10.0mmに設定しています。
この真鍮の丸棒を必要な幅にカットします
ホイールの幅は3.3mmなのですがサイドウォールの膨らみも再現したいので4.0mmの幅でカットして最終的に調整しようかと思います
サイドウォールの部分を大まかに削ります
この膨らみは自分で作ったバイトで削っております
面裏とももう少し丁寧に削ってゆきまして最後にペーパーで仕上げます・・・と言ってもまだこの時点では荒仕上げです
トレッドパターンをハンダつけしてタイヤ本体と一体化します
この時によく熱してハンダをきちんと流し込んでおく必要があります
サイドウォールをもう一度削ってエッチングとタイヤ本体の継ぎ目を無くす様に仕上げてゆきます
一応タイヤの原型が出来ましたが・・・
ホイールと記念撮影です・・・が
ちょっとタイヤの内径が小さいですね0.3mm程の違いですがホイールのリムの厚みが薄いので負担がかからぬ様にタイヤの内径を広げておきましょう
旋盤に加えてシュルシュルっと削って内径が5.8mmになりました!
再び記念撮影です
これでタイヤの原型の完成ですね
これで当方のにミニに当時のスポーツタイヤを履かすことができますね〜
明日はいよいよDaytonaの納品です
関東方面ではなく関西方面ですよ・・・お客様にお会いするのが楽しみですね。
お陰で花粉が飛んでいるらしくて朝からクシャミと鼻水が酷くてね〜
今までほとんど大丈夫だったのにやっぱり病院でアレグラを処方してもらわないとダメかな〜
でも不思議と鼻つまりは無いんですよね〜。
本日は午後から安来市文化協会の県展の展示の受付の為に出掛けてきましたので午後からは制作が出来ませんでした
しかし
受付が暇な時には先日買った本を読んで勉強中です
アトリエで作業している時はなかなか本を読む時間も余裕も無いのです
自宅に帰ってからは夕食、お風呂、そしてブログの更新でなかなか時間が無くてね〜
まあ仕事ついでに本を読む時間をもらったと思えば受付もまた楽しいですよね。
さて昨日のブログのエントリーにご質問を頂きました
RYOさんからのご質問は下記の通りです
タイヤをホイールにはめる際、タイヤはゴムですからちょっと力を入れてはめますよね?複製したレジンタイヤは当然伸縮性がありませんから伸びません。複製する際には伸縮率を計算に入れなくても構わないのでしょうか?又、レジンを流す前にカラーで色付けしてともおっしゃっていましたが、カラーは染料を使用するのでしょうか?普通にアクリルやエナメルでも構わないのでしょうか?
そして回答編です(笑)
収縮をするという現象が起きる時はいつだと思いますか?
原型をシリコンに埋めてシリコンが固まると時に最初の収縮。
シリコン型から原型を抜いてレジンでキャストした物が収縮
主にこの2回ではないでしょうか・・・?
あくまでも私感ですが・・・
まずホイールとタイヤは同じ時に混ぜたシリコンと硬化剤を2つに分けて使います。
厳しく計量してシリコンを混ぜますがこの量による収縮の違いが出ない様にする為にホイールとタイヤを同じ物を使います。
そして温度ですが・・・硬化までなるべく加温しません。
加温した状態で固まると比較的大きな状態で固まってしまう可能性が有りますので常温に戻した場合小さくなる可能性が有ります。
そしてキャストですがこの時も同時に混ぜた同じレジンを使っていますこれもまた主剤と硬化剤の比率の違いを避ける為です。
収縮が変わってしまう恐れが有るからです。
しかも今度はホイールとタイヤのシリコン型を乾燥機で暖めてから使います。
暖める事でシリコン型を少しでも大きくして収縮の影響を受け難くしたいのです。
ホイールとタイヤのシリコンとレジンの条件を揃える事で収縮のバラツキをなるべく押さえようと言う考え方ですね・・・
しかしそれでも収縮は同じにはならないでしょう
なぜなら厚みや形状によって収縮が違う場合が有るからです・・・1/24の車のレジンモデルでフロントとリアが反り上がる様に変形した物をご覧になった事は有りませんか?
アレがそれなんです、厚みや形状で収縮が違ってくるので反り上がる様に変形してしまいます、この場合一体のボディなのでレジンは同じ物でしょうしね。
結論ですが・・・
最終的にはレジンのホイールにレジンのタイヤをはめる場合は旋盤やリューターでタイヤの内側を修正してやる必要が出てくると思います
私の場合ですが今日の制作にも有りますが、タイヤを硬化しない樹脂で作ります
エポキシ樹脂に軟化剤を混ぜてやりますとゴムの様な樹脂になりますのでそれを使っています、これなら多少収縮しても普通のタイヤと同じ様に使えます。
この場合タイヤの原型の内径をホイールの外径よりも0.5mm程小さく作って置きましてホイールに嵌め込みます。
(この場合外径は変えないで下さい外形を大きくする必要は有りません)
そしてエポキシ樹脂を染める物ですが専用品を使います
なぜならプロにはやり直しを避けなければならないからです
失敗して余計に時間がかかった物をお客様に請求する訳にはいかないからです、つまり裏付けの無い物は使わないという事です。
余計な物を混ぜて硬化不良になってしまうとシリコン型もダメになってしまいます、収縮も耐久性もどの程度になるのかわかりませんしね・・・不確かな物は避ける方が良いかと思います。
RYOさんこれでお答えになったでしょうか?
本日はこの御質問を頂きましたので予定を変更してタイヤの原型を制作する内容とさせて頂きました。
参考になるかどうかはわかりませんが上記の回答をお読みになられて下の制作の部分を見て頂きますと参考になる様な気がします・・・(笑)
前置きが長かったですがここからは本日の制作ですね
本日は午前中しか制作の時間が無かったのでなかなか大変なんですが・・・(笑)
本日タイヤ製作のために用意したトレッドパターンは
CR48(R6)と呼ばれるタイプのトレッドのエッチングです
ダンロップのG5が欲しかったのですがもう無かった・・・でも当時のレース用のタイヤのパターンですからあながち間違いではないと思います
希望のタイヤサイズは直径が10.5mmです
トレッドパターンのエッチングが0.2mmの厚みがありますからタイヤの外径は10.1mm
ホイールの外径は6,3mmタイヤの素材は硬いレジンではなくゴムの様に柔らかめの素材を使いますから
タイヤの内径は0.5mm小さめの5.8mm位に設定しておきます。
この時点では内径は5.5mmと小さめ。
外径はトレッドパターンとタイヤの原型の間にわずかな隙間ができますから10.0mmに設定しています。
この真鍮の丸棒を必要な幅にカットします
ホイールの幅は3.3mmなのですがサイドウォールの膨らみも再現したいので4.0mmの幅でカットして最終的に調整しようかと思います
サイドウォールの部分を大まかに削ります
この膨らみは自分で作ったバイトで削っております
面裏とももう少し丁寧に削ってゆきまして最後にペーパーで仕上げます・・・と言ってもまだこの時点では荒仕上げです
トレッドパターンをハンダつけしてタイヤ本体と一体化します
この時によく熱してハンダをきちんと流し込んでおく必要があります
サイドウォールをもう一度削ってエッチングとタイヤ本体の継ぎ目を無くす様に仕上げてゆきます
一応タイヤの原型が出来ましたが・・・
ホイールと記念撮影です・・・が
ちょっとタイヤの内径が小さいですね0.3mm程の違いですがホイールのリムの厚みが薄いので負担がかからぬ様にタイヤの内径を広げておきましょう
旋盤に加えてシュルシュルっと削って内径が5.8mmになりました!
再び記念撮影です
これでタイヤの原型の完成ですね
これで当方のにミニに当時のスポーツタイヤを履かすことができますね〜
明日はいよいよDaytonaの納品です
関東方面ではなく関西方面ですよ・・・お客様にお会いするのが楽しみですね。