Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

Alfa Romeo Giulia GTAの修理

2015-02-02 21:48:35 | その他
今日から少し急ぎの(私の中でですが)修理物件が増えました。
恐らく2~3日で修理可能と思いますが・・・自分で作った物じゃないので少し手間取るかもしれません。

修理物件はこんな車です。

前後のウインド枠が浮いてきたと言う事でご相談が有りました、こんな場合はやっぱり実物を見ないときちんとした判断が出来ませんので送って頂きました。
多分随分前にご購入になり楽しんでいらっしゃったと思われますね、ある日見たらウインド枠が浮いていた・・・と言うパターンでしょうか。
レジン製のミニカーの場合レジンが時間が経つにつれて収縮して来ますから収縮出来ないウインドやエッチング製の枠はいつの日か外れてしまうのです。

商品はBo-Gというメーカーのメーカー完成品でして最終的にはウレタンクリアーで塗ってありますが研ぎ出しまではしていないですね。
少ないですがデカールはクリアーの後から貼って有ります。
このメーカーのアルファロメオはメーカー完成品とキットが存在している様でして私はキットの方を持っております。
珍しいのはシャーシの裏もきちんとモールドしてある事でしょうか?
なかなか良く出来ていますね~。
この為にケースはベースの部分が透明な物を使っているのでしょう・・・なかなかのこだわりですね。


この際ですから他にも問題が無いか確認をしておきます。
ボンネットの開き具合がスムーズではないですね・・・閉めてもきちんと閉まらない・・・ボンネットの後側が1.3mm程浮いています。
ボンネットやヒンジがレジンなので事後変形してしまったのでしょうか?それとも最初から?
取り敢えずバッテリーがボンネットの裏に当たっていますね・・・、外して削れば当たらなくなるでしょうか??


とここまでは昨日の事ですね。
取り敢えず修理をと言う事ですので始める事に致しましょう。
ウインドはどっちにしても外して掃除をして付け直しになりますので後にしておきます、問題はボンネットですね~。
バッテリーが怪しかったのでバッテリーを外しました、エポキシ系の接着剤でガッチリと付いていましたので少し力を入れて・・・外しました。

これで如何でしょうか?
アレ?やっぱり当たっていますね。
最初から比べると少しは良くなりましたが・・・まだダメですね~。

そこで自前のキットを出してきましてヒンジがどの様な構造なのか調べてみました。
ボディの裏側にヒンジの棒を入れておいてラジエターで押さえてあるんですね~
僕のキットですがヒンジが折れていました・・・、まあしょうがないですね。

しかもボンネット表面も事後変形で歪みまくっていますね、こんなの本当に使えるんでしょうか?
ボンネットの開口角度が少くないですね、しかもどこかに当たっているらしく一杯に開けても戻ってきます・・・ちょっと何か変な戻り方です??

ボンネットは重傷という事が判明しましたのでこれは時間がかかると言う事で先にFウインドのモールを外します。
エナメルシンナーを付けておいて接着剤を柔らかくしておきますと少しは外しやすいですね。
でも簡単にとれる訳では有りません。

アレレ?接着剤が緩んでいてサイドのレインドリップまで外れてしまいました・・・まあとれる部分は取っておきましょう。
どうせ付け直しをしないと後で外れますからね。
歪んだり無くなったりするよりは100倍マシです!
この際ですから部品の取り付け方は強度が出る様に考えて取り付けましょう。

フロントウインドも外しました接着剤が古くなって黄ばみまくっていますね~。
ウインドがそのまま使えれば良いですが・・・ダメなら作り直しをします。

いよいよボンネットを外したいのでラジエターを外します。
ここもエポキシ系の接着剤でガッチリと・・・少し力を入れまして・・・パッキリ外します(笑)

外れました~!
やっぱり真中が折れていましたよ。しかも断面に赤い塗料が付いていたから塗装する時点で既に折れていた??折れたまま組んじゃったの??
ウ~ン・・・。
同じ様な場所が折れるのは設計ミスだからでしょうか?でもねヒンジをレジンで作っちゃあダメでしょう。
しかもヒンジボンネット本体とも歪んでいますのでそのままヒンジだけを直してもボンネットは閉まるはずが無いですね~。

ラジエターを外してからボンネットを載せてみましょう。

もまだどこかが当たっていますね。
こんな感じで閉まりません・・・。

ラジエターを外しても当たってしまうならやはりエンジン本体ですね・・・
その中でもどうやらプラグコードが怪しいですね。
このコードですが少し太めな物を使っていましてただでさえ4気筒なのにツインプラグで8本ものコードが有りますからかさ張るのです。
その上エンジンは単体で組み付けたのかデスキャップの中心に穴が開いていましてそこからコードが8本束になって出ています。
このコードの取り付けの時に瞬間接着剤を使った物だから真っすぐの部分に全部接着剤が回ってしまい固まっているのです。
この塊にボンネットが当たってしまい担いでいるんですね~。
ボンネットを閉める為にはデスビやコードを作り直す必要が有りますね。
まあデスビは既に外していますしコードも抜いちゃったからもう作るしかないですね(笑)

そして、これで絶対ボンネットが入る・・・と思ったのは間違いでした。
今度はヒンジが事後変形していてやっぱり閉まらないのです・・・バッテリー/プラグコード/ヒンジが全て微妙に作用していて閉まらないのですね。
まあボンネットの様な薄い物は僕の場合は真鍮で作り直しているのはこの変形を防ぎたいからなんですね~。

ヒンジも作り直しになったので切り飛ばしてヒンジの棒を見てみましたら・・・この様に断面まで塗料が回っています、つまり塗装時に既に折れていたという事ですね。折れていたら普通は使わないだろう・・・と思っても後の祭りですね。
まあヒンジの作り直しなんて簡単な事ですから全くご心配には及びません。

ここで時間となってしまいました、この続きはまた明日の更新でお伝え致します。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。